冒頭
++ひとつの終焉に、命は迷走する++
作られすぎた話
それはまるで愚者の一人語り
終焉を迎えた物語は
望んだただ一つの答えもなく絶命する
物語は己の世界の中で完結し
そして閉じられた言葉の行き先は枯れ
ひとえにそれは愚者の独りよがり
あぁ
愚者は世界の片隅で消えてゆく
血によって穿たれた穴の中に
++命迷い、果たせぬ約束に、愚者は落ちて++
無謀
そんなことは知っている
無意味
解りきっている
自暴自棄
それでも
愚か者
・・・・・・もう以前のようには返せないな。
八つ当たりでも何でも唯一残された感情だった・・・・・・復讐。
奴にこの感情の一端でもぶつけなければ収まらない。いや、収まったところで何が残るわかるわけでもなく何を得るわけでもないのは知っている。
この悲しみをこの憤りをこの殺意をただただ爆発させたい自分勝手な理由で俺は無くしてしまった・・・・・・最後の感情を・・・・・・あいつの残してくれたこの命も
誰か教えてくれ
誰か応えてくれ
誰かあの涙は何なのか
この涙は・・・・・・どうして流れるのか
・・・・・・俺は愚者だ・・・・・・何故なんだ・・・・・・
誰か・・・・・・誰か・・・・・・
望めるのなら・・・・・・叶うのなら・・・・・・もう一度・・・・・・
・・・・・・・・・・・・。