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プロローグ
プロローグ
LB13は、為す術が無かった。
どんな手段も、思いつかなかった。
鎮也「違う。
思い違いをしてたと、思ったのが間違いなのだ。
旅立ちの時、何を思ったのだ。
簡単でない事は、知っていたはずだ。
我々は、何を望み、何を願うのだ。
『未だ1万光年もある』と考えよう。
手段は、それまでに考えよう。
先に来るのは、手段ではない。
望みと願いなのだ」
皆の眼に、輝きが戻った。
今まで赤く光っていた輝きは、青白くなった。
皆の中で、何かが変わった。
誰かが言う。
「我々の道を歩もう」