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リンカネーション《輪廻転生》:始めよう…悔いの無いように… 〜あぁ、この異世界人生に幸福を〜  作者: プンプン丸
第一・五章 家庭教師編 〜氷の令嬢の溶かし方〜
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第七節 デートへ行こう

あれから、どれくらいだろう…一ヶ月はとうに超えていると思う。


授業の進み具合も中々に順調だと言う事で、二人に何か褒美をしたいと言ったら、町に出掛けたいと言われた。


そう言えば、ここに来てからずっとフロッセル邸から出ずに過ごしていたから確かに俺も街に行って みたかったので快く受け入れた。

定期的に休みは入れているので、爆発する事は無いが…クロセルは仮にも貴族だ。


勉強以外にも、やる事が沢山ある。

礼儀作法とかね?


その件もあってストレスは溜まっていそうなのが見ていても伝わって来てたので、息抜きには丁度 良いだろう。


て事で、出掛けよう!


出掛けるにあたって、一応だがユージンやジュネーヴに許可は貰っている。

二人とも快く許可を出してくれた。


その事をクロセルに伝えると、飛び跳ねるように喜んだ。

やはり相当にストレスが溜まっていたんだな…ヒッポリュテも案外楽しみにしているのか、クロセルと手を繋ぎながら準備に向かった。


あ、でも俺は先にやる事があるのでクロセルには暫くの間待機してもらうことになった。

初めは、お嬢様が怒り出すと心配していたが意外にもすんなりと受け入れてくれた。


俺がやる事とは、日程の調整だ。


ここは元の世界と違って、週7日制なんてものは無いので例え俺が魔法や算術に読み書きの勉強に休みを与えても、その他の勉強はいつも通り毎日行われる。


彼女達のストレスを少しでも抑えるには、この問題を何とかしなければならない。

そこで、礼儀作法を教えている人妻風のメイドさん・俺の代わりに歴史を教えている本当の人妻リエッタさんと旦那のユージン・剣術を教えているヒッポリュテを集めて会議を行なった。


最初は、休みを与えると言っても具体的にはどうしたら良いのだろうか?

給料とかその辺りもどうなるのか?とか、色々な疑問点が上がったが頑張ってまとめた。


予定表を作ってみた。


1限:剣術

2限:魔法

3限:算術又は歴史

4限:歴史又は算術

5限・6限:礼儀作法


あくまで予定表だ、他の人達の都合によっては変更する場合もある。

これを週5回行い、残りの2日を休みと言う形にした。

給料も、授業自体の時間を延ばすことによって前よりも減る事は心配しなくても良いのでメイドさんも納得してくれた。


我ながら完璧だと思う。


この計画がよっぽど興味を持ったのか、ユージンは君の給料を上げてあげよう!

何て事を言ってくれたが、気持ちだけ受け取っておいた。


俺はあの金額で満足してるし、家には俺の倍以上の金額が送られていると聞いたのでこれ以上は求められない。


と、ユージンに説明すると渋々だが承諾してくれた。

因みに、リエッタさんからは良い子だねぇ〜と頭を撫でられた。


やるべき事は終わった。


さてと、念願のお出掛けに向かいますか!







ーー


そんなこんなで、俺とクロセルとヒッポリュテはガレスの町に訪れた。


おぉ、クロセルの服装が変わってる!


トレンチコートって言ったっけな?そんな風な服装に身を包んで厚くなく程よい感じの化粧がかなり良い感じになっている。

勿論、タイツは忘れずに履いているようだ。


ヒッポリュテは…そのままなんだ。

だが、それが良いっ!


クロセルは、俺とヒッポリュテの手を取りながらウキウキで町の中へと繰り出した。

まぁ、俺も楽しみだから今日はとことん観光してやるぞ!


