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輪廻の力で最強目指す  作者: Bronze Empror
第六章 急襲編
30/32

結界>悪魔

「ふむ。お疲れ様だ、シルヴィア氏」


 このメガネェぇぇぇぇぇ!レンズ砕くぞマジで!「ふむ。お疲れ様だ」じゃねんだよ!

 あー、頭痛い。授業ばっくれて寝る。12時間くらい寝る。


「えぇっと、これ飲みます?私が愛用する熱目隠しなのですが・・・・」


 ホットアイマスクかな?ありがてぇ、ありがてぇ。


「あ、シアちゃん。3日も何してたの?って、大丈夫!?魂抜けてない?顔色すごく悪いけど!」


「仕事してただけ・・・・寝る・・・・」


 よく眠れそうだ。ありがとう、王女。






 ◇◇◇◇






「・・・・・・」


 少し寝過ぎたかもしれない。

 外は夜の闇模様に染まりきっていて、体には特有の倦怠感があった。

 日付を確認しようとして、驚愕した。


「どこだよ、ここ」


 部屋には自動で捲られるカレンダー的なものがあるが、そこには何も書かれていない。白紙だった。

 状況を確認しようとして窓から外を覗いたが、何も見えなかった。光が一切ないのだ。


 そしてそれらを統合して判断し、下された結論。


「夢だな、これ」


 現実味がなさすぎるし、ホラー映画の導入とかでしかこんなものは見ない。というか信じたくない。怖い。


「目覚めたか、バフォメットの仇」


「ぴっ!?」


 唐突に背後に気配が出現して声をかけてきた。思わず変な声が出てしまった。


「奴を倒したというからどれほどのものかと思えば、ただの雑魚ではないか」


 雑魚って。雑魚って。

 人並みには強いと思うんですけど?バフォメットの仇?どこから伝わったんだそんな情報。


「妙な結界が張ってあったが、隙間だらけだったな。我らが暗黒界を構築しても気づかぬどころか今のいままで眠りこける始末。なんなのだ貴様は」


 暗黒界、だってっ!?






 だせぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!







 なんだその小学生が考えたようなネーミングセンス!恥ずかしいなーもー。

 ↑聖者の鎖(ホーリーバインド)とか言ってる人


「貴様、なんだその目は。我を馬鹿にしているのか?」


「!?き、ききききっと多分おそらく気のせいだだよ!馬鹿になんか、して、して、して・・・・ない、はず・・・・」


「見え透いた真似を!消し炭にしてくれる!」


「え、ちょっ!?」


 手元に黒い剣を持って暗黒界さんが飛びかかる。

 えーと、ネオはどこだ?あ、いつものとこにあった。


「しねぇぇぇぇぇぇ!」


「獣剣流奥義、『死転(デスロール)』!」


 剣を横に寝かせて左胸を突き刺し、捻って力技で斬り上げる。

 たしかデスロールって肉を噛みちぎるほど顎の力がないからやるやつであって、断じてこんなのではないはずだ。技名なので仕方ないけども。


「並の人間ならば息絶えていただろうが、無駄だ!我は悪魔王。悪魔王『アルプ』。いずれ神へと至る者の名だ。まぁ、これから死ぬ貴様に教えても無駄だろうがな」


 はい、種族判明。魔法攻撃開始!


「ぬお!?貴様、剣士かと思えばここまでの威力の魔法まで使えたのか!小癪な・・・・」


 あ、壁に傷が。怒られないといいなー。


「ぬお!?ぐぬ、喰らえ!『死滅球』!」


 うおわ!?って、なんとなく避けちゃったけどただの闇魔法じゃん。『火球』や『水球』と同じ感じだな。


「これを避けるか!ならば、我が奥義を喰らえ。『常闇より出るは暴虐と破滅の恐怖也。我が前に姿を現し、我が敵を打ち破れ』【亡獄狂恐】!」


 先ほどとは打って変わり、物々しい詠唱と共に魔力が圧縮されていく。胸の前に全てを飲み込むような“黒”が形作られ、こちらを殺さんと真っ直ぐに向かってくる。





 ・・・・・・・。

 えーと、さっきと何が違うん?






