第一章・悪夢の続き
このセカイは、迷い込んでしまった不思議の国。
1.
「へー…ここがアルドヘルムですか」
何かの祭りの真っ只中なのかやけに賑やかな街の人々を見て、綜威さんは呟くように言った。
アルドヘルムにやってきた僕たちはとりあえず買った旅用の外套を纏い、あまり目立たないように街中を進んでいく。というのも、綜威さんの透き通るような青い髪を普通の人間に見られると何かとやっかいなので、彼女にはとくに外套のフードをすっぽりと被ってもらっていた。
「おや?にゃんこさんはお寝んねですかぁ?」
からかうように僕のカバンを見ると、ジェノンさんはいつもの調子でそう言った。ごそごそと音がしたかと思うと、カバンの隙間からにゅっと黒猫が顔をのぞかせる。
「違ぇっつーの!大体なんでこのオレサマがこんな薄汚い袋で寝なきゃなんねーんだっ!」
「…薄汚くて悪かったな…」
軽く傷ついたぞ。
カインが僕のカバンに入っているのは、まあ例によって例の如く、人間に黒猫の姿を見られてしまうのは普通に禁だからだ。黒猫は、人々にとっては魔女の使い魔であり、不吉の象徴。と言っても、カインが黒猫の姿でこの世界に顕現しているのは《あいつ》の趣味ってだけで、他には蜥蜴や蝙蝠、蝶々などという姿で主に仕えているのが普通だ。
「…ところでエインセルさん?こんなに人がたくさんいるのに、夜会なんて開いて大丈夫なんですか?」
「大丈夫ですよ。その時になったらわかりますけど…色々と細工が施されてますから」
そうは言ったが、綜威さんの疑問は最もなことだった。魔女夜会ともなれば、当然魔女としてかなりランクが上な魔女も来る。そんな中で人間には耐え難い強すぎる魔力が当たってしまえば、当然発狂してしまう者が出てくるからだ。
それは魔女じゃなくとも強力な魔力を持つジェノンさんや綜威さんも同じことなので、ちゃんと二人にも魔力をある程度抑えてもらっている。
「綜威さぁん♪後でお祭り一緒にまわりましょーね♪」
きらきらと輝いた表情で、ジェノンさんは綜威さんを見る。しかし綜威さんはそんなジェノンさんを見事にスルーしていた。相変わらず冷めた青い瞳で、何かを探るように周囲を見つめている。
「ほう、祭りか。血が騒ぐな」
ぽん、と軽い音を立てて影狼が現れた。僕の右肩にちょこんと乗ったかと思うと、興味深そうにせわしなく行き交う人々を眺めている。一瞬、僕は慌てて周囲を見渡したが、どうやら影狼の姿は僕たちにしか見えないようだった。
「言っとくけど、祭りが目的で来たんじゃないんだからな」
「ふむ、ちゃんと心得ておる」
「ならいいけど…」
気付くとリオンの姿が見当たらなかった。しかしすぐに、僕たちと同じ外套を腰に巻いた少女が目に入る。リオンは焼きたてのスコーンを売っている出店の前で、じっとそれを見ていた。
「…お腹すいたの?」
苦笑いしながら尋ねるとリオンはこくりと頷く。
溜め息まじりに僕が買おうとすると、スコーンを買っている先客と目が合った。
「げっ」
思わず後ずさる僕。
その先客は僕と目があった瞬間、つかつかと歩み寄ってきた。僕もその分だけ後ろに下がるが、壁にぶつかり諦めるしかないと思い知る。
「げっ、なんて…随分なご挨拶ねぇ?雪兎君?」
漆黒の長衣に、燃え上がるように真っ赤な瞳と髪。その長い髪は三つ編みにして右肩から垂らしている。
《炎》の魔女・フォルン・レギリット。
「お、おおおお久しぶりですフォルンさんっ!」
「ふふ、何をそんなに恐がっているのかしら?今日の私は機嫌がいいのよ。うっかりで君を殺そうとなんかするはずないから安心して?」
