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第16話

「闇兎……」


ラビィの声が、戦場に静かに落ちた。


次の瞬間。

呂布の巨体を、黒い残光が一筋、貫いた。


何が起きたのか誰も理解できない。

ただ一瞬、視界からラビィの姿が消えていた。


ドサッ——


「……み……ごと……」


呂布が膝をつき、ゆっくりとマヤの隣に倒れ込む。


「ヒィッ!!」

マヤは腰を抜かし、後ずさった。


土煙の向こうから歩いてくるラビィ。

「ふぅ……何とか届いた……」

安堵の息をつく。


その瞬間。

「ラビィちゃーん!!」

ナナミが飛びつく。


「マジで神っス!!」

マヤも続く。


二人に抱きつかれ、ラビィはぐらついた。


「ちょ、ちょっと苦しいですってば〜!」


ラビィのスキルを後方で見ていた努が、端末を高速で操作している。

「あ、あんなデータ入れてたっけ……」


ピコン!

全員の端末から同時に音が鳴る。


《クエストクリア》


ラストは呂布の消失を見届け、静かに言った。


「まさか、“闇兎”を使うとはね……」

驚きを隠せない声音。


ラビィは少し照れながら頭を掻く。

「テスト中にレガリアと同じに辿ってたら……習得出来ちゃって」


「出来ちゃって、で済ませるのがラビィさんよね」


ラストは小さく笑う。


「まさか、ここまでとは……フフフ……」

想像を越える成長に、呆れ半分、誇らしさ半分の笑みだった。


遡行施設への帰路。

みんなの話題は尽きない。


「あの消え方チートだろ!」

「最後どこから出てきたんスか!?」

「や、闇エフェクト再現できるかな……」


遡行リセット。

景色が光に溶け、ギルドへ戻る。


「では、戻りますか」


ラストの一声で、順にログアウトしていくメンバーたち。


静まり返るギルド内。

残ったのはラビィとラストだけ。


ラスト——いやフィニスが微笑む。


「ラビィさん。貴女を強引にでも引き入れて正解でした」

そのまま光に包まれ、ログアウト。


一人になったギルドでラビィは拳を握る。


そして、満面の笑みで叫んだ。

「任務達成だーーー!!」


その声は、静かなギルド内に響き渡っていた。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございました。


《ブックマーク》や《評価》を頂けると大変励みになります!


更新は毎日致しますが、2話更新に変更致します。


平日:7時頃、19時頃の1日2話

土、日、祝:12時頃、20時頃の1日2話

です。


また、前作《月の兎、時代を駆ける~目指すはフルダイブ型MMORPG無双~》はこの作品の過去のお話となっておりますので宜しければ、そちらの方もよろしくお願いします!

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