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パラレルワールド  作者: 晩白柚
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安住

池上本門寺の境内のあたりだろうか?


丁度良い感じの丘があり、湧水もあり、温泉から歩いて1時間もいらない、そんな丁度良い場所を見つけた。


大雨の時を考えて、人の背丈ぐらいの高さより上のあたりに横穴を開けていく。

あちこちから集めてきた木の枝と葛か山芋の蔓を使って、入り口に建てる扉を作った。


河原から砂利を拾ってきては、室内の床にそれを撒く。


川から温泉の間の平地にはあちこちで集めた木苺の木と、林檎や栗、桃、柿などの実生苗を、2列で植えていき、間に人が2人同時に通れるぐらいの通路を開ける。


家から温泉までの間が果実樹の並木通りになっている未来を想像し、実生苗を見つけては通路脇に植えていく。


韮や葱なんかも欲しいが、まだ見つかっていないので、何とも惜しいことだ。


とりあえず蕎麦と思われる草と、猫じゃらしのようならい麦の一種を手に入れたので、道の裏側に畑を作ってどんどん植えていく。


冬の終わり頃にこの世界にきたが、何とか生活基盤を作っていたら、もう春も終わり、昼の日差しが結構暑くなってきた。


畑の裏側には柵を立てて、囲いを作って家畜を放つ用意をしている。


動物の気配は結構しているのだから、いつかは生け捕りにして育ててみたいものだ。


同じく柵を作る要領で川に柵を立てて、魚を追い込んで生け簀に落とす仕掛けを作ったので、毎日一匹は魚が食べられるようになった。


川を斜めに柵で止めて、水と小さい魚は通っていくが、大きい魚は通れなくして、一箇所だけ通れるようにしておき、その出口の下側に高低差をつけ、プールのようなものを作る。そして川側に柵を作って完成だ。


丘側からプールに近づけば、いつも魚が数匹入っている。


春先に蒲田や羽田の方に散歩を行ってみた時に、結構色々な食材を見つけることができた。


1番の収穫はアケビだった、アケビの殻の腐ったような物を見つけたので、付近の蔦を調べてみると、地面に落ちていないまま枯れているアケビの小さいものが付いているのを発見したのだ。


2日掛けで根っこから掘り起こし、本拠地の果樹通りの近くの、2本の枯れた木の側に植えて、木から消えと蔦を張らせたところ、しっかり根付いて、数日で葉が揃い始めてきたのだ。


夏にはアケビが食べられそうだ。



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