言って、にっこりとフォルンさんは笑った。
それがまた恐い。
一瞬、一瞥するように目を逸らすと、綜威さんが警戒するようにフォルンさんを見ていた。いつもはふざけた調子のジェノンさんでさえ、闇紫の瞳をうっすらと開いてこちらの様子を伺っている。
そんな様子の二人を見て、フォルンさんはくすくすと笑みを漏らした。
「…あら、堕天使に人魚姫のお嬢さん?」
「…はじめまして。その節はどうも」
無感動に、しかしどこか殺気をこめた瞳で綜威さんは言った。アクラス国をフォルンさんが焼き尽くしたのを実際に目撃したこともあったし、何よりフォルンさんが持つ数々の異名を耳にしていれば、まあ、当然の反応なのだろう。
「…」と僕にとっては気まずい沈黙が流れる。
警戒の瞳を向ける二人に、フォルンさんを見ながらびくびくしている僕。そしてこの状況を普通に楽しんでいるフォルンさん。確かに、どうやら今日の彼女は機嫌がいいようだった。
そこで、リオンが物ほしそうな目でフォルンさんの長衣の裾を静かに引っ張る。
「え、やだこの子超可愛いっ!」
「…………」
ぱあっ、と一瞬でフォルンさんの瞳の輝きが増したのがわかった。完璧に乙女モードのスイッチが入ってしまっている。
「もう雪兎君、こんな可愛い子どっから拾ってきたのよっ!あ、スコーン食べる?」
言って、スコーンをリオンに差し出した。リオンもこれが目的なだけだったようで、受け取ったスコーンを無言で食べはじめる。それを見てきゃーきゃーと騒いでいるフォルンさんなど気にも留めずに、さくさくと可愛らしい音を響かせていた。
「あ、あの…フォルンさん?」
恐る恐る呼びかける僕に、フォルンさんははっとした表情をした。我に返ってくれたようである。
「あ、あは、あはははは!そ、そー言えば私、君たちに早くジョーカーのところに来るように伝えにきたんだったわ!ほら、早く行きましょ」
誤魔化すように歩き始めるフォルンさんを見て、僕たちは思わず顔を見合わせた。
2.
扉を開けた瞬間、店内にからんからん、と軽快な音色が響き渡った。
その店の中にはカウンター席の後ろに大きな棚があって、その棚の中には様々な種類の酒がずらりと並んでいる。
「お、いらっしゃいませ。久しぶりだなァ、弟子。」
言いながら、サングラスをかけた男はカウンター席に座っていたミヤビ君にカップを差し出していた。瞬間、僕に気付いたミヤビ君がこちらに駆けてくる。
「こんばんは!魔女のお兄ちゃん」
「はは…久しぶり、ミヤビ君。……それに師匠」
「人をついでみたいに言うなよ!」
わざとらしく溜め息をつくと、師匠はフォルンさんを見た。フォルンさんは思い出したように自分が持っていた紙袋を見て、嬉しそうに頬を緩める。
「ミヤビくーん?お腹すいたでしょ。おねーさんがスコーン買ってきてあげたわよ??」
再び乙女モードのスイッチが入ったかと思うと、フォルンさんはミヤビ君にスコーンを差し出した。成る程。ご機嫌だったのはこういう理由か。
「わあっ、ありがとうお姉ちゃん!」
僕は自身の耳を疑ったが、フォルンさんからきゅん、というようなめるへんちっくな効果音が発せられた気がした。
…何だか恐いな、やっぱり。
「やん!ちょっと今の聞いたっ!?お姉ちゃんだってっ!もう超可愛いーっ!!どうにかなっちゃいそうっ!!」
「…おめでとうございます…」
ほんと、どうにかしてほしいよ。
一人でテンションだけは無駄に上げているフォルンさんを放っておいて、僕は師匠の前のカウンター席に座った。
