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第30話

街の門番NPCに声をかけ、中へと入るラビィたち。


西のウェスタリア


ミラクレアと規模はそこまで変わらないが、港街らしく船着場があり、船員風のNPCたちが行き交っている。


「おぉ〜、港の街だ!なんか冒険感あるね!」

辺りを見回しながらラビィがはしゃぐ。


「まずはギルドですね」

ロランの言葉に頷き、四人は街の中を進む。


「あったあった!」

ラビィが指をさした先に、ウェスタリアのギルドが見えた。


中へ入った瞬間――


ピコン!


二人の端末が同時に鳴る。


確認すると

【ウェスタリア ギルド登録完了】

そして

【クエスト《新たな街を目指せ》クリア】


「お、終わったみたいです」


ロランはそのままステータス画面を開いた。

「機能……ギルド間移動……ミラクレア」


次の瞬間。

ロランと趙雲の姿がスッと消えた。


「えっ、ロラン?」

ラビィはきょろきょろと周囲を見回す。


すると――


「うわっ!」

目の前にロランが再出現した。


「び、びっくりした!どうしたの?」


「報酬のギルド間移動、使ってみたんです。ミラクレアまで行って、すぐ戻ってきました」

ロランの目がキラキラしている。


「これ、めちゃくちゃ便利です」

「おぉー!これで冒険めっちゃ楽になるね!」

「ですね!」


ラビィは満足そうに頷くと、次の目的を口にしようとする。


「よし、じゃあ次は――」

ロランはわくわくした目で身構える。

データ抽出か、クエストか。


「腹ごしらえに行こう。さっきすごいいい匂いした所あったんだよねー!」


(そっち!?)

ロランは心の中で盛大にズッコケた。


店に近づくにつれ、海産物を焼く香ばしい匂いが漂ってくる。


四人はテーブル席に案内された。

見慣れない料理を前に、呂布と趙雲はわずかに眉をひそめる。


「三国時代には無い食べ物ですね……」

「うむ……」


それでも食べ始めれば早かった。

一通り平らげたところで、ラビィが口を開く。


「私さ、呂布さんにはやっぱ馬に乗ってて欲しいんだよね。三国時代の時の馬……赤兎馬だっけ?あの子のデータ抽出したいな」


呂布がラビィを見る、がラビィと目が合った瞬間、なぜか視線を逸らした。


「良いですね!僕も趙雲を愛馬《白龍》に乗せてあげたくなりました。行きましょう、もう一度三国時代へ」


ウェスタリアの遡行施設へ向かう四人。

慣れた手つきで時代とエリアを設定。


「遡行開始」


四人は光に包まれ――

再び訪れた三国時代。


……来たはいいが。

「で、どこ行けば会えるの?」

ラビィとロランは顔を見合わせる。


二人は呂布と趙雲を見る。


呂布は短く言った。

「問題ない」

趙雲も静かに頷く。


次の瞬間。


二人は指を口元へ運び――


ピーーーッ!!

鋭い指笛が山々に響き渡る。


しばらくすると。


山の向こうから、炎をまとったかのような赤い巨馬。

反対側から、雪のように白く美しい駿馬。


二頭の馬は一直線に駆けてきて、呂布と趙雲の横でピタリと止まり、力強く嘶いた。


赤兎馬と白龍である。


「おぉぉ……!」

ラビィとロランは感動しながら二頭に近づく。


優しく声をかけると、馬たちは何かを察したのか、静かに脚を折りその場に伏せた。


「ありがとう」

二人は端末を操作し、データ抽出を完了させる。


用が済んだことを伝えると、呂布と趙雲はそれぞれの愛馬の臀を軽く叩いた。


二頭は嘶き、風のように走り去っていく。


「呂布さん、趙雲さん、ありがとうございました!」

ラビィとロランが頭を下げる。


端末には

【赤兎馬:データ抽出完了】

【白龍:データ抽出完了】


四人は遡行施設へ戻り――

遡行リセット。


新たな仲間のデータを手に、再びレジェンズの世界へ帰還したのだった。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございました。


《ブックマーク》や《評価》を頂けると大変励みになります!


更新は毎日致しますが、2話更新に変更致します。


平日:7時頃、19時頃の1日2話

土、日、祝:12時頃、20時頃の1日2話

です。


また、前作《月の兎、時代を駆ける~目指すはフルダイブ型MMORPG無双~》はこの作品の過去のお話となっておりますので宜しければ、そちらの方もよろしくお願いします!

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