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まれびとくんの使い魔達

さくもつさんのごはん

掲載日:2026/07/15

エミ「おじさんクサイです!」

農夫「悪かったな。」


農道にて幼女と農夫が向かい合う。

エミ「それなんですか?」

幼女は農夫が天秤棒で肩に担ぐ桶の中身を聞く。

農夫「糞と小便だよ。」

エミ「そんなものどうするんですか?」

農夫「"そんなもの"とは何だい、作物の大事なメシさ。」

エミ「"さくもつさん"は"うんちさん"を食べるんですか?」

農夫「そうだよ。お嬢ちゃんの友達にも教えてやんな。」

エミ「シルヴィアさん達に教えて来ます!」

農夫「おう、行って来い。」

幼女はそう言うと農道を元気に駆けて行く。

エミ「う~んち♪う~んち♪」


日本家屋まで駆けて来た幼女、自宅の様だ。

幼女は勝手口をタンッ!と開ける。

エミ「シルヴィアさん!」

土間の台所にメイド服を着た女給が居た。

シルヴィア「おかえりなさいませエミさん。」

桶に貯めた清潔な水に手ぬぐいを浸して絞り、幼女の手を拭く女給。

エミ「"さくもつさん"はうんちさんを食べるんですよ!」

幼女は先程農夫に教えてもらった事を早速女給に教える。

シルヴィア「そうなんですか、エミさんは物知りですね!」

女給はそう笑顔を向けながら幼女の顔を手ぬぐいで拭く。

幼女も笑い返すと満足げに家の奥へ上がって行く。


エミ「樒様!」

バン!と戸を開ける幼女。

樒「ブッ!!」

茶を飲んでいた狐耳の壮年の男が噴き出す。

エミ「"さくもつさん"はうんちさんを食べるんですよ!」

樒「ブーッ!!」

更に噴き出す男。

樒「メシ前にそんな話は止しとくれ・・・。」

そう言いながら男は口を手ぬぐいで拭く。

エミ「樒様知ってましたか?」

幼女は得意げに言う。

男は一瞬の間の後。

樒「知らなかったよ。エミくんは博識だね!」

と笑いかける男。

更に満足げな顔で家の奥へ駆ける幼女。


エミ「千鶴さん!」

またもやバンッ!!と戸を開ける幼女。

千鶴「なんじゃ?」

刀の手入れをしている狐耳の女が動じず返事をした。

エミ「"さくもつさん"はうんちさんを食べるんですよ!」

女は納刀し、一瞬の間の後。

千鶴「そうか。では"うんちさん"から生まれた神は知っておるか?」


幼女は仙人の様なひげを蓄えたうんちを想像する。

千鶴「女神の姿をしておる。」

幼女は天女の様な姿をしたうんちを想像する。

千鶴「糞の姿はしとらん。」

そう女は苦笑いする。

エミ「どうしてそのような神様がいらっしゃるんですか?」

千鶴「田畑の神とされておるな、田畑を守る神としてヒトは祀ってるそうじゃ。」

女は人差し指を立てる。

エミ「ありがたい神様です!」

千鶴「そうじゃな!」

二人とも笑顔で顔を合わせる。

千鶴「ほれ、メシは食うたか?」

エミ「お腹ペコペコです!」

そう言って居間へ向かう女と幼女。

千鶴「エミ殿がワシに教えてくれた話は誰から聞いたのじゃ?」

エミ「うんちさんを持って歩いてたおじさんからです!」

千鶴「・・・そうか、では今日からエミ殿もそのおじさん達に感謝してメシを食おうな!」

エミ「はい!」


居間に行くと狐耳の青年が居た。

青年「そこは神の恵みとか言わないんスか?」

青年は女の部屋から漏れる幼女と女の話を聞いていたようだ。

千鶴「信仰心で腹は膨れぬ。」

青年「ごもっとも。」


END

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