 ◇◇◇◇






「むね、ん・・・・」


 ボロボロになり崩れ落ちるアルプ。見た目は言動に反して存外に可愛い名前のやつだ。悪魔だと分かった時点で弱点は魔法。負ける理由がない。


「ぐ、悔しい、が、我に打ち勝った貴様はまごうことなき強者だ。我が、力を、受け取って、くれ・・・・」


 そう言い残して消えていった。何かがオレの中に入り込み、馴染んでいくのを感じた。

 拒否権、ないのかよ。


 新しい魔法が使えるようになった時のような、なんとも言えない感覚がある。なんとなしにネオを見ると、竜を連想させるような厳つい剣へと変貌を遂げていた。なんでぇ?








 あれ、出れなくね?


 暗黒界と言ったか。扉を開けても暗闇が広がるだけだし、どれだけ歩いても振り向くと一歩も進んでいない。詰みでは?


 壊せないか試してみた。

 まず剣。当たらない。

 次に炎魔法、見えない壁を発見。

 水魔法も同じ。

 風魔法はどこかへ飛んでいった。

 土魔法、飛ばない。

 光魔法、不発。


 闇魔法を試そうとして、やめた。

 闇の魔力が暗黒界と親和性を示している。下手すると強化されてしまうかも。


 よくよく観察すると部屋も魔力で構成されていた。なんで気づかなかったんだよオレ。

 部屋もどき、見えない壁、闇、という順で構成されていて、見えない壁に向かって歩くとNPCみたいになる。後ろ向きで歩いた結果発見したことだ。

 そういえばなんで術者っぽいやつ倒したのに解除されないんだ?

 この結界、一度張られたら解除できないとか?うむ、ありえる。けど出たいので無しの方向で。

 他に考えられるのがどこかに魔力片とかがあって維持してるとか?

 ・・・・探すか。


 とはいえ扉から出ても窓から出てもそこから進めないし、離れたところにあったら詰む。一旦部屋の中を捜索しよう。






 ──本当にこんなのにやられたのか?


 ん、なんか聞こえたぞ?上からだな。

 つまり上を探せば出られる!?そうとわかれば早速─って、上にいけないな。

 なぜかこの部屋、壊れないのだ。傷ひとつつかない。つまり、ここで一生を過ごすしかない。


「誰か見てるんなら助けて?」


 ダメ元でつぶやいてみた。


 ──信じられん、アルプがこんなのに・・・・


 いや、やっぱり何かいるな。

 出して?


 ──この程度ならば殺せるのでは?いや、念には念を・・・・


 魔力的な動きを感知して、咄嗟にその場から飛び退いた。刹那、半透明の球体が先程までオレがいた位置に現れ、一瞬で小さくなり消えた。あそこに立ったままなら潰されていただろう。

 球体からは見えない壁と同じ感じがする。アレを壊せればここから出られるかな?


 ──見切られたか。ならば!


 部屋が縮み始めた。さっきのと同じ原理で見えない壁を小さくしているのだろう。

 これは結界を魔力で押し潰している。つまり同じことをすれば抵抗ができるはずだ。


 ──魔力放出?まさか!この短時間で結界の操作を覚えるだと!?


 外からかかる力を感じる。おそらく押し返すのは無理だ。一点に力を集めて、破る!


 ──?何をしている?


 ビヨーン

 効果音で表すならこんな感じ。出してよ、頼むから。


 押しても引いても破れる気配はない。でも、結界の性質はなんとなく分かった。イメージとしては頑丈なゴム風船。いささか頑丈すぎる気もするが、イメージなので問題無し。








 問題なのは、破れる気配がこれっぽっちもないということ、かな?

いつ頃アルフィ君出すか迷ってます

幕間キモかったから納得のいくリメイクがしたい

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