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孤独な正義の味方が魔法少女になるとき!

作者: uni

第一話 マッサマン登場! 正義の味方!!



「正義の味方、マッサマン!!!さらばだ諸君!!」


しゅびーーーーん!!きらりん***





ふー、、

おれはマスクを脱ぎ、マントをはずし、ブーツを脱ぎ、スーツのジッパーを下げた。

汗はひいていた。空を飛んでるとすぐ乾くんで便利、繰り返すとくさくなっちゃうけどw

正義の味方が酸っぱい臭いのスッパマンとか嫌だよね?

家の中で留守番していた魔獣が擦り寄ってくる。



俺の家は森の中。魔獣の森の中だ。魔獣ってもものごっつく凶暴なんで、冒険者すらこの森に入ってこない。

縄張りに入らなきゃ襲ってこないからね。

でもここはその縄張りのど真ん中。


こいつは最初ここに入った時に襲ってきたので、手なづけた。カッコイイなーと思ったから。カッコイイは正義だ。

今ではやつも、なでてやるとごろごろ喉を鳴らして喜ぶ可愛いペットだ。そのうち鍛えて相棒に昇格ささせようと目論んでいる。



正義の味方の入ったその小屋は、二階建ての山小屋風。一階は台所と暖炉のある一間。

二階には正義の味方の私室と物置部屋になっている部屋。


その正義の味方の私室の壁には、ベタベタと文字が書いてある張り紙がいっぱい。

正義の味方は孤独である!

正義の味方は拳で勝つ!

正義の味方は正体を明かさない。

正義の味方は子供に好かれろ!

正義の味方は好き嫌いしないで何でも食べる!

正義の味方は毎日お風呂に入る!

正義の味方は早寝早起き!


後半なんかアレだが、本人が正義の味方であろうという気概にあふれていることは、そこによく現れている。

アレに見える後半も、子どもたちのお手本になるべく、という気概も多いのだろう。多分


彼の名は大山田一朗太。

彼はこの世界の住人ではなかった。日本から転移転生してきた元おっさん。今は高校生くらいに見える。

子供の頃に宇宙刑事ジャボンにはまり、お面ライダーを知り、孤高の正義に憧れ続けた。

なので、性別は違うが、集団を組まない魔法少女にも憧れた。特に魔法少女俺なんか、逆にしたら最高じゃん、とかアレな方向にも。一朗太は魔法よりも爆発は芸術だの傾向が強いので、特にその魔法がでないのに名前が魔法少女俺の、拳や鈍器で闘う様にはワクワクし血が騒いだものだった。


人付き合いはあまり好きではない。というか、趣味があわないので無理なのだ。

同年代は皆おっさん。すっげーくだらないことで喜んでいるのが全く理解できない。

「俺、うまれてから一度も茶碗をとりこぼしたことないんだぜ?!!」って、誇るところ?すげーのそれ?

「課長、いい匂いですね、ってウチの課の子にいわれちゃってよー」いや、加齢臭どーにかしろよ?って意味だろ?日本人の言い回しってどんどんめんどくさくなっているから、阿呆にはわからんよな?つか賢くてもわからんわっつ!!!

で、そのくだらないというか理解出来ない会話に加わることを強制され、で、正直に言ったりすると「空気嫁」とか言われる。そんなことを繰り返していると、呼ばれなくなり、嫌がらせを受けるように成る。が転職毎に繰り返された。


ある晩、寝て、朝起きたらこの森に居た。

襲ってきたイノシシを避けようとしたら山より高いジャンプしていたし、その高度から着地しても死なないどころか足をくじくことすらなく、、あれー?と思って木を蹴ったら爆散した。手で小突いたらぶち折れた。指先でつついたら、ぶっとい木の幹に見通しの良い穴があいた。

・・・・

「でくまぐばや”ごん”!お家できぃーろぉー!!」

と言ったら、小屋ができた。

「二階建てにナーレー!」で二階になった。



彼はその現実を素直に受け入れた。

伊達や酔狂で正義の味方や魔法少女に入れ込んでいたわけないのだ。いや、趣味って伊達や酔狂が大半だけど、いいのだ。何が?


食い物は出てこないので(最初はやりかを知らなかったので出せなかっただけだった)、森の獣を狩って食った。毛皮は(映画やアニメや小説の)知識を思い出しながらなめして、、あとから魔法でやってみたらできた。なので自室は魔法でつなぎ合わせた毛皮敷きになっているので裸足で居るときもちいい。特に猫の毛が気持ちいいと思っている。いや、猫を狩ったわけじゃないんだよ?たまたま狩りの場に飛び込んできて巻き込まれちゃったんでもったいないから毛皮だけ残したんだよ、本当だよ?猫の毛皮で寝間着つくったらすっげー死んでもいい級の寝心地だろうなー。

・・・・


三味線


いや、なんdもな




一朗太は朝食を食ってた。

ここにきてからはや1年。

ペットのアニサキスもペットになってからほぼ1年。毎日じゃれる相手になってやっているのでかなりなついている。

一朗太を見るとよだれを垂らすくらいになついている。

いつも一朗太の頭を口の中に咥えてぶんぶん振り回して遊ぶのだ。

「あははははははーーーー!!!でも口くせー!!!」と毎回。


お返しに一朗太はアニサキスに高い高いをしてやる。飛べないアニサキスはそれがとても好きらしく、

成層圏くらいにまで放り上げてやり、半時後に家事を少しこなしてから受け止めてやると、大歓喜で体中を震わせて一朗太にしがみつく。身長3mほどのゴジ*みたいのが少年にしがみつく絵面が、、