呆れ顔でフォルンさんを一瞥すると、師匠は溜め息交じりで僕を見る。
「オレは弟子と話があっから、悪ぃが嬢ちゃんたちは出ててくんねえか?」
「えーっ!!ぼくもお兄ちゃんとお話したいですっ!」
「ガキは引っ込んでな。フォルン、ガキ二匹を適当に連れまわしててくれ。そこのお二人さんも、どうせ暇だろうから祭りでも見てきたら?」
その師匠の言葉に、フォルンさんとジェノンさんは表情を輝かせた。一人ミヤビ君はふくれているが、リオンと綜威さんは相変わらずの、無表情。何でこんなにそっくりなんだろ、この二人。
「たまにはイイコト言うじゃないっ!見直したわ、ジョーカー」(フォルンさん)
「え、あの、エインセルさん私…」(綜威さん)
「ささっ、行きましょう綜威さん♪」(ジェノンさん)
「…………」(リオン)
「何で〜…」(ミヤビ君)
フォルンさんはミヤビ君とリオンを、ジェノンさんは綜威さんを引きずるように店を出ていった。からんからん、と店の鐘があわただしく鳴り響く。
「ふっ、これで邪魔者はいなくなったぜ…」
「…………」
瞬間、僕のカバンがもぞもぞと動いた。
「ぷはっ!やーっと出られた…!」
すかさず師匠の前に跳び乗ったかと思うと、カインは言うなり自身の毛を逆立てる。
「現れやがったな!このピエロっ!」
「いやいやいや、出てきたのお前の方だし。てかずっと出てくんな」
ふしゃーっ、と威嚇するカインに、なぜだか師匠は誇らしげにサングラスを片手で上げた。
まあ、意味はないんだろうけど…
「でも、ま、よく来てくれたよ。今回はフォルンも機嫌がいいしな」
「ミヤビ君がいるってだけですよ、あの人が来たのは…」
しかし邪魔者がいなくなったところで、やっとまともな話ができそうだ。
一拍置いて、師匠は口を開いた。
「気を付けろ。今回の魔女夜会は、どうやら一波乱ありそうだ」
「一波乱?…て、どんな?」
「黒い鉤爪の長老たちや、いろんな魔女たちも各国から集まってきているんだ…。最近は不穏な動きが多すぎて、みんなぴりぴりしてやがんだよ」
師匠はどうやら、本当に参っているようだった。
僕もまさか、そんなに大事にまでなっているなんて思いもしていなかった。
「…………」
「宮廷だよ。ここ数年やつらの力は増し、魔術団も少し前なんかとは比べ物にならない程の力になってきている」
「…そうみたいですね」
一瞬、僕の脳裏にイザヤとシュゼットさんがよぎった。
たった一人で、あの餓狼を壊滅に追いやったシュゼットさん。彼女のあの力といい、それに……。
「話せよ。一体どういうことだ?イザヤのやつが生きてるっつーのは…」
「それは…」
「ケッ、んなモン理由は一つに決まってんだろっ!」
やけに不機嫌そうに、カインが割って入ってきた。
若干空気扱いだったのが気に障ったんだろうか。
「バルドウェインの野郎に決まってる…!だってアイツはッ!!」
「ストップ。カイン、…アリスと博士のことは黒い鉤爪では禁句だよ。ここじゃ、誰に聞かれるか…」
「それについては心配ない。ちゃんと結界魔法を扱う悪魔を置いてっから」
「…………」
早く言えよ、と思ったのは言わないでおく。
「そこで、だ。やましいこともそうじゃないことも、お互い洗いざらい話そうじゃねーか。せいぜい愉快な夜にしようぜ」
※
外。
ジョーカーの店から追い出された五人は、お互い別れて行動することにした。
「どうしたんです?早く行きましょうよ綜威さん」
ジェノンが引こうとしていた腕をはらって、綜威はフォルンに向き直った。
