4-42話 凶弾
ターシャは、一人、村の中にいた。
今のメルティのためには、一人にしてやろうという皆の意見ではあったが、ターシャは何か嫌な予感がして、メルティを遠くから見守っていた。
メルティは、村の墓場でロランと話をしている。
墓場の前で、故人の思い出話をしているようだ。
ロランの表情は険しい。スライムの姿のメルティの表情は読み取れない。
少しの時間が経ち、一人墓場から離れようとするメルティと、その場でうなだれるロラン。
何があったのかは、遠くから見守るターシャには分からない。
メルティは、体を小さくし、森で友達になったというフラッターの子供の背に乗り、その場から飛び立とうとする。
……嫌な予感がした。
ここで引き止めなければ……そう思っていると、上空で何かの気配を感じた。
「ヒクイドリ! メルちー、逃げて!」
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そのヒクイドリの禍々しい瞳を見て、私は実感する。
私は所詮、スライムだ。
最弱モンスターのスライムだ。
どんなに不思議な力があろうとも、上には上の存在がいる。
絶対的な捕食者。
喰うものと喰われるもの。
フラちゃんはフラッターの子供で、本来は、私達スライムを捕食する存在。
しかし、そんなフラッターをも食べてしまう、さらなる上位種、ヒクイドリ。
最弱のスライムと、まだ子供のフラちゃんは、今ここで、ヒクイドリに食べられようとしている。
その野生の掟によって……。
「メルちー、逃げて!」
その声に弾かれる様に、私たちはヒクイドリから逃げ出す。
こちらの動きに気付いたのか、ヒクイドリは別の動きを見せ始めた。
羽ばたきでその場に留まり、口のあたりに火の弾が集まり出す。
そして、その火の玉を地面のフラッターめがけて発射する!
飛び立ち始めたフラちゃんは、間一髪それを回避する。
がしかし、火の玉が地面に着弾すると同時に、その火の玉周辺が爆発したかのように噴煙が広がる。
その爆風に巻き込まれ、私とフラちゃんは吹き飛ばされる!
「フラちゃん!」
私は、どうやら無事だ。
フラちゃんの背中に乗っていた私は、爆風の直撃を避けられた。
吹き飛んだお陰で、私達は木陰に隠れられている。
上空のヒクイドリが私達を探している。
急いでフラちゃんのほうに近寄る。
フラちゃんは、体が私より大きかったせいか、爆風に吹き飛ばされて気を失っている。体が傷だらけだ。
「待って、いま治してあげるからね!」
私はフラちゃんの身体の傷を癒そうとする。
でも、前回巣の時と違い、私の大きじゃあ、大きく育ったフラちゃんの身体をカバーしきれない。
「……そうだ」
私は、体を大きくする。そして、自分の体の形を人型に変える。
もう、二度とこの姿になることは無いと思っていた、『スライム娘』の姿に。
この大きさなら、フラちゃんの体全体を治療液で覆うことが出来る。
でも、大きさの分だけ、ヒクイドリからは見つかりやすくなってしまうだろう……。
私が治療を始めるとほぼ同時に、遠くの場所で爆炎が起こる。
その少し後、また別のところでもうひとつ爆炎が。
私達を探しきれなかったヒクイドリが業を煮やして、森ごと焼き尽くそうと、あたり構わず火の弾を放っている。
「どうしよう……逃げなきゃ……」
このままでは、以前のように周囲を火で取り囲まれてしまう……。
私は、まだ目覚めないフラちゃんを、下半身のまん丸に乗せる。
あの時、ザジちゃんを運んだ時のように。
ヒクイドリに見つからないように、ゆっくり、慎重に……。
ドンッっと、すぐ近くで爆風が起こる。
その風圧で、森の木々が強く揺れる。
ごく一瞬だった。
しかし、揺れたこの葉の隙間から、私達の姿は上空のヒクイドリに見えてしまった。
「あ……」
私は視野を、ヒクイドリ一点だけ見つめる拡大モードに切り替える。
遠くにいるヒクイドリの顔がはっきりと見える。
その顔は、まるでニヤッと笑ったようだった。
そして、口の前に火の弾を作り、私達に向かって放つ!
