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第二十二節 いざ、城砦都市ガレスへ

ーーガタン、ゴトンと馬車が揺れる。


うっ、酔いそう…そう言えば前世でもよくバスとか車に乗っている時に酔って吐いていたんだ。

少し酔いを落ち着かせる為に、初級の治癒魔法を掛けておこう…


「大丈夫か?」

「は、はい…それよりも、父さまとはお知り合いなんですか?」

「ん?イアソンから聞いていないのか?」


はい、聞いてません。


「私は、アイツと同じ冒険者パーティーの仲間だ。」


なるほど、そう言う事ですか。

でも仲間ならなんでイアソンはあんなにバツが悪そうな顔をしていたんだろう。


「そうだったんですね。」

「まね〜、あ。…そいえば君の父親から手紙を預かってたんだ〜ほい。」


ヒッポリュテさんはそう言って、少し薄汚れた手紙を渡して来た。

俺が読むんすか?


「うん。

あ〜し、簡単な文字なら読めるけど〜…これは読めん。」


そう言う事ですか…なら、仕方がない。

そっかこの世界では字を読めることは当たり前ではないのか、字を書けるのは十分な教育を受けられる貴族とかだけか。

やれやれ、と思いながらイアソンからの手紙を開き内容を読む。


『まぁ、そのー…手紙を書く程では無いと思ったが…

この手紙は、ダイン宛でもありヒッポリュテ宛ての手紙でもあるからちゃんと読んでくれ。

あ、そこの筋肉若作りババァは文字の読み書きは分からないからお前が読んでやれ。

既に、知ってると思うけどお前はこれから城砦都市ガレスに向かってそこでとあるお嬢様の家庭教師を務めてもらう。

詳しい事は、そこでふんぞり返って座ってる若作りババァに聞くと良い。


「あの、クソ男がっ!」


ヒッポヒュテが、そう怒鳴って馬車を踏み鳴らす。

その反動で、物凄い揺れた…あのくそ親父…無駄な刺激をするなよ。

デリカシーのカケラもないなぁこいつ。

キレたギャルは手が付けられない。


『脳みそも身体も筋肉で出来てるが、身体能力の高さはバケモンだ。

特に、剣の実力はその中でも一際目立ってる。

なんせ、"剣雷帝"だからな。

そこで、ヒッポリュテに頼みがあるんだ。

息子に剣術を教えてやってくれ…俺なんかよりもよっぽど実力も経験もあるお前に頼みたい。』


「ふんっ、たまには気がきく言葉を言えるじゃん?。」


わぁ、凄い嬉しそう。

これがツンデレってやつか。


『お前が家庭教師を務めるお嬢様は…お前が今まで出会った中でも飛び切りに扱い辛くて大変だと思うが頑張って欲しい。

内容は、算術・読み書き・魔法・座学を教えてやってくれ。

そこの若作りババァにもついでに教えてやれ。

やはり、心配になって来た…お前でもあのお嬢様の扱いは難しいなぁ…まぁ、いざとなったらヒッポリュテに頼んでくれ。』


「そこまで、何ですか?」

「…今までも君みたいに何度か家庭教師が来たが全て3日も経たずに辞めた。」


おいおい、マジかよ…

そんなにヤバイお嬢様なのか…断れば良かった。


『最後に、俺と同じく女好きなお前はヒッポリュテとそのお嬢様に手を出そうとするかも知れないが諦めろ。

特に、そこにいる筋肉の化身は俺の冒険者人生の中で唯一手を出せなかった処女筋肉マンだ。』


「余計な事を…」


ヒッポリュテは、そう言ってため息を吐いた。


そうか…こんな明らかに経験豊富そうなけしからん身体をしているのに処女とは…世界は広いなぁ。

でゅふ、でゅふふふふふふふ♡


『まぁ、そこら辺は置いといて…難易度に見合った報酬が貰えるから上手く行けば、すぐにエメレシア魔術塔に通う金が手に入るぜ。

期間は…あちらが納得するまでだ。

じぁな、俺が最も信頼する最高の息子よ!』


「報酬、高いんですか?」

「ぱねえよ?君には手取りでエランザ銀貨5枚。イアソン達の方には別に報酬が与えられるが気にしなくて良い。」

「ふぇ?」


銀貨5枚…?

確かー師匠の話では、銀貨1枚=1万円だったよな?

てことは、5枚で5万円の報酬が手に入る…え?かなりお得じゃないですか?


しかし、報酬は上手いが…いつ帰れるか分からないのか…セレーナやニーニャ達に会えないのは少し寂しいなぁ…


「案外イアソンは君の事を大切に思っているんだな。」


そうかぁ?

いや、確かに少し分かる気がする…不器用ながらもしっかりと向き合おうとしてくれているのは充分に伝わっている。

良い父親なのだろう。


ん?


まだ、残ってた。


『P.S. もし、お嬢様とヒッポリュテに手を出せたなら感想を聞かせてくれよ?』


あー、訂正しよう。


イアソンは、屑です。


「おい、その手紙…イヤシスに送ってやれ。後、お嬢様に手を出そうとするなら殺す。

私にも…だ。

最も、お前の実力では返り討ちに遭うだけだがな。」


こ、怖いです…こんな場所でそんな大きい殺気を放たないで〜…十分に関係を育んだら良いよね?

とにかく、これから先が心配だけど頑張ろうと思う。



まさかーーあんな事になるなんて。


この時の俺は、知る由しもなかったんだ。

第一章 ーー転生編ーー 完


これにて第一章は、終わりました。


次は、第二章です。


因みに、この世界の通貨単位をあくまで現段階でですがこんな感じです。


鉄貨=10円

銅貨=100円

大銅貨=1000円

銀貨=1万円

金貨=10万円

白金貨=100万円


と言った、感じです。


尚、国によってお金の名称や価値は変わります。

多分…

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