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episode17

ボジョレーヌーボー販売のノルマをこなしており遅くなりました。申し訳ございません。

 訓練場「魔法使い」を出たあと、「拳闘士」のトレーニングルームで平凡以下の結果しか残せずに普通に泣けたのは公然の秘密ってやつだよね。ちなみに殴る、回避、受けるの内、まともにできたのが回避のみである。多分兄の抱きつき、ストーキング、盗撮行為から逃げ続けていたからだろう。あのおっぱい星人、……まさかとは思うがこのゲームまでストーキングはするまいな? うん、なんかフラグが立ちそうだからこれ以上はいけない。

 さて、一先ずの訓練も一応は終わったし、とりあえずメニューを開いてみますか。

 視界に現れる【インベントリ】【スキル】【ステータス】【メッセージ】【コール】【クエスト一覧】【オプション】の項目からとりあえずオプションを選択する。現れたのは「痛覚再現」「年齢制限変更」「ログ機能ON/OFF」「振込自動選択ON/OFF」の計4つ。ちなみにログ機能から下は指でスライドしないとでてこなかったりするので見落としそうだった。これ、常識的すぎて説明書にも乗ってないんだよね。うん、ある種の手抜きだね。インベントリの場合は何故か次ページへとかちゃんとあるのにさ。

 ともかく一々全部探すの面倒だし、ログ機能をONにしておこう。一応メニューを確認して、うん、確かにログが追加されている。───ちなみにログって丸太って意味もあるらしい。どうでもいいけどね。


 早速その機能を利用して現在私にあった事を確かめる。

 ふむふむ、どこかに行った等は表示されないのはまだ街の施設のみしか行っていないから置いておくとして、称号とか得ると表示されるのか。へー、にしても「必中魔弾」ってなんぞ。恥ずべき事に2回外したんだが。クッ、某所で神エイムの称号持ちである私が外すとは、友人達に知られたら顔が合わせられん。まあ、実際に会う予定はないけど。

 まあ、そんなどうでもいい事はどうでもいいので道端にゴミのように捨てるとして、ともかく私の為になる情報は乗っていない。まあ、それも当然だけどね。

 とりあえずこのゲーム内なら現実世界にでも電話は通じる──よく分からないけどそこら辺は電話会社と云々かんぬん、まあ、不便じゃないからどうでもいいかな──ので現実世界の春風のケータイ電話番号を打ち込んで待つ事数秒───繋がった。


<はい、春風です。どちら様でしょうか?>


 あ、そうか。このゲームからだと登録していないと名前表示されないんだっけか。確かゲーム名とアバター名だけが表示されるとか。───って、そんなのに出るなよ春風。


「私だよ私、ほら一緒の学校の」

<えっと、───ああ、荒木さんですか。まったく、いきなり私々詐欺みたいなのはいけませんよ、閃さんも昔僕々詐欺みたいなのやってましたけど、ああ言うのは場合によっては通報されるんですよ?>

「えっ、したの?」

<宗司さんが一瞬の躊躇いもなく通報しようとしてましたので止めました>


 あの男友人にも容赦ねえな。と言うか声でなんとなく分かるだろうに。

 いや違う。あの男はわかった上でやる。絶対に、絶対にだ。


<ところで、どのようなご用件ですか?>

「うん、私DWO買ったんだよね。春風も一緒にやらないって誘おうと思ってさ」

<そうなんですか、それなら私も今からそちらに向かいますね。集合場所は何処にしましょう?>

「分かり易いし噴水広場で良いんじゃないかな?」

<分かりました、それでは今から向かいますね>



 ◇◆◇  ◇◆◇



 そして数分後、噴水広場に駆けて行く私はいつ春風が来るのかを監、注意深く観察していた。

 それはもう、舐めるように、しゃぶるように、執拗に付け狙うストーカー気分で監、周囲を観察していた。

 すると、後姿だが、何処か見覚えのある姿を見つけ、それが春風だと確信する。

 「もうついたのか!」「はやい!」「きた!ロリきた!」「メインロリきた!」「これで勝つる!」

 そんな言葉が脳内を駆け抜けていく。


 確認の為にコールしながら近寄り、「わたしエヴァーちゃん、今あなたの後ろにいるの」としゃがんだ状態でコールする。途端に驚いて振り向くのでふわりと浮かぶ軍服の裾、絶対領域から除く白く艶やかな太ももに鼻を押さえながら、驚いてふわん!? と可愛らしい声を上げた春風に満面の笑みを浮かべてハグした。


「あ、あの、あのあの?」

「会いたかった、会いたかったよ愛し子よッ!」

「わ、分かりましたから放してくださいぃ!」

「あんっ、おっぱい押すなんてエッチ」

「あ、ごめんなさ、……って、女同士で何を言ってるんですか!?」


 いやはや、やっぱり春風かわいい。可愛いじゃなくてかわいい。ここ重要、テストに出すよ。

 もうね、アバターは子犬系少年なわけよ。顔立ちは少しだけ凛々しいんだけど、全体的な雰囲気が完全に春風のまま、もともとすとーんつるんぷりんな体なので今のショタも、ショタ───私は大好きだあああああぁぁぁぁあぁッ!!