一瞬、綜威とフォルンの間に氷のように冷たい空気が流れる。
「フォルンさん」
「何かしら?お嬢さん…」
ぴき、と歪な音が聞こえたのがジェノンとミヤビ、リオンにはわかった。
周囲が見るからに、この二人の相性は最悪。
「…お嬢さん?っておかしくないですか。絶対私の方が年上ですよ」
「あーら、それはごめんなさい?私よりかは年増だったの、忘れてたわ〜」
いつもよりかは感情的になっている綜威を、フォルンは完璧に挑発していた。静かな動作で自身の武器を扱うための手袋を取り出す綜威に、ジェノンが焦りの表情を見せる。
「ちょっと調べものがしたくて、書庫の場所を聞きたいんですけど…?」
「綜威さん、少し落ち着いて…♪」
もう飽きたのか、一拍置いてフォルンは口を開いた。
「それなら心配ないわ。だって今夜は満月ですもの」
「はい?」
それでも少しだけからかい口調で、フォルンは笑む。
「その調べたいことを強く思い浮かべれば、情報屋は現れてくれるものよ」
3.
アルドヘルムの協会の上。
街全体を見渡すことができる程に高い建物であるその屋根には、二人の男女が街を見下ろすように佇んでいた。男は黒縁の眼鏡をかけ、真っ黒なスーツのポケットに荒々しく手を突っ込んでいる。男は不機嫌そうに眉根を寄せると、やはり不機嫌そうに口を開いた。
「なんで俺たちが38地区担当なんだよ…ったく、第一級レベルの危険任務だろ。そもそも、お前がこの任務引き受けたいって先輩に言い出さなきゃこんなことにはなんなかったんだよっ。おいエリア、エリア・デューク!聞いてんのか?ったく…………」
男の愚痴も、エリアと呼ばれた少女にはまったくと言っていいほど聞こえていなかった。少女はウェーブがかった黒髪を右上で結い上げ、誰が見ても華奢なその体躯には漆黒のゴシックロリータを纏っている。
薄紅色の瞳を燦々と輝かせ、エリアは祭りの真っ最中なアルドヘルムの街を見渡していた。
「ふふ、ふふふふふふふふ…!なあにつまんなそうな顔してんのよ、ヒューゴ。あの《赤》の魔女が関わってる件よ!私は物凄く楽しみだわっ!だからもっと楽しそうにしなさいよ!」
「……あのなあ、楽しそうなのはお前だけだって気付けよ…ったく…………」
片手で頭を抱え、ヒューゴは溜め息をついた。心底迷惑そうにエリアを見ると、すでに自分の世界なエリアに諦めの息を漏らす。
「大体、よく考えれば俺たちはまだ研修生だっつの…………」
「だからこそよ!まだ研修生な私たちがこんな大きな仕事任されるなんてらっきーじゃないっ!感謝してほしいくらいだわ」
「…………」
ぐっ、と拳を握り誇らしげなエリアに、ヒューゴは迷惑そうに目を細めた。エリアは振り返ると、少しも楽しそうではないヒューゴに唇を尖らせる。
「もう、何がそんなに不満なワケ?今から私たちは歴史の目撃者になるんだからね!」
「歴史の目撃者、ねえ…」
※
「つまり、イザヤは博士の手で蘇ったってわけか?」
サングラスで表情はわからないけれど、やけに驚いた口調で師匠はそう言った。僕は静かに、師匠から出されたカップに口をつける。
「ただの憶測ですよ…………」
「大体、クロード大戦時だろう?あいつをお前が殺したのは……て、いや、気にすんなよっ。あれは事故みたいなモンだしっ!」
その言葉に少しだけ目を細めた僕に、師匠は取り繕うように誤魔化した。まったく、変に気をつかおうとするからボロが出るんだ。
「僕がイザヤを殺したのは事実だし、そこのところについては言い訳したりはしませんよ。ただ、そりゃ驚きはしました。何せ僕自身がこの手で殺したはずの奴が、目の前に現れたんだから」