ガレスは大きいな、まぁ当たり前か城砦都市ガレスの首都の町何だからな。

城砦都市と言う名前だから、道は完全にまっすぐ出来ている訳ではなく所々が唸ったり入り組んでいる道がある。

防衛にはもってこいの場所なんだろうな。


それにしても、城砦都市の周りを囲む城壁はデカいな…確か、師匠の話ではかなり超位の魔法には、このような馬鹿でかい城壁を創り出せる魔法があるとかないとか…俺も使えるようになるかな?


町の中心街なんかは、それこそ富裕層しか買えないような豪華な店しか並んでいないので庶民だった俺には頭が痛くなるような景色だった。

クロセルもこう言った所はあまり得意では無いようで、目的はこの場所を抜けた商店街の方だと言っていた。


暫く歩くと、ようやっと辿り着いた。


おお!

凄い、ザ・ファンタジーを思い出させるような店が山ほど並んでいるではないか!


傭兵や冒険者の様な格好をした男女は、武器屋と書かれた看板の店に次々と入ってゆく。

冒険者か…確かに楽しそうだな。


あっちは…防具店かな?


お、あっちは道具屋かな?

品揃えもしっかりとしていて素晴らしいな…ふむふむ…まさか此処は、大人の道具専門店なのかな?

どれも高いな…安い物で金貨15枚って…この世界では大人の玩具は価値が高い物なのか?


いや待てよ…商業エリアと言っても貴族の出入りが多い気がするな…よく見たら冒険者や傭兵も装備がキラキラしている人達もいる…となるとここも上位層エリアって感じなのか。


それから、暫く進むと今度こそ比較的に値段が優しいエリアに入った。

さっきの場所は金貨5枚からがレートだったけど、この場所で一番大きい道具屋の商品は一番高いもので金貨3枚と言うお得。


少し気になった店を見つけたので、二人には別の店を回って貰い俺だけはこのちょっといかがわしいお店で買い物をしよう。

おぉ?このほぼ紐だけの下着…これはいい…


「坊ちゃん、お目が高いね…ソイツはな、特別な品でな?何でも、冒険者が迷宮で発見した特殊な能力が備わった下着らしいぞ?」

「ほほう?聞かせて下さい!」

「こいつはなーー」


俺は、その効果を聞いて即決で買おうと決めた。

何度にもよる値下げ交渉によって、銀貨20枚と言う破格の値段で買い取らせてもらった。


よし、思わぬ収穫を手に入れたし…目的の店を探すとしますか。


俺は、二人と合流すると目的だった本屋へと訪れた。


どのエリアでも、本は高いんだな。


こんなページ数が少ない、日本では500円程で買える物が一冊で銀貨50枚…

一番おっきい本で、金貨10枚…!?1000万円…ああ、頭がおかしくなって来た…


買えるなら買いたかったけど…こんなに高いとは思わなかった…残念、諦めるか。


「貴方、本が欲しいの?」

「ダインは、こっちに来る前は、幼い頃から本を読むのが好きだったらしいですよ〜。」

「ふ〜ん、そうだったのね…」


何でヒッポリュテはその事を知っているんだろうか…イアソンが、その事を伝えていたのだろうか?

まぁ、知られても別に悪いことでは無いし問題無いけどな。


「その本を買って上げましょうか?」


と、クロセルが俺の見ていた『職業辞典』を指差してそう言って来た。


「いえ、こんな高価な物を買ってもらう訳には行きませんよ。それに、金貨3枚なんて金額、お嬢様は手持ちにあるんですか?」

「ないわよ?でも、家に帰ってお父様に頼めば問題ないわよ?」


軽く言っているが、金貨3枚なんて大金を簡単に手渡してくれるなんて思わないけど…

ユージンは娘に物凄く甘いし…あの人ならやりそうだな…欲しい気持ちは山々だが…頼るのは良くないな。


「そのお気持ちだけでも嬉しいですよ!」

「そう?」

「う〜ん…本当にしっかりしてるな〜…そう言った部分はイヤシスに似てるかも。」


褒められた、美人に褒められるのはすごく嬉しいな!






