詩 凍てつく世界で涙を流し続ける少女
「いつか君を迎えに来るよ」
「だからそれまでここで待っていて」
「大丈夫、すぐに戻ってくるから」
凍えそうなほど寒くて冷たい世界の中で
今日も私はひとりぼっち
誰かがいつか迎えに来てくれると
遠い昔に約束が交わされたはずだけど
記憶の輪郭すら思い出せないよ
真っ白な大地が 消し去ってしまったの
私はいつまでこうしていればいい?
心が痛くてたまらない
自分の思いを凍らせることができたら
この涙を止めることができるのかな
「白の呪文が世界を覆い尽くす」
「それは少女の世界が、孤独に耐えられなくなったから」
「またやりなおしましょう」
……何度だって
……配役も舞台もすべて作り直して