第27話
レジェンズでは、レガリアからいくつか大きな仕様変更が入っていた。
パーティ編成は最低一人以上、最大四人までという固定人数制度は廃止となり、また編成したメンバーが一人でも残っていれば強制転送は発生しない。
編成メンバー全員またはプレイヤーが消失した場合のみ、最終編成地点へと戻される仕組みだ。
さらに、データ登録は最大十体まで可能。
消失した場合は、その対象登録枠が解放され、別の存在を登録できる。
「結構、編成面は緩くなったよね。レガリアに比べて」
ギルドへ向かう道すがら、ラビィが言った。
「ですよね。前は誰か一人でも消失したら強制終了でしたから、かなり慎重になってましたし」
ロランも頷く。
「どうします? もうひとつくらいデータ取りに行きます?」
「ん〜……」
少し考え、ラビィは首を傾げた。
「とりあえず私もロランも一人ずついるしさ、簡単なクエスト行かない?」
「ラビィと呂布がいるなら、どのクエストも簡単そうですけどね……」
ロランは苦笑いする。
「じゃあまずはギルドで登録と編成しよっか。そのあとクエスト!」
「了解です」
二人は始まりの街のギルドへと入った。
中はすでに多くのプレイヤーで賑わっている。
「うわ……やっぱりサービス開始直後は人多いですね」
「だねー。ベータの時、私ほとんど誰にも会わなかったし」
「僕も一人か二人見たくらいでした」
登録装置の前には短い列ができており、端末待ちのプレイヤーたちが談笑している。
少し不便ではあるが、それ以上に“世界が動き出した”高揚感が場を満たしていた。
「でも、楽しさが勝っちゃうよね!」
ラビィが笑うと、ロランもつられて笑った。
「そうですね」
やがて順番が来て、二人はそれぞれ端末にデータを登録する。
ラビィは【呂布奉先】を。
ロランは【趙雲子龍】を。
編成を終えた二人は、並んでクエスト受注端末の前に立った。
光るパネルの中に、さまざまな依頼が並んでいる。
「どのクエスト行こっか」
「ラビィが行きたいやつで大丈夫ですよ」
「じゃあ……これ!」
ラビィの指が、ひとつのクエストを選択した。
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です。
また、前作《月の兎、時代を駆ける~目指すはフルダイブ型MMORPG無双~》はこの作品の過去のお話となっておりますので宜しければ、そちらの方もよろしくお願いします!