ーー


その日の夕方


3人で仲良く会話をしながら帰っている時、たまたま空を見上げるととんでもない光景を目にしたのだ。


アレは…一つの雲…なんかじゃない…島だ…島が浮いてる!?

え?は?え?

ワ◯ピ◯スに出てくる、空島ですかな?


思わず、腰が抜けてしまった…皆んなの視線が一気に俺に注目する。

俺の目線が上に行っている事に気付いた彼らは、空を見上げてあの空島を目にした筈だが直ぐに興味を失くしてつしまった。


「もう、そんな年か~…」


と、ヒッポリュテが空を見上げながら呟いた。


「ヒッポリュテ、アレが何だか知っているんですか?」

「ん?しらないの?

アレは、年に一度必ずこの時期に遥か上空から降りてくる『天界龍』ジズが居る"天城庭園(バビロン)"だよ」


何その、かっこいい名前。

ジズ…確か、イアソンが昔にそんな名前の英雄が居たと話していた気がする。


「その、ジズって何者なんですか?」

「知らん?あのねーー「ジズって言うのは、かつて世界に混沌をもたらした災厄の魔神王ヴォーディガーンを殺した伝説の英雄の一人よ」

「博識ですね…」

「この世界じゃ常識よ?魔神王を殺した、五人の英雄達の話」


この世界じゃ常識なのか…ああ、確かに小さい頃にイアソンがそんな話を聞かせてくれた気がする。

五英雄、かっこいい。


「『龍神』スメール・『戯神』ロキ・『天界龍』ジズ・『勇者』ライオネルの4人

その中でも、『天界龍』は魔神王との戦いで魔神にトドメを刺し多くの犠牲を出しながらも勝利したっ話。」


へぇ〜、よく分からないけど凄いな…ん?待てよ?

五英雄って言ったよな?残りの一人は誰なんだ?


「一人足りないようですが…?」

「それな〜、最後の一人は戦争の終盤で突如姿を消したと言われてるらしくて何の前触れも無く急に消えたらしいよ?、まぁ戦死したと言われている事が多いっぽいよ〜?

名前も招待も不明だったが、文献の中では唯一の人族で物珍しい剣に似た刃物を2本使っていたとされている。

更に言えば、正確には他にも七人の英雄が居て〜十二英雄と言われていて、それが今の“世界十二英傑”が生まれたと言い伝えられているらしい」

「なるほど…」


思い出した、イアソンが読み聞かせしてくれた書物の内容。


『天界龍の軌跡』と言う題名の本だったよな?


かなり古い文献だったので、所々で難しい表現があったが簡単に訳すとこうだ。


魔神王を殺せし伝説の『天界龍』ジズ。

当時より名が知られていた、当代龍神スメールが『戯神』と共に同胞を探していた時、最後に出会った同胞としてその名が初めて歴史に現れた。

その実力は、龍神の次に強く瞬く間に活躍してその名を世界に轟かせた。

その実力を認めた龍神スメールは、かつて存在した全能龍が創設したとされる最強の配下達に付けられた名の内の一つ『天龍』の位を与えられる。


天龍となったジズは、かつての天龍が創り上げた天城庭園(バビロン)に拠点を置くと…英雄達と共に魔神王ヴォーディガーン討伐に参戦した。

その後は、魔神王を封印した功績を認められ…天で魔神の復活を監視する役目を与えられた事で『天界龍』と呼ばれる事になった。


現在、他の英雄はその姿を眩ませており公に姿を現しているのは天界龍ジズ唯一人。

魔神を封印しても尚、その存在を危険視しこの世界を守る為に天より降りてくる彼に敬意を表して暦は『天龍暦』とされた。


現在は、天龍暦600年。


良いなぁ…俺もいつかそんな風に暦にされたい。

ダイン暦とか?ダサ。


そっか…いつかあの天城庭園に行けると良いな。

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