フラちゃんを背に背負った私は、その火の弾から逃げる事が、出来ない。
攻撃手段が無い。防御手段すら無い。
火の魔物相手に、火の魔法なんてもちろん使えない。
野生で生きていこうと、たったいま決意したばかりだ。
でも、これが現実だ。
か弱い私たちは、ただより上位の魔物のエサになるだけ。
悲しいけど、これが現実だ。
どんどん、火の玉が私に迫ってくる……。
「メルちー、手を固めて!」
その声にはっとし、言われた通り私は手を固める。
すると、手が、ぐいっと何かに引っ張られるような気がした。
「た、ターシャさん!?」
「逃げるよ、メルちー!」
フラちゃんと私は、ターシャさんに引っ張られたおかげで、爆風から逃れることが出来た。
「こっちに!」
その声の主はミリィさんだった。
私を引っ張るターシャさんは、ミリィさんのもとへと合流しようとする。がしかし、ヒクイドリが狙っている。
ずんっ!
すると、ヒクイドリの死角から矢が飛んできて、ヒクイドリの胴体に命中する!
矢を放った主はロランさんだった。
私がロランさんの方を向くと、ロランさんと目が合った。
ロランさんは複雑そうな表情でこちらを見た。
でも次の瞬間、
「行けっ!」
大きな声で私たちに指示を出した。
私達と入れ替わるようにミリィさんが飛び出し、囮になり敵を引きつける。ロランさんが木陰からうまく隠れながらヒクイドリに弓を放つ。
その隙に、ターシャさんが私達を誘導してくれたおかげで、再びヒクイドリに見えない位置に隠れることが出来た。
木陰に上手く隠れたミリィさんをも見失ったヒクイドリは、今度は辺り一面に火の弾を乱射する事はせず、代わりに距離を取り、上空へと移動する。
矢の攻撃を警戒しているのだろう。
「あんなに高く登られちゃあ、もう矢は届かないか……」
「どうする、ロラン」
こうなってしまっては、遠距離攻撃の手段を持たないミリィさんはもとより、ロランさんにも、打つ手がない。
ヒクイドリは、地上の2人を無視するかのように、私たちを探し始める。
私は周囲を確認する。
森に放たれた火の弾は、そのまま木々を燃やそうとしている。
しかし一方で、空から降る雪と巻き上げられた根雪とが、森の火を消そうとしている。
溶かされ熱い水蒸気となり、炎とともに私たちを阻む。
このままこの森の中で、ヒクイドリをやり過ごすのが正しいのかは、まだ分からない。
でも、増援が来てヒクイドリの警戒が途切れるまで、ここから動くわけにもいかない……。
「メルちー」
私は声を掛けられる。ターシャさんだった。
「ターシャ、さん……」
「今度はちゃんと、手を繋げたよ」
ターシャさんは、はにかみながらそう言った。
私は、その笑顔にちくりと心が痛む。
「ターシャさん……私、私はもう……」
私の目から、涙が溢れてくる。
私、決めたんだもん。
もう人間の世界へは戻らないって。野生のスライムとして生きていくんだって……。
……でも、まずは、この状況をなんとかしなきゃ……。
木陰から見える上空のヒクイドリが、また再びニヤリと笑う。
しかしその次の瞬間、村の方角から、地鳴りのような、オオカミの遠吠えのような声が、辺りに響き渡った……。
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ビターは遠吠えをするかのように、大きな声を周囲一面に響き渡らせる。
ビターのスキル『挑発』。
周囲の敵の注意を自分に向けるスキルだった。
その声を聴いて、ヒクイドリがビター達にターゲットを変える。
ビターとシェットは、延焼を防ぐため、周囲に建物がない広場に陣取った。
「ロラン、ミリィ! お前達は退け!」
