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リンカネーション《輪廻転生》:始めよう…悔いの無いように… 〜あぁ、この異世界人生に幸福を〜  作者: プンプン丸
第一・五章 家庭教師編 〜氷の令嬢の溶かし方〜
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第六節 剣術の鍛錬は、難しい

算術の勉強が終わり、次は剣術の授業が始まりました。


生徒は俺とクロセルの二人です。


先生は、勿論ーー雷神流"剣帝"ヒッポリュテ先生ですよ!


いやー、これが驚いた事に彼女は剣術の指導者としては本当に優秀な様であのアルトリウス先生と同じくらい分かりやすい。

今日も、俺とクロセルは実戦型の授業を受けている。


「ダイン!相手から目を離すな!しっかりと相手の目を見ろ!」

「はい!」


相手をよく見る…クロセルの手より振り下ろされた木刀を受け止める。

重い…まともに当たってたら脳天勝ち割れるって!


「クロセル!一撃で終わると思うな!次を予測して動け!たとえ相手より速く踏み込んだとしても勝ちを確信するな!逆も然りだ、相手よりも踏み込みが遅れたなら動揺せずすぐに防御体勢を整えろ!」

「は、はい!」


ゴン!

いて!?

クロセルの振るった木刀が頭に直撃した…駄目だな…どう考えて動いても先手を取られてしまう…


「ダイン、考えるよりも先に手を動かせ!最初は、何も考えなくて良いとにかく剣を振るえ!相手よりも速く!より速く!」


返事をする余裕が無い!

相手よりも速くなんて言ってるが、クロセルの攻撃を受け切れない…

見えてはいる…身体が追いつかない…痛い、痛いって!


容赦なさすぎないか!?

これ絶対に、日頃の勉強の鬱憤を俺と言うサンドバッグで晴らしてるよね!?

止めてっ、ヒッポリュテ、止めてってば〜!


それから二、三発木刀を打ち込まれた所で止められた。

やっぱり、剣術は難しいな…剣道とは勝手が違うからそこを直さないといけないなぁ。


でも、初めてイアソンと剣術の鍛錬を行った時よりも確実に成長しているのが分かる。

思ったよりも剣道をやっていた時の感覚が役に立つ場面が何度もあったしな。


それに、ヒッポリュテは鍛錬が終わったら必ず俺とクロセルを個別に呼んで何処が行けなかったのか…ここがダメだった、次はこうすれば良い…とアドバイスを欠かさずにくれる。

