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パラレルワールド  作者: 晩白柚
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閑話 本拠地

話は変わるが、本門寺の地形はお城とか砦とかにちょうどいい地形をしている。


丘のてっぺんに池があり、北側はそれほどまっすぐではないけれども、切り立った崖が続き、西側は結構まっすぐな崖が続く。 東は北と同じような感じで、山の斜面の感じで稜線がいくつも出っ張った感じの形をしている。東南方面には池から流れた水が作る緩やかな傾斜があり、東南方向のなだらかなところに柵を立てて門を作ると。後は崖の傾斜の緩やかな場所だけ柵で止めるとか、石を積むとかすれば、もう完全にお城である。


さすがに戦国時代のお城みたいなものを作るには、人手が足りなすぎて、そこまでのものは作れない。けれども、崖の登れそうなところは、上に棘のある植物を植えて、のぼれなそうなところは、周りの景色が見えるようにあまり高い木を植えないようにした。東南側の入り口の東のほうの稜線と稜線の間のあたりにこえだめを作ったので、東側は主にゴミ捨て場になっている。


住み処は東南の入り口を入っていったところの西側で、北側はなるべくたくさんの棘の植物を植えていき、頂上の平のあたりはもうある程度の広さが確保できた。


上に何を立てるかはまだ決めてないけれども、これから建物を建てられるようになったときのために大きめの木は全部残してある。その中にもツリーハウスとかが作れそうな。ちょうどいい大きさの木もあるので、ツリーハウスはいちど挑戦してみたい。


鳥を飼育している池の周りの塀から鳥が飛び出しても、周りの砦の外壁からは外に飛び出ないような飛び出たくなくなるような作りにはなっているので、結構安心だ。後は野生動物が入ってきて鳥がやられてしまわないことだけが心配だが東南の山の入り口のあたりにポコちゃんを飼っているので、動物が近づくと、ポコちゃんがちゃんと吠えてくれるのだ。あまりにもちょくちょくポコちゃんが吠えるので、もしやと思って木の棒に十字架で作ったナイフをくくりつけた槍を作っておいた。けれどもまだ家の近くでは動物に会ったことはない。


ある日、ポコちゃんと一緒に多摩川のほうに散策に行った時に、ポコちゃんが吠えたところに行ってみると豚の家族がいたので、ついにお肉になる豚を確保ができた。


農業の役にはあまり立たないけれども、それでも山のてっぺんに飼っておけば、肥やしも作ってくれるし、たまにお肉にもなってくれるだろうということで、親豚と格闘の末に首に縄をつけて、縄はリンに引いてもらい、後ろから槍で脅しながら親を連れて行ったら、子豚もちゃんとついてきてくれた。それから数日もしたら適用したのか。豚が本門寺のてっぺんの敷地の中を我が物顔で歩きまわりながら、木苺とかも勝手に食べながらあちこちに糞を落とし始めたので、山の東北方面の一角を壁で柵を作って、その中で住んでもらうように形を整えてあげた。柵が結構な長さを作ったので大変だったが、野球場1つ分位の広さの豚の巣が完成した。池の囲いを作るよりもずっと大変だった。


崖の下に落ちていなくなったら困るので、崖の東側にある川を止めて溜池にして掘のように広げ、東南側の出口の方に堤防のようなものを作ってあげた。水深は膝の位の高さしかない。本当に小さな川だったので、ある程度周りを掘って東南側に石を投げて、掘った土を東南側に投げてを繰り返しただけだ。


夏の間中ここで水遊びをしていたら、いつの間にか夏が終わって秋になってきてきた。そろそろ寒いので水遊びはできないかなと言う頃になるまで東側の川を整備したら、結構な量の水の溜まる溜め池のようなものになって、水の音を立てないで、川を渡ることはできない位の感じでなってきた。そのうちもう少し堰を高くして水を貯めて、湖のようにしてみたい。後は本門寺の西北のあたりが他より高く、北側の大地とつながっているので通れないように、棘の生えた木をいっぱい植えてあるけれど、繋がっているあたりは、やっぱりそのうち切り崩そうと思う。


東北側の豚エリア角の出っ張りと、東北の次の丘までの間の距離が大体150メートル程度だがここはそのうち丘の半分位の高さのダムを作ってみたいと思う。なので、西北のつながったあたりを切り崩してその土をここまで持ってきて捨てれば1日30往復ぐらいできるけれども、もしダムができれば北川1面湖にすることができる。これだけの大きさの池ならばめったなことがなければ渡って来れないだろうと思う


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