あなた
あなたの夢を見ました
優しい声で
眠る私を起こすその顔は
ぼんやりとして見えませんでした
久しぶりに大好きな笑顔を見たかったのにと
今思えば残念ですが
それでも会えて嬉しかったのです
いい歳になっても
あなたが恋しいなんて
誰にも言えやしませんが
それでも恋しいものは恋しいのです
めげそうな時にも嬉しい時にも
決まってあなたの顔が浮かびます
夢に見た今朝は
どうしようもない夜が
ふやけた顔に呆れて
情けをかけたのやもしれません
夢に誰かが現れるのは
その人が自分を想っているからだと
どこかで聞いたことがあります
本当に私のことを考えてくれる
あなた以上の人はいません
誰かが優しく気遣ってくれても
やはりあなた以上の人はいないのです
どうか私が強くあれるように
あなたは私を信じてくれているから
私は私に負けられない
ただ夢の中では
甘えた猫のように
弱い私でいさせてください
あなたは私の夢を見ますか
たぶんもしかすると
今夜あたり見るかもしれませんね