これが本当にありがたい…指摘された所をしっかりと実践する事で格段に成長した様に錯覚する。


イアソンは、感覚派だからそう言ったアドバイスに向いてなかったから…こう言ったアドバイスは得られなかった。


それにしても…だ。


クロセルの成長スピードが凄い。

俺が一個憶え終わる間に彼女は2個も3個も先の技術を憶えそれを上手く活用している。

このまま行けば、近いうちには中級に昇級出来るだろうと言われていた。


体力面も半端じゃない、俺が腕立て伏せを5分でようやく100回こなした間に彼女は300回に到達していたり。

俺が、かなり広い外周をようやく一周し終わった間に二周していたり長距離も得意なようだ。

因みに、ヒッポリュテは五周していた、化け物。


それでも上手くやれた方だろう、これもイアソンとの訓練のお陰でもある。

ありがとう。


しかし、鍛錬の相手が多少格上だがクロセルで良かった。

これでヒッポリュテが直接の相手だと、俺が試そうと思った課題も全部無に帰してしまうだろう。

だが、クロセルが相手なら初見でも通用するから何をすれば良いのか明白に分かるし、彼女にとってもこういう技が来たらこう対処すれば良い…と学べるから一石二鳥なはずだ。


つまり、剣術も魔法と同じように楽しい。


「今日も、私の勝ちね!」


えっへん!とクロセルが勝ち誇った様な顔で言った。

いやー、初めて会った時よりもかなり表情が柔らかくなったよなぁ…たまにセクハラすると氷の様な冷たい表情になるけどね。


すると、ポコんとヒッポリュテがクロセルの頭を叩く。


「あう。」

「大人気ないぞ。」

「あう。」

「ダインとクロセルでは、鍛錬の年数が違うから自惚れちゃだーめ。」


この二人の関係性は面白いな。


クロセルの方が立場は上だが、呼び捨てにしている。

どうやらクロセルの方から呼び捨てにしなさい!と言ったそうだ。

何でも、どうして自分の師匠が弟子の事を様付けするのよ!と逆ギレし半ば強制的にそうなったそうだ。


家族以外の者に懐くのは、当時の彼女にとっては驚くべき事だったとか。


「やっぱり剣術は難しいですね。いざ、相手と対面した時に身体が反射的に動揺してしまいますね。」

「初めは皆、そう。クロセルも最初は、あーしと打ち合う度に反応が鈍ってしまっていたからな。」


へぇ、それは意外だ。

剣術好きな彼女の事だから、初めて剣を握った時も俺とは違ってガンガン攻めて行ったんだろうなって思ったけど…


「それに、お前は魔術師であって剣士とは少し違うからね〜。初めから剣術だけでやって来た者達よりも怖いと言うのは仕方が無いってかんじ。」

「ま、ここにいる間にそんな事はすぐに克服するわよ。」


ヒッポリュテもクロセルの言葉に頷く。


そう言うものなのか…


「それにしても、ヒッポリュテは指導が上手いですね!アルトリウス先生と同じくらい分かりやすいです。

父さまの説明は、全く伝わらなかったので…」


まぁ、イアソンは間違いなく天才の部類なのでそこら辺は何となくの感覚で覚えていたのだろう。

多分、ヒッポリュテもアルトリウスも天才では無いからこそ地道な努力を重ねて習得した技術だから教えるのも得意なんだと思う。


「それもそうでしょ〜、アイツ、天才だし。感覚で全てを覚える派だから仕方ない。

私は奴と違って天才じゃないから〜、何を教えれば良いのかは天才よりも分かっている的な?」

「なんて言ったって、剣帝ですからね!」

「ダインは、全属性魔術使いだと聞いたけど?しかも、どれも王級まで使えるとか。」

「はは、師匠のおかげですよ…」

「そんなに凄い師なんだし?、よほど有名なひと?」

「そうですよ?僕の師匠の名前は、()()()()って言います。」



俺が、世界で一番に尊敬する師の名前を二人に聞かせたのだが…二人は口をあんぐりと開けて黙っている。

あれ?

どうしたんだろうか…あ、名前を言っても知らないなら意味ないか!

いや待てよ?師匠は、確か…


「なんつーか、ダイン…流石に、嘘は良くない。」

「そうよ、伝説の魔法師マーリンはずっと昔に死んでしまったのよ。」


あ、あれ?

信じてくれないのかーい。

ま、いっか。






ーー


やっと、一日の家庭教師が終了した。


はぁ〜、疲れたぁ…誰かに勉強を教えるのはこんなにも大変だったのか…コレだけは教師を尊敬しよう…


明日は、ヒッポリュテには少し難し目の算術の応用問題を作成して…クロセルにも難易度を多少上げた問題を作ってやらなければ。


剣術の訓練で身体がボロボロだ…そこら中が筋肉痛で動かすだけで痛い。

寝る前に、ユージンから許可を得て書庫から持って来た本を読もうと思ったけど後回しにしよう…


あ、その前に…師匠から貰ったペンダントの手入れをしなきゃ…しかし、このペンダントに刻まれている獣…何処かで見たんだよなぁ…


それに、師匠から貰った夜を統べる魔杖(ツクヨミ)はセレーナに管理してもらってるから心配は要らないだろう。


あー、眠い。


お休み…皆さん


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