 ふふふ、明日はイラストを、春風のイラストをニコ静に投稿してやろう。それはもう、世のお姉様が鼻息荒く見てくれるだろう。黒を基準とした装飾見事な軍服から除く太ももがなんともエロス。そのエロスを見たがるお姉様方、終わり次第30分で描き上げるからティッシュの準備はしておけよ。

 そんな内心などお首にも出さず、ただ友人と会えた事を喜んでいるかのように表情を作って春風に満面の笑みを向ける。あっさりと騙された春風はいつも通りに可愛らしい笑みを浮かべてくれた。流石チョロイン。


「ごめんごめん、ちょっとハメ外しちった。謝るから許して?」

「まったく、いつも変な事ばっかりするんですから」

「あはは、───あ、私の名前エヴァね。よろピクねー」

「ふふ、私はるーって言います。よろピクねー」

「ルーね、成程。人狼(ルー・ガルー)からとってるの?」

「そうらしいです。わたしとしてはもっといい名前をつけたかったんですが、……賭けに負けたので設定を任せたらこうなりまして」


 多分女装男の仕業だろう。ナイスと賛辞を送ってやろう。いや、マジで、今回ばかりは。


「ふーん。まあそこら辺はどうでもいいからサクっと情報交換しない? あとフレンドリストも」

「はい、分かりました。現実の友達とフレンド交換するのは初めてです!」


 ピコピコと動くわんこ耳に悶えつつ、二人で情報交換中。

 春風改め狼少年ルーちゃんは喧騒しているもののやはりそこそこのレベルにはいるらしい。

 情報版で現在のアベレージは100前後、その中でルーちゃんは128(28(★×1))と言うなかなかのレベルにいる。しかもAGI特化と言う案外ピーキーな性能である。

 つまり見た目的には獣人族狼種であるのだが、一度目のレベル100達成時に種族が上位に上がっているのだろう。たしか上位種は白狼種か黒狼種だったはず。見た目的は黒狼種になっているのだろう。にしても、普段通りならならばどこぞ人間国宝が生み出した狼娘にそっくりだったんだが。あの子かわいいよね。ただしコンビニ店員一号、テメエはダメだ。……このネタわかる人がいるのかね? 多分、どこぞの女男は分かるだろうけど。たしかあの男、クトゥルフ神話TRPGのリプレイ買うためだけに博麗神社例題祭に参加してたし。


「……って、その容姿でショタじゃないの?」

「その、面と向かって言われるとショックが大きんですが。ともかくこのアバターは女性型ですよ。性別はいじってませんから。ただ閃さんが面白がってこういう顔に変更しただけです。まったく、課金までしてどうしてこう言うことをするんでしょうか」


 ちなみにこのゲームの課金は4種類ある。

 一つはキャラクターの容姿の変更の際に役立つパーツの購入。その際に1000円以上課金した人にはもれなくアバターに違和感をなるべく消失させるおまけもあったりする。それ以外は現在開示している職業やスキルの習得方法やらスキルツリー等々の情報──尤もユニークや特殊な物は開示されない──だったり、単純な武器防具素材食材やらのアイテム──ただし性能がバカみたいな物は存在しない。あくまでも希少性の高い商品を裏ショップとして販売している形だ──、最後は過去の大型イベント時限定のアイテム──ただし一部のみ─と言った感じで販売している。まあ、公式チート級の武器やら防具が販売されていない事に対して賛否が分かれるのだけど、個人的にはああいうのは正直萎えるので有難い。


「ふうん、まああの男のことだから理由なんてないって。それよりもどうする? どっかの店でお茶でもする? お金ないけど」

「エヴァさんならすぐにでも戦いたいというと思ってました。でも、そういうのもいいですね。それなら知り合いの方がいますのでそこに行きませんか? 開始祝いに奢りますよ」

「行く行く。ありがとうルーちゅわん!」


 意気揚々とショタに見える実はロリなルーちゃんについていく。ふりふりと動く尻尾、そしてそれと同時にわずかに上がる軍服の裾、除く太もも───生きていてよかった。

 そんな誰かに知られたら確実に致命的な思考を笑という形で漏らしながら、ルーちゃんに連れてこられた店に目が点になる。いや、だって誰が予想するよ、───セガールレストラン。情報板一押しのレストランが目の前にあるんやで。あそこは一見さんお断りだったハズなんだけど。