その声とともに、2人は森へ姿を隠し、ターシャたちの元へ合流するために移動を開始する。
「シェット、お前の魔法であそこまで届くか?」
「……無理ね。コルネットの剛弓なら届くかとは思うけど……」
「クソッ。よりによってアイツが不在の時に現れるとはな……」
駄目元ではあったが、シェットが魔法を放つ。
カテゴリー3、中級魔法に属する氷の刃の集合体の魔法は、上空のヒクイドリめがけて飛んでいく。
一応届かないわけではない。がしかし、距離がありすぎるためか、その威力はかなり減衰していた。
小さくなった氷がヒクイドリに届いたが、僅かなダメージを与えられる程度しか無かった。
ビターが、さらにヒクイドリを挑発する。
挑発で何とか至近距離に近づけたいという狙いだった。
しかし、ヒクイドリはそこから降りてくる気配はない。
その場に留まり、火の弾をさらに吐き出す。シェットがそれを、氷魔法をぶつけて相殺する。
戦いは持久戦の兆候を見せ始めてきていた。
ヒクイドリが火の弾を出す魔力が尽きるのが先か、シェットの魔力が尽きるのを待つのが先か。
ヒクイドリの魔力が尽きれば、ヒクイドリは接近戦に持ち込むしかなくなるだろう。そうすればビターの剣が届く。
あるいは、救難信号のほうに向かっていたコルネットが帰還し、彼女の強弓でヒクイドリを攻撃できるようになるかもしれない。
しかし、シェットの魔法は、その前に尽きてしまうかもしれない。
シェットは黒魔導士。魔法の使用回数回復用のポーションは持ち合わせているとはいえ、それを含めても魔法の使用は回数制限がある。尽きてしまえば、火の弾を防ぐ術が無くなってしまう……。
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ヒクイドリの注意が村のほうに向いたおかげで、私達は移動できるチャンスが生まれた。
ターシャさんは、氷の槍の魔法を使い、周囲の炎を消している。
私達は、次第に村付近まで戻ってきていた。火に阻まれて戻されてしまったといってもいい。
木陰から様子を見ると、村の広場でビターさん達が、火の弾の猛攻を凌いでいる。
未だ目覚めないフラちゃんを背負った私は、ヒクイドリに見つからない森の木陰に隠れて様子を見ている事しかできない。
どうする?
どうすればいい?
森の火は、村のほうへと燃え広がろうとしていた。
『私』の村。
燃えるのは、私の村だ。
『私』の記憶が残る村。
キオクは、捨てるつもりだった。
でも、本当にいいの……?
おかあさんと手を繋ぎ、仲良く歩いた村の道。
辛い事もいっぱいあったけど、嬉しい事も、楽しい事もいっぱいあった。
分かってる。ここはもう廃村。誰もいなくなった場所。
でも……思い出は、そう、思い出は残っている。
思い出の形の残る村が、今、燃えようとしている。
ああ、そっか。
辛い事だけじゃ、無かった。
おかあさんと、村の皆との思い出が残る『キオク』は、本物の『記憶』だ。
この記憶は偽物なんかじゃない。
『私自身』の、大切な思い出だ……。
私はこの村で育った。
貧しいながらも、この村で皆に親切にして貰えた。
たくさんの人に支えられて、私は育った。
そして私はさらに思い出す。
廃村になってしまったが、その後アム・マインツの街で出会った、かけがえのない人達。
皆との、思い出を……。
でも、何が出来るの?
ただのスライムの私に、一体何が出来るの?
この状況を打開する方法が、私にはあるの?
――考えてみようよ。
声が聞こえた。
そうだ、考える。考えよう。
それが私の武器だ。
これまでも、何か必死で考えて、それで何とかして来た。
考える。
それが人間の武器だ。私の武器だ!
