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episode24

 幽霊都市ベルベットの中央で私は三匹の命名を考えていた。

 ちなみに会話が可能なのでどれが気に入ったか聞いてみるのだが、如何せん名前の意味が理解できていな節がある。それに説明をしてどう言うものなのかを教えるのに軽く1時間は消費していた。と言うか、元野性動物なので小さいのとか赤いのとか三番目とか呼ばれていたらしい。

 なので現在必死に頭をひねっており、もうめんどくさいと思考放棄して決めることにした。

 灰色狼は銀助。妖狐は琥珀。幸運鳥は翡翠。以上が三匹の名前である。

 ちなみに性別は確認していない。

 ちなみにエウクレイアは種族名じゃねと思い、ちょうど一仕事終えて戻ってきていたセガール嬢に通訳を頼みつつ聞いてみたが、もうそれで呼ばれ慣れているから変えないで欲しいと言われてしまった。気にしていないのなら別にいいが、しかしこれは少し悪いことをしたな。どこかで埋め合わせなければ。

 まあ、それはともかく本日はそれなりに遅いのでチャットで全員に断ってからログアウトした。

 明日は一応クリスマスだが、さて。



 ◇◆◇


 12月24日。

 クリスマスイベントがあったが子供達とあまり触れ合えなかった……。

 別に泣いてない、ちょっと親達からの言葉が心に突き刺さっただけだ。……タバコ美味いなぁ。

 


 ◇◆◇



 現時刻集合している人数は4名。

 私こと組長ジョージ、認めたくな(マイフェイバリット)いが右腕(ライトアーム)のセンナ、自称受験生の殺人鬼ジョーカー、無口系褐色紐水着マント無表情娘のレザムである。

 尚今回センナは受験生君が問題分からないという発言をしたので改築中のギルドホームで青空授業中である。あんなでも一応勉強はできる、数学とか案外得意だったりするから問題はないだろう。下手な教師よりもはまともな授業が行われるだろうさ。なにせアレは人の分からない所を理解するのが得意だからな。

 それにしても、この少女本当に無口である。いやまあ、フィーリングで何が言いたいかはなんとなく理解できるんだが、しかしこの子はどこぞの爺さんとご同類なのかね。

 まあ、先ずはそれ以前の問題があるのだが、しかしそれを指摘していいものなのか。

 

「む、いや、すまない。ジロジロと見ていたわけではないんだ。少しばかり露出が多いと注意するべきか迷っていたな、年頃の娘さんがそんな格好で外を平然と歩いていると思うと私としては正直勘弁して欲しいんだ。……って、そんな事は思っていない。ただ年上として一応そう言う事を注意する立場にあるのだからその義務は果たすべきだと思っただけだよ。と言うか、風邪をひきかねんぞその格好は?

 いや、ゲームだからいいと言う訳ではない。お前さんは普通に可愛らしいんだからそういう事にも気をつけなさい。……あん? いや、だからそんな物は相手の顔を見れば大体分かるものなんだよ」


 とまあ、こんな感じで私が理解しなければならない始末だ。

 エウクレイアとは会話ができないのだから仕方ないとしてもこの少女は会話が可能なのだからいつか会話をしたいものなんだが。───まあ、ぼちぼち信頼してもらうしかない。

 それはそうと本日は二人しかいないのでどうするかを考える。

 模擬戦もいいと思ったのだが、しかし相手は精霊の友人とは戦えないと不動の表情で断ってきた。

 ううむ、実力見たかったから誘ったんだが、こういう敵で切り返されるとは。しかし確かにエウクレイアもレザムとは闘りたがっていないのでこの案は下げるべきだな。

 それにしても、レザムを囲むように浮かんでいるのはやはり精霊だろうか。

 騎士のような格好をした大柄な男性をディフォルメしたような美丈夫と、狂ったような笑みを浮かべて剣を振り回し続ける妖艶な女、それを止めようと必死に走り回るアラビア風の少年と少女。

 なんとも可愛らしいその子達、とおっさんと女の精霊はこちらを見ては興味深そうに見つめてきて、エウクレイアを見ては土下座する勢いで敬っている。……と言うか、お前さん等私の魔力さりげなく食べてないか? さっきから減り方がおかしいんだが?


 そう思ってみていると不意にレザムが周囲の精霊達を叩き落とした。

 それと同時にMPの消費速度が緩やかになる。本当に食べていたらしいが、まあ、こればかりは私に許可を取ろうにも会話ができないので勝手にやったのだろう。まあ、エウクレイアが怒っているのを見たのでとりあえず気にしない事にした。……もともとそこまで気にしてはいなかったが、まあ、今の私は気分がいい。愛娘の怒り顔可愛い、可愛い。何故って私の為に怒ってくれているのが最高だ。


「──────」

「お前さんのせいじゃないし、無理に言葉にしようとしなくても問題ない。何よりも愛娘が怒ってくれたから気にしない。……って、おい。今の一瞬の、と言うか妙な沈黙はなんだ。おい、その非常にムカつくニヤケた無表情はいったいなんだこら」


 ニヤついた無表情を浮かべて後退しながら口元をマントで隠すレザムが楽しげに何かを考えて、とてもいやらしい、それこそ今回は本当に笑みを浮かべて挑発してきた。───おう、その喧嘩マジで買ってやる。


「親馬鹿で何が悪いかあッ!!」


 その後全力で追いかけるも速度が違いすぎて追いつけず、結局逃がすハメになった。

 

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