「そう、か…、一応けじめはつけてんだな、お前も」
静かに、僕はカップを置いた。
その音に反応するように、カインの耳がぴくっと動く。
「クロード大戦を引き起こした張本人であるバルドウェイン博士…彼が生きていることを知っているのは僕と師匠、それにカインだけだ。フォルンさんがこのことを知ってしまったらどうなることやら…ですよ」
「フォルン…、そうだな、あいつは博士のことを今でも…………」
「…………」
少しだけ寂しそうに、師匠は目を伏せた。
サングラスだからわかんないんだけどね、実際。
「とりあえず、彼が今どこで何をしているかなんてわからないし、知りたくもありませんけど…でもこればっかりは仕方ないんですよ。僕は《あいつ》を、助けたい。そのために彼を殺す覚悟だってあるつもりだし、世界をぶっ壊すことだってしてみせますよ」
「…一途なのか狂ってるのか、わかんねーよオレには…」
「師匠だって人のこと言えませんよ。まだ好きなんですよね、フォルンさんのこと」
僕の言葉に、師匠は飲んでいた酒をぶっと噴出した。目の前にいたカインはもろに被害を受ける。
「おまっ、なんでそんなこと知って…………!」
「見てりゃわかりますよ。もしかして師匠、隠してたつもりだったんですか?」
「…………」
ぎゃあぎゃあ騒いでいるカインには目もくれずに、師匠は押し黙る。どうやら隠していたつもりだったらしい。
「…って、そんなことどうでもよくて。問題は、今彼はどこで何をしているのか、そしてこれからどうなっていくのか…ですよ」
カバンから、僕はタオルを取り出す。とりあえずそれをカインに被せると、一応大人しくなった。ま、すぐ五月蝿くなるだろうけど…。
「各地をまわったって、核心に迫るモノは何もない…。師匠たちの方はどうですか?」
「…こっちは、魔女の行方不明者なんていつものことなんだが。そうだな、あえて言うなら最近は魔術師たちとの衝突が多くなった気がする」
「魔術師、ですか…………」
「と言うより、かなり一方的なモノだ。宮廷魔術団の…
魔女狩りだよ」
魔女狩り。その言葉の響きに、僕は酷く冷たいモノを感じた。もしそれが本当だとしてこれらが意味するものは…途方もない、人間たちとの殺し合いだ。
「だから、長老たちはぴりぴりしてらっしゃるワケですか…。でも僕にはわからないですね、王宮が何を考えているのか」
「それこそオレが知るわけねーだろ。こればっかりは流れにまかせるしかない」
押し黙った僕たちを見て、カインはいやらしくオッドアイを細めた。
「人間共のことなんかどーでもいい。よく考えてみろよ、イザヤは確かにてめえが殺したんだ。そのことに間違いはない。なのに生きてる。それはなぜか。…そこで、博士の目的が関わってくる」
「カイン、でも…仮にそうだとしても、そんなことあるわけが」
「そうだっつの。あんましいい加減なこと言うなよ、猫」
しかし、カインの笑みは消えない。
その笑みに、一瞬だけ僕の背筋が凍った気がした。
「天使、悪魔、それに魔女…お前たちのような異形がいるんだ。何でもありだぜ、このセカイは」
現在の魔女結社・黒い鉤爪がクロードだった時、彼は何をやっていた?
彼は一体、どんな研究をしていたんだった?
彼の、バルドウェイン博士の目的は。
(「大切な人がいたんだよ、僕には…………」)
反響する、あの透き通るような声が。
思い出したくもない、あの忌まわしい声が。
「死んだ者を、生き返らせる…………」