「……よし」
そして、気合を入れて、考えてみる。
まず私には、どういう攻撃方法があった?
体当たりと、魔法攻撃。それ以外に、以前の私はどうやって攻撃していた?
まず思い出したのは、ナイフや小石を飛ばして戦ってきた『キオク』だ。
うん、これなら遠くの敵を攻撃できる。
でも、今までのスライムのままの私のサイズでは、遠くまで飛ばせることが出来ない。
だから、大きな体のスライム娘の姿で戦う。
この大きな体ならゴムの力が増し、遠くにモノを飛ばせるようにできる。
でも、これでも、遠くに飛ばすことは出来ない。
せいぜい木の上あたりまでに小石を飛ばすことが精いっぱいだろう。
そもそも、この場にはナイフも小石も無い。
この状況では、とても雪の中から小石を探すことは出来ない。
ナイフも無い。クルスさんから貰ったマジックパックは、いま手元には無い。
どうしよう。投擲武器が無い……。
――じゃあ、作る?
また、声が聞こえた。
そうだ。また思い出した。
脳裏に浮かんだ幾つかのキオク。そのキオクのかけらを繋ぎ合わせて考えて、新しいアイデアを作る。それも私の、人間の武器だ。
思い出したのは、ザジちゃん誘拐事件の時。
あの時私は、自分の体を大きな鉄の塊に作り替えていた。メタルスライム化だ。
あの時は、闇魔法を属性反転させて、光魔法……電気の魔法に変化させてメタル化していた。
つまり、雷の魔法さえあれば、私の身体をメタル化させることが出来る。
いまは雷魔法なんて無いし、闇魔法ももちろん無いけど……。
でも、今は冬だ。
冬なら、あの現象が起こる。
洋服や毛糸のマフラーなんかを脱ぐときに起こる、パチパチとする現象。
オパールさんの本からの知識によると、確か名前を静電気。
あれも一応、電気だ。雷魔法みたいなものだ。
……やってみよう。
「メルちー、どしたの?」
「あの、ターシャさん、フラちゃんを……ちょっと預かってもらえませんか?」
「いいけど……」
ターシャさんは、フラちゃんを抱きかかえながら、私の様子を見守っている。
私は、イメージする。
大気中の静電気を、体の中に集めるように……。
ぱちっ!
どうやらスライムの粘着質の身体は意外と静電気を溜めやすいようで、一発で上手くいった。
でも、メタル化出来たのはほんの少しだけだ。
直径1センチくらいの、ごくごく小さな金属の塊。たったこれだけだ。
でも、一応、武器になりそうなものは作ることが出来た。
「後は、これを相手にぶつけられれば……」
小さな塊を作れたからと言って、これを遠くへ飛ばせるようになったわけではない。
結局はパチンコの原理で武器を遠くに飛ばしていた私。
ヒクイドリを狙うには、それとは別の原理でモノを飛ばさなければならない……そう感じていた。
――じゃあ、あれなら使えるんじゃない?