「えっと、此処は?」

「セガールさんのお店です。今は【逢魔おうま】に所属する料理人なので顔パスなんですよ」

「【逢魔】ねえ、なんともおどろおどろしいネーミングだね。ちなみに大手なの? そこらへん調べてないから分かんないだよね」

「出来立てほやほやの弱小です。まあ、センナさん曰く少数精鋭らしいですけど」

「センナさんってのはやっぱり?」

「はい、予想通りですよ」


 まあ、予想はできていたから大丈夫。大丈夫だ問題ない。

 アレ単体なら大した問題ではない。問題なのはあくまでもあの修羅なのだ。

 なのでそのどうでもいい情報は記憶の奥底に封印するとして、さて、早速食事を楽しむとしよう。


「んじゃ入ろう。お腹すいたよルーちゃん。という訳で失礼しまーすッ!」

「あ、ちょっと待ってくださいエヴァさん!」


 勢いよく入る店の中は喫茶店というよりは居酒屋である。玄関口を開いた先にはいきなりカウンターがあり、何個かの丸椅子が所狭しと並んでいる。その周囲には申し訳程度の椅子と机が配置され、古い、それこそ灰色時代のテレビにはラフトラックを響かせながら面白男が今日もハチャメチャな行為を行っていた。───って、本当に古い作品でびっくりだ。今の世代でわかるのなんて本当にごく一部でしょうに。私とかね。


「お嬢、いつも言っているが、店に入るときは静かにな」


 平然と私をスルーしながらのれんの向こう側からやってくる割烹着のお姉様。ぱっと見でわかるほどの圧倒的大和撫子力がヤバイこのお姉様。うっすらと惹かれた紅がなんとも色っぽい。あかん、ちょっとゾクゾクする。


「ごめんなさい、セガールさん。今日はお友達を連れてきたんです、ご飯いただけませんか?」

「あんっ、友達? もしかしてそこのお嬢ちゃんかい?」

「あ、ども」

「───ほう、礼儀がなっちゃいないねえ。目上の者にはちゃんとしろと中学あたりから仕込まれなかったのかい?」

「あいにくと、ルーちゃん以外にまともな対人関係ないんでッ!」

「あ、それは、……すまない」


 だって実家がアレだもの。由緒正しい自由業だもの。外見とか性格とかで批判されるならまだしもさ、家柄で幼い頃から孤立する気持ちわかるかな? 保育園で先生達ですらまともに接してくれない事にどれだけ傷ついたか分かるかな? もうね、春風に普通に話しかけられた時泣いたからね? ボロ泣きしたからね?


「ぼっちか。かわいそうに」

「しみじみと言うな! 同情そういうのが一番傷つくんだよぉッ!」

「ぼっちじゃないですよ、私は大好きですッ!」

「私の方がだいすきだあああああああああああッ!!」




 ……ひと悶着あったがとりあえず飯である。

 待つことおよそ15分。どんな速度だと言いたいが実際にそんな速度なのでどうも言えない。

 というか、見ていたのだが無駄のない動きとはこういうものなのか。なにかの作業に集中しているかと思えば既に違う作業が同時進行で終了していると言う光景を延々と見せられるとそれだけでお金が払いたくなるほどのパフォーマンスになるという事を本日知りました。

 献立はいたってシンプル。ピンとたった白米、オーソドックスな豆腐とわかめの味噌汁、こんがりと美味しそうに焼けた鮭のような魚に、小さな小皿に盛られた切り漬け。洋食店のような見た目なのに出てきた物は完全な和食である。


「いただきます」「いただきます」

「おう、たんと召し上がれ」



 まずは味噌汁を一口。

 別段特別なものは入っていない。しかしそれは不思議な程に美味しく、何より豆腐が素晴らしい。これは反則だ、単体でも十分美味いだろうこの豆腐は、しかし赤だしとワカメによりさらにその味を昇華させている。


 次は切り漬けを一摘まみ。

 繊細な味だ。たいして珍しくもない代物がここまで美味いとは思わなかった。白菜と赤株を塩で一夜漬けしたものなんだと思う。よく漬物ステーキやってるのでそれは理解できるが、しかし塩の配分、食材の大きさ、鮮度、どれもこれも素晴らしく、食感がまた何とも楽しい。しかも目立ちすぎない然り気無い味である、見事としか言いようがない。


