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ママか母ちゃんかそれが肝心だ!

お久しぶりです。久しぶりの更新。

楽しんで頂ければ幸いです。

壮絶な鼻血事件から立ち直った僕を待っていたのは、

新たな発見と驚愕だった。


鼻血から目を覚ますとまた女性が目の前に。


突然のブラックアウトから復帰した僕は、

心細さから包容力をもう一度味わうべく抱っこを

ねだるポーズをなんとかしてみる。


胴体部分しか見えていなかったが、

ママの雰囲気で分かる。これはやってもらえるやつや。


やった!抱っこだ!と

喜んだのも束の間はっきりと感じてしまった事実に驚愕する・・・。


圧倒的に包容力(おっぱいの大きさ)が足りていないのだ。

いや皆無なのだ。貧しい、乏しい、悲しい・・・。


誰だ!誰なんだ!キサマは!

ママをどこにやったとしっかりと視線を上げれば、



黒髪の美人系の女性がそこにいた。

身長は160センチ程度かな?

髪はセミロングでゆったりとした、

白色の服を纏った女性が目の前にいたのだ。


誰やねん。そう思ったら部屋の扉が開いて―


ママが入室してきた!ワーイ!


と思ったのも束の間、2、3言葉を交わしたらまた出って行ってしまった。



ええええええええええええええええええええ!



何が何やら分からん。分からんぞ!

という事でしばらくは時間に、状況に流されていく事を決意した。


この状況を見極めねば!



****************************************


気づいたら5歳を迎えていた僕。


この数年、把握した状況を下に列挙する。


1、どうやらここは地球とは違う世界らしい


【重要】ママはママではなく、乳母さんだった!


2、魔法がある


【重要】ママはママではなく、乳母さんだった!


3、科学が乏しく、文明レベルは中世ヨーロッパ辺りに近いかな。


【重要】ママはママではなく、乳母さんだった!


4、僕の名前は「リント」。5歳。

5歳を迎えると色々な検査があるらしく、

その中で判明したのは僕には魔力があるらしいが、適正が0.

それを操作する術がわからない。つまり使えんのだ。

将来的にも使用が多分出来ないんじゃないのと鑑定士の爺さんが言っていた。


また、その他にも鑑定で判明したのが、

『スキル』というこの世界の神の恩寵的な特殊能力を

この肉体は搭載している事が判明。

しかし鑑定士さん曰く「こんなん分からんわ!」と匙を投げられた。


爺さん・・・いい加減ぶっとばすよ?


多分、バフ関連のスキルで身体能力や、

頑強さを上げるスキルなのではないかとの事。


【重要】ママはママではなく、乳母さんだった!


5、黒髪美人が母ちゃんだった。


【重要】ママはママではなく、乳母さんだった!


6、上に姉が一人、下に弟が一人。

姉が「ルルナ」、弟が「ハイツ」が名前。

兄弟仲は良好でルルナは日頃から、

自分が傷つくのを厭わず僕を手と足を使ったスキンシップで

構ってくれ、そんな僕をハイツは実に楽しそうに笑いながら

見ていることが多いかな。


こんなところかな。


と、もの思いにふけっていたら

筋骨隆々のマッチョメンが目の前に。


紹介しよう!この方こそ我が父『オーディット』。


その別な意味での包容力は、

全力を出せば我が子の背骨を粉砕しかねない程で、

姉のルルナの生まれた時は触ることすら許されなかったらしい。


だからこそか分からんが、

その皺寄せがこちらに来てしまって、

生まれて間もない僕に全力の抱擁をカマシテクレタ。


オレゼッタイユルサナイ。


スキルの恩恵がなければ間違いなく死んでいた。


母ちゃんストップがあと少し遅ければ死んでいた。



僕はこの恐ろしい人物のことをなるべく避けるように

立ち回ろうとしているが、無駄だった。


オーディットの僕への好感度はフルMAXであり、

立ちはだかる母ちゃんや僕の攻撃をものともせずに

這いよってくるのだ。


現に今も恐ろしさから逃れたい僕は、

あまり使いこなせないスキルを使い全力で撃退を図った。


ドゴン!


5歳児が鳴らすことなど本来出来ない音が出た。


だが、一瞬膝を付いた後、


『ヒール!』と回復魔術をオーディットは自分に掛けた。


―傷は一瞬で治った!―


―オーディットはその肉体からは考えられないが治癒師だった―


―オーディットはもじもじしている―


―オーディットはリントを抱きしめたい!―


―リントの全力攻撃!!!!!―


―通用しない!カウンター発動【全力抱擁】―


―リントにクリーンヒット―


―リントは意識を失った―


―オーディットは【弐式全力抱擁】を発動―


―リントは意識を失っている―


―オーディットの【熱いベーゼがお前を待っている】発動―


―リントは意識を失っている場合ではない!―


―逃れる術がない【熱いベーゼがお前を待っている】―


―絶望―


―母ちゃんストップ発動―


―希望ー


―行き場を無くした【熱いベーゼがお前を待っている】が母ちゃんに発動―


―母ちゃんダウン―


―絶望―


―【熱いベーゼが最後のお前を待っている】―








―過剰なストレスの為、回線を一度ダウンさせます―




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