また響いた頭の中の声と同時に、とある映像が頭に思い浮かぶ。
これも、ザジちゃん誘拐事件の時の映像だ。
……そうだ。
このキオクと、オパールさんの本との知識を合わせれば……。
……でも、ダメだ。条件がまだ足りない……。
「せめて、雷魔法があれば……」
私はそう、独り言を呟いていた……。
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「……雷魔法?」
ビターは、遠くから聞こえる誰かの呟きを聞いた。
犬耳族の聴力で、その呟きを捉えていた。
呟きの意味は気になるが、こちらは防御で手一杯。
シェットの魔力は、もう尽きようとしていた。
「ダメ、これ以上は……」
落ちてくる火の弾を、シェットはもうこれ以上魔力不足で防げずにいた。
初級の魔法ならまだ使えるが、火の弾を防げるカテゴリー3の氷の魔法は、MP不足でもう使えない。
こうなった以上、火の弾を回避しなければならない。
爆風はどうしても避けられないが、せめて火の弾の直撃だけでも防がなければ……。
そう思っていると、目の前に、光る六角形の集合体が現れた。
障壁魔法だった。その魔法が、火の弾を防ぐ。
「悪りぃ、遅くなった!」
「シフ君か!」
シェットに代わって、シフが防御を引き受ける。
シェットはその隙に、シフから渡された魔力ポーションで回復する。
「ありがと、助かったわ」
「礼には及ばねえ。
だけどよ……いずれにせよジリ貧みたいだな。どうするよ」
上空のヒクイドリは、またさらに火の弾を放とうとしている。ヒクイドリの魔力が尽きる兆候は見られない。
「シェット、魔法を撃ってくれ」
「え? でも、ここからじゃ結局届かないわよ?」
「そっちじゃ無え。これだ。これに魔法を撃ってくれ」
ビターは、爆風でどこからか飛んできた、ぼろぼろのツルハシを握りしめた。
「わ……分かったわ……」
声の主に、何の意図があるのか。
シェットに指示を出したビター自身にも分からない。
がしかし、この状況を切り抜ける切り札になる。ビターはそう直感していた……。
ツルハシの鉄の部分が帯電する。
ビターは思いっきり、そのツルハシを森のほうへ投げつける!
「受け取りな……誰かさんよ!」
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どんっ!
「ひゃっ!?」
突然、私の近くの木の幹に、ツルハシが突き刺さった。
ツルハシが、びりびりと痺れるような電気を帯びている。
私は、そのツルハシに手を伸ばす……。
「きゃんっ!」
ビリっとした電気の痛みが、右手を通してコアまで伝わる。
でも、大丈夫。大丈夫そうだ……。
私は、帯電したまま、右手の形状を変える。
右手を、これから使う『武器』にするため、その形を変えていく。
いま私の右手は、丸い筒のような形になっている。
ザジちゃん誘拐事件の時に、黒幕の青い男が武器として私に見せていたもの。
『銃』と呼ばれる武器だ。
この銃ならきっと、かなりの威力で弾を飛ばせる。
私がさっき作れた金属の塊は、ちょうどこの銃に使う銃弾くらいの大きさのはず。
これなら、きっといける。
でも、まだ足りない。射程がきっと足りない。
だから、長距離でも狙えるように、銃をさらに改造しなければならない。
だから、筒の形を改良する。
まず、筒の形を伸ばす。できるだけ長く、長く。
そして、筒の内側に、斜めの溝を作る。
ライフリングマークだ。これで、銃弾に回転を与える。
火の魔法を改良した時みたいに、銃弾が回転すると、射程も威力も増す筈だ。
そして、そうやって作った銃の形を、さっきの雷魔法の力でメタル化する。
「メルちー……それ、なに?」
ターシャさんが、驚いたように私に聞く。
ほぼ同時に、ロランさんとミリィさんがやってくる。さっきのツルハシでこちらの位置に気が付いたんだろう。
そして異様な私の姿を見て、言葉を失っている。
私は、スライムの身体から、右手部分に鉄の銃身が生えた姿に代わっていた。
確か、ライフル。スナイパーライフルだっけ。
右手にスナイパーライフルを生やした、狙撃仕様のスライム娘だ。
オパールさんの世界にある、戦争の主力となった武器。
ザジちゃん誘拐事件の時、青い男が使おうとしていた、恐ろしい武器。
私は、ヒエラルキーの最下層のスライムかもしれない。
でも、それと同時に、人間でもある。
生き物としては弱い存在でありながら、そんなヒエラルキーを何度も覆してきた、人間。
そんな人間の強さをある意味象徴する、禍々しき武器、銃。
あとは、これをヒクイドリに向けて撃つだけ。
私は、銃口をはるか上空のヒクイドリに向ける。
この禍々しき武器の凶弾で、私は、道を切り開くんだ!