 口のなかに僅かに残した切り漬けと共に白米をゆっくりと味わう。

 ほのかな塩味に負けない米特有の甘さ、美味さ。一噛みすると溢れる柔らかな風味が広がり、漬物と共に呑み込むとさっぱりとした後味がして、思わず箸が止められない。

 喉に詰まるような事はなかったが、一先ず出されたお冷やを一舐め。

 冷たく、そして驚く程に滑らかだ。口当たりがいいだなんて物ではない。先の料理に負けていない程に素晴らしい一杯だ。


 メインディッシュである鮭のような魚はやや大きめに切り分けて口に運ぶ。

 最初に感じたのは違和感だ。先程までの料理と比べてあまりにインパクトがない。塩加減は抜群だ、鮮度もいい、火加減だって最高だ。しかしそれだけだ。そう思っていた。だが拍子抜けだと少しだけ残念に思っていた途端、不意に舌先で味が広がっていく。それはいっそのこと衝撃的だ。旨味、圧倒的な旨味だ。魚類が持つ特有の旨味が今まさに口内で膨れ上がっていく。そこにご飯を投下すれば、ああ、……饒舌に尽くしがたい。


「こんなに食事が美味しいと思ったのは久し振りだ」

「そいつは重畳、料理人冥利に尽きるよ」


 いつも以上に進む箸はペロリと皿を空にしていく。僅かな欠片も残さない徹底ぶりにセガールさんは呆れ顔だが、こんなに美味ければ誰だってこうなる。ちなみに前回美味いと思ったのは春風の弁当の卵焼きを一つつまんで怒られた時だった。アレは反則である。素材は絶対スーパーの安売り品だ。しかしアレで市販のものなど目でもないような品だったのでやはり料理は素材ではなく腕なのだろうと内心羨ましくなった。今回はそれに匹敵する腕だけでなく素材まですばらしいのでこの感想はしょうがない。

 

「ごちそうさ「おかわりです!」……まだ食べるんだ」

「お粗末さん、お嬢はもうおかわりしたからやめときな。現実でもバクバク食ってんだろう? こっちくらいは加減しな」


 本当にね、というかいつおかわりしていた? 一緒に食べ始めた筈なんだけど、VRだから食べる速度もAGIに比例したりする、───訳ないか。


「こっちでもお腹いっぱい食べたいです」

「ちなみに組長からも3杯目は禁止令が出てる」


 まさしく「がーんッ!!」と言った表情で箸を落とすルーちゃんをスクショしながら次は何をしようかと悩む。ううむ、外に冒険よりものんびりしたいという気持ちがルーちゃん見てたら湧き上がってきた。しかし悩んでいる間にも時間はすぎる。しょうがないと席を立ち上がった時、厨房から音が響いた。何かが割れたような響く音だ。同時に高い女性の悲鳴も。

 それを聞いた途端、ルーちゃんが満面の笑みで耳を動かして、セガールさんが若干困ったような笑みを浮かべて皿を洗い始めた。うむ、一体何がなんやら。

こっそりとのれんの向こう側を覗いてみようと思い近寄った途端、のれんの奥から顔面蒼白のエルフお姉様が全力疾走してきた。その顔は何処か見覚えが有る。同時に本能的な何かが妙にざわついている。身体が震えて止まらない、動きたくても動けない。そう、この状況を私はよく理解している。───恐怖だ。圧倒的恐怖が近づいている。

 ドスン、と。奥から響く巨大な異音。

 響くと同時に高速で射出される何が頬を、耳を、片翼を裂いて背後へと抜けていく。

 静かな悲鳴とともに崩れ落ちるエルフの女性を突き破り壁に突き刺さったそれは黒い粘液だ。解けるように形を変えて、それは小さな子供へと変化していく。しかし、それを見届ける余裕はない。

 

「ったく、クソ野郎が。ログインそうそうしでかしやがって」


 脂の乗った渋い声が不機嫌そうに響く。

 のれんの向こうから見える色は圧倒的な闇色だ。その中で鬼灯のような赤色だけが妙に浮かんでおぞましい。その先から現れたるは長身な鬼、背まで伸びた艶消しの黒髪が動きとともに左右に揺れている。細身だが、細部はどれも大きくたくましい。鬱陶しげに死体(エルフ)を見下ろす凶相は相変わらずに感情が読めない。


「───って、なんだ? 今日は客が居るのか」

「そうだよ、だから少しは静かにしておくれ組長」


 和やかに話す鬼の視線が真っ直ぐにこちらへと向けられる。

 震える体は止まらない。現実ならば冷や汗が浮かんでいただろう。視界の端で「恐怖」「萎縮」「心的外傷」の文字がちらついている。

 そんな私を上から下まで見回して、───鬼は、あの男は平然と言い出した。


「お前、まさか、」

「ジョージさん、それ以上はネチケット違反ですよ」

「───るーの反応からして間違いなくあの小娘か。なるほどなぁ、でっかくなったもんだ」


 当時の私は年齢わずか11歳。そして当時この男は18歳である。そりゃでかくもなるだろう。

 それにして、ああ、ほんとうにそれにしても。せっかくゲームの中ならこの化物がいないと思って楽しみにしていたのに、ああ、マンマミーア(なんてこったい)ッ!

 まさか、どうして、この男が、DWOをプレイしているんだ───ッ!!

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