決闘
「ふぅ・・・・・・」
無事食堂に辿り着き、一息。本当に、遅れていたら危なかった。というのも食堂は購買とバイキングが合わさったような作りをしているからだ。
「みてみて、超豪華!」
リーンが絶対好きなものしか載せてない皿を見せてきた。オレ?当然オレもだが?
別にカレー的なものとかそういうので野菜は取れるから。食べれないんじゃなくて食べないだけだから。
「んん?なんかこの辺臭くねえか?」
「貧乏人の匂いがします」
「おえ、くっさ」
「なんだこいつら」
なんか、めんどいのがきた。
◇◇◇◇
わざわざこっちに来てから臭いなどと言い出したやつは、貴族の子供みたいなのと、いかにもな、なんていうんだっけ。あの、なんか金魚のフンみたいな、リーダーが何かするたびに持ち上げてくるやつ。それが2人。
「おい、エドワード様が臭いと仰せだ、うせろ」
「そうだそうだ」
あぁん?後からやってきて退けだと?退けだと?百歩譲ってその席をお譲りくださいって言われたら退いてやらんこともないが、こいつらは腹立つ。よって無視。他を当たれ。
「おい、小娘、失せろと言ったんだよ」
「汚らしい」
「ねぇ、シルヴィアちゃん、他のところに行こうよ」
だが断る。
ていうか小娘って、そんな歳変わんな・・・・・・同級生やんけ!
「おい、僕が誰だか知らないのか?」
「そうだよ、無視してんじゃねー!」
「生意気だぞ!」
知らねーよ、帰れよ。という言葉が出そうになったが我慢。視線も向けずに素早く飯をかき込む。リーンも視線で早く食べるよう促した。
「どうやら、痛い目を見たいらしいな」
諦めろよそろそろ。しつこいな。あれか?リーンに気があるのか?だとしたら失敗だ。リーンはすでに怯えてしまっている。
「お前に決闘を申し込む!」
「ご馳走様」
リーンも食べ終わったな?よし。
「決闘を申し込む!」
静かにしろよ、迷惑だろ。嫌がらせ魔法が火を吹くぞ?新しい眼球乾燥魔法を食らわせてやってもいいんだぞ?
「いい加減にしろクソガキが!今この場で謝るなら許してやるが、そうでないなら立場の違いをわからせてやる!」
んだと?誰がクソガキだ!
「天誅」
「グワァァァァッ!目が、目ガァー!」
温度を上げた風を目に直撃させる魔法。それを最高威力で食らわせてやった。別に視力に影響はない。ただしばらく目が痛いだけだ。ま、強く生きてくれ。自業自得だし。
「おいアバズレ、何をしたんだ!」
「エドワード様!大丈夫ですか!?」
チラチラと心配そうにするリーンを連れ、オレは食堂を去った。明日から授業だし、早めに寝ておこう。
◇◇◇◇
朝、校庭の方に幾つか行列ができていたので行ってみると、クラスが発表されていた。すっかり忘れてた。
というか、もっと早くにやるべきじゃないか?ま、いいか。軽くみるだけでいいや。
列に並び、しばらくするとオレの番がやってきた。
そこにあったのはこれまた水晶。
手をかざすとクラスがわかるらしい。
〈シルヴィア 所属:一年A組〉
よかった、今度は砕けなかった。
リーンもやったのだが、終わるなり即走ってきた。
「シルヴィアちゃん何組だった?」
「A」
「じゃあ、同じクラスだね!」
こんな懐かれるようなことしたっけ?
「あっおい!そこのお前!決闘を申し込む!」
また?しつこいなコイツ。
仕方ないな、まったく。
オレはそいつに歩み寄り、こう言った。
「あいつのことが好きなら、アプローチの方法変えたほうがいいぞ」
リーンを指差しながら。
「エドワード様があんなのと釣り合うわけないだろ!」
「そうだそうだ、適当なこと言ってんじゃねえ!」
「うるさい!人の恋路を邪魔するんじゃない、かわいそうだろ!」
「いいから決闘を受けろ!」
「私その人のこと嫌い!」
「なんだと小娘!」
「エドワード様に謝れ!」
「決闘を!受けろ!」
もうやだ、うるさい。
「話は聞かせてもらった」
あ、せんせー。助けて。
「シルヴィア、決闘を受けなさい」
「は?なんで?」
「決闘を申し込まれたら、受けないと相手を歯牙にかけていないと思われ、失礼に当たるからだ」
いや、実際コイツの相手とかしてないし間違ってはない。
「みんな離れて。よし、存分にやれよ2人とも。ただし、殺すのはな 「死ねええええ!」ちょ!?」
うっわ、せこ。ルール説明の途中で飛びかかってきた。くらえ嫌がらせ魔法。
「うぐおあ!?」
鼻に目掛けて水を噴射。しばらくは痛いぞ。
「くっ、ひきょうな」
おまいう?
オレはエドなんたらの腹に蹴りを入れ、決闘に勝利した。




