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〜モモと〜【夜に墓場で運動会は流石にしないけど、昼間にピクニック程度なら毎年する県でのお話。】  作者: U-10
中古物件に付いてきた幽霊が仲間になりたそうにしています……、家族にしますか?:選択肢が『はい』しかないんだよなぁ…。
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モモとドロン子

分業って大事


 ドタドタと自己主張の強い足音達が聞こえてきた。

 開けっ放しの玄関から子供達が帰って来たようなので、そこに目を向ける。

すると、服は土まみれ。

 床に足跡までつけて近寄ってくる子供達の姿が見えた。

…裸足で庭の土いじりでもしていたのだろうか

(足切ってないかな?大丈夫?)


「みてみてー、」

「これ見つけたのニィニィだよー」

(元気そうだし大丈夫か)


「もぉ、床よごさんでよー」

 という奥さんの言葉もなんのその、リビングを通り過ぎスグ側まで近付いてきた子供たち。

 その後、手に持ったナニかを振りかざしながら、熱弁を振るって来たので、リビングを拭きに向かった奥さんの代わりに聞き役に徹する。


「あのさーふんー、ねぇねぇさー、おにわに、たいせつなのさーあるって」

「ニィニィが、ほったんだよ」

「でさー、そしたらさーふんー、みつけたわけー」

「ニィニィがねっ!」

「なにかなーこれー」

「ニィニィが、見つけたんだよっ」

スゴイお兄ちゃん押しである。

 分かったからお兄ちゃん、わかったから。


 多分だが、お兄ちゃんに掘らせて、発見後、イイトコ取りされたのだろう…。

 娘にはそういうトコがたまに見受けられる。


誰かさんの影響かなー。

誰?かあさんの影響かな。


 ありがとねースゴイねー、と子供たちを労いながら、床を拭終え戻って来た奥さんと一緒に、お風呂場まで誘導する。

 服や体についた土などを落とさないように慎重に。

ユックリと…

あと少しで脱衣場だ。

(けど、もうイイやコレ)服着たまま風呂場内に放り込む事にする。



「とーちゃくー」

「はい、服ぬいでいいよー、どおーぞ!」

その合図でイソイソと脱ぎ始める子供達、それに合わせてパラパラとタイルに落ちる土や砂(風呂場まで待って正解だったな…)


「はいこれー」

「おっけーありがとー」

 手に持っているモノが服を脱ぐときに邪魔になったようで、娘が思い出したように差し出してきた。

ソレを受け取りよく見てみる(土ついてる…、なんだこれ?)

 所々に土のついたソレは、箸のような細長い形、端の方に、玉?のような物がついている。


「ちょっとコレも、お風呂入れていいかなー?」

「うん、きれーにしてよー」

 子供たちに了承をえてから流しの方へ向かう。

 

 蛇口をひねり、普段は食器を洗う場所で子供たちの戦利品のお風呂をスタートさせる。


(痒いところはないですかーっと)

 よく分からないソレに付いた土を手で洗い流していく。

入浴中に気付いた事がある。

 感触は金属のそれに近い…、玉のような部分の土を取り除くと、細かな装飾が現れた。

 綺麗だな、キレイな…?何だろうコレ、それなりに凝った作りで高そうに思えた。


そして、

(えっ…)

洗うのをやめる。


【ソレ】の異常さに気づいてしまった。

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