召喚
今オレは人生で一番悩んでいると思う。
このメニーブックス、どこに隠そう?ベッドの下とかベタすぎるし、それ以外は思いつかない。うーん、うーん。一冊ずつバラバラで隠すか?それしかないよな。
枕の下、机の引き出しの奥、扉の影に隠せるだけ隠した。
魔法文字は入門編を熟読している。文字と基本的な単語の一覧表みたいなものだが、文字が全然覚えられない。まだ小さいからか暗記自体は早いのだが、いささか文字数が多すぎる。日本語みたいだ。
そういえば取り返したネオが全属性習得したからか全体的に洗練された感じになった。
体格に合わせてナイフくらいの大きさだ。
いつになったら自由に外へ出られるのだろうか。最近は昼寝してる感じの人形を置いて抜け出しているが、呼吸の再現ができないからか少し怪しまれている感じがする。ゴーレムの開発を急ごう。
今は魔法を総動員して骨格を作っている。パズルのようにしてあって、成長に合わせて継ぎ足すことができるようにしてある。
正直進展がなさすぎる。
あぁ、もうこんな季節か。そろそろ4歳だな。早く学園編始まらんかね?
ちょっと親に自由に遊べるよう打診してみよう。
◇◇◇◇
「自由に外で遊びたい?」
「だって退屈だもん」
オレも子供のふりが上手くなったものだ。
「うーん、確かにもう少しで4歳だし、まぁいいでしょう。暗くなるまでには帰ってきてね?」
「はーい」
よし、自由を獲得した。まずは付近の探索だ!っと、ネオを持っていかないと。窓から入って回収。
気を取り直して、探索だ!
ほうほう、いい感じの丘があるじゃないか。あそこでいろいろ練習するか。
「おー、ほんとにいい感じだ」
景色もいい。
ここなら隠すことなく本を読めるし、家が見えるからすぐ帰れる。迷うこともない。
「ここをオレの拠点とする!」
取り敢えずネオはここに置いておこう。盗まれないように・・・・・・ネオの鞘は魔力を流さないと抜けないので、鞘をガッチリと押さえ込むように台座を作り、選ばれし者しか抜けなそうな感じにした。まぁ、子供サイズなので大人から見たらおもちゃみたいなものだ。遊び心だよ、遊び心。
さて、では地面から石板を作り出しましてと。
ここに魔法陣を刻んで実験だ。えー、まずは・・・・・・『魔獣召喚』?
ここがこうで、ここは曲線で・・・・・・
「ねーねー、何してるの?」
「おわっ!?」
あと少しで描き終わると言うところで、声をかけられた。
声の主人は栗色の髪と瞳をした少年。くっ、美形。
「ほっといてくれ」
今集中してるんだ。
で、どこまでやったっけ?んーと、ここにこれがきて?この隣にこの模様。
「ねーねーねー」
ぐぬぬ・・・・いや、相手はガキだ。悪気はないはずだ。よし。
「あそこの剣を抜けたら答えてやる」
どうせ抜けぬ。
あっ、ここにもこれ入れるのか!ってことは真ん中のやつは・・・・・・・
お?できたか?そしたら円の間に魔法文字だな。えー、
「抜けないよー」
だーもううるっせえ!
いいや、ちょっと相手したら適当に理由つけて追い返そう。
「これ絶対抜けないよ!」
抜けるよ。
「ほい」
魔力を込めて簡単に抜いてみせた。
おい、何目を輝かせてる?
「どうやってやったの?教えて!」
ここは適当に。
「力」
「嘘!そんな力入れてなかったもん!」
うーん、どうしたものか。あ、話しながら刻めばいいんだ。
「嘘じゃねえよ」
「嘘!絶対嘘!ほんとのこと言うまで帰らない!」
どうせ帰るだろ?
「嘘ではない」
だって魔“力”だし。
「うーん、、、」
よし、一箇所完成。あと二箇所だ。
「ねぇ、名前なんて言うの?」
なんで今?
「はぁ。シルヴィア」
これで満足か?友達は欲しいけどお前と波長合わなそうだから。悪いけど。
「シルビア?ボクはロイ。よろしくね!」
「よし、ロイ。お前に任務を与える。オレがいいと言うまで話しかけるな」
自分でも酷いとは思うが、ここまで頑張ったのだ。言うなれば千ピースくらいのパズルが残り一桁のような状態だ。少しでもミスったらやり直しだぜ?
「ふんぬー、ふんぬー!」
二箇所目完成。これで最後だ。
「んむむむむむむむむむ」
いい感じ、いい感じだ、、、
「んにゅぅー!」
あと少し!頑張れオレ!
「ふぎゅぎゅぎゅ!」
やった!完成した!よーし、魔力込めるぞー!
「ロイ、どっか行ってろ」
「ハァ、ハァ、さっきからひどくない?」
いいから。さあ、いでよ魔獣!
まだ書いている模様
18時現在、今日の投稿はここまでとする