家事に没頭しちゃって受け止めるのを忘れたときがあった。木っ端微塵になったアニサキスを「回復」って試しにやってみたら元に戻った。ソレ以来、他界他界をするときは、事前にアニサキスの体にバリアを張ってからしてやっている。


ちなみにアニサキスの名前は、かっこいい感じだから、というらしい。なんかどっかに記憶に残っていた名称だと。

「多分、、魚屋か肉屋で聞いたんじゃないかなぁ?まぁ、カッコイイ響きだから!!」と。


幸運なことに?ここには突っ込む者はいない。




一朗太には超感覚がある。何か事件?があると感じるのだ。

「お、呼び出しだ。行ってくるから、留守番頼んだぞ?」アニサキスに言い、スーツいっしきを装備する。

剣も拳銃も無い。魔法も使わない。正義の味方であるマッサマンは拳のみが武器なのだ。


ちなみにマッサマンという名は、、

「どっかで聞いたんだけど、、中華屋だったかタイ料理屋だったか、、イタリヤ料理やだったか、、。ま、響きがカッコイイよね?」



その名の元になった元祖マッサマンは赤である、まっかっか。が、それを知らないってのもあるし、だいたいだなぁ色を付けると戦隊モノになって、一人の悪人を寄ってたかって集団暴行するどっかのけー*つみたいなので嫌い!と、宇宙刑事みたいに黒一色である。あ、マントが銀か。

あ、あとアホ毛?アンテナ?それが金色だ。


本物の正義の味方とは本来孤高なのだ。






第二話 子どもたちとの出会い


ここは異世界。魔法の世界。魔獣がいて、魔人がいて、ひとがいる。勿論モフ☆モフ猫耳等も。

ごくふつーの現代人には未開の地で不便で汚くって仕方がない世界だろうかも知れない。

が、アルシュの者たちには楽園である、夢の世界なのだ。

彼らをアルシュと呼ぼう。誤変換の結果ではないのを先に述べておく。今後このようなことがあっても、同様にそれも誤変換ではない。きっと




そう、、それは、、「きっと・・・」が通じる世界なのだ。





またせたな!

空に声がこだまする。

こういうとこでの魔法の使用はアリだ。そう”効果”というやつだからだ。


ドーン!!!マッサマンの後ろの何もなかった通りが爆発する!

ドーン!どコーン!!

マッサマンはそれに押し出されるように前に走り出し、ここのスラムの子どもたちを何人も拉致しようとしている賊達を殴る蹴る!!一発で顔がひん曲がり目が飛び出す!一蹴りで両足が顔の脇に並ぶ!一突きで風通しのよい腹になる。原型を保った者は皆無だった。


「よく頑張った!よく悪人に抵抗したな!おかげで俺が間に合った。ご褒美だ」

マッサマンがポケットから飴玉を幾つも出す。

「マッサマン特製飴玉だ。危険なときになめろ。舐めている間は力が続く。」


「「「「「「ありがとーー!!まっさまーーーん!!!」」」」」」


子供達の声を背に、空高く飛び立ちサル一朗太


ちなみに一朗太はサル似ではない。極一般の高校生顔。中身はアレな趣味なおっさんでも外見は外見だ。

剣道の防具を着せ、面ははずし、竹刀をもたせ、額から汗をたらし、ニカッっとかさせたら、そこいらのおねいさま達にはたまらんだろう、程度だ。

ちなみに中身は、元の世界ではとうに魔法使いを達成していた。(男はDt30de・・・。フランス語ではない)




ふう、今日も正義を達成できた、、とペンを取り、壁に張ったなんかの表の一部を塗りつぶす。

冬にやらされるマラソンの達成距離の表みたいな、、ここまで大阪、ここまで那覇、ここまでハワイ、、海は走れないけど平気で距離先にしてしまうんだよなあれ。生徒たちには理解出来ない先生多かったなー。



「しっかしこっちは犯罪おおいなー、拉致誘拐人身販売、殺人、物盗り、押し込み、火付け、追い剥ぎ、・・・

あれだな、金持ちが被害に全く合わないのが不思議だよな?」


まぁ、住み分けきっちりして、犯罪者をその居住区にいれないからね。警備もすごいし。

反面、一般人の居住区には賊上がりの衛兵を配置し、いいようにさせているから犯罪は増える。

金持ち連中は”抑止”と読んでいるそうな。


ーー


「最近、なんか小さな犯罪少ないな?」

一朗太は昼間に一般人の格好で街なかに入った。

街を囲んでいるでかい壁を越えるには門を通る必要がある。が、賄賂を渡さない一朗太はいれてもらえない。

なので飛び越える。10mはある壁をひとまたぎ、くらいにひょうい、っと越える。

人目につかないところで超えたと思ってたが、その一朗太の姿をたまたま目にしたものは「天狗様じゃ!」と腰を抜かした。



一朗太は銭を持っていた。

最初毛皮を売て銭を手に入れていたが、一度その銭を複製してみた。銅貨だったんで、地中から銅のみを取り出して作った。新品のキレイすぎたんで、魔法で経年劣化させた。

その後、銀貨、金貨まで手に入れてコピー。


贅沢を嫌う一朗太が生きていくにはたまにコピーで増やすだけで十分だった。



「おい、おまえら、何しているんだ?!!!」

子供の声だ。遠くから聞こえる。一朗太の特殊能力聞き耳だ。命名は一朗太。センスを問うことは却下する。


バキッ!ドゴッ!!ズガン!!ぐしゃ、、ばきばきばき、、ぼっきん、、

ああ、おそかったか?!


と現場。


??すげーガタイの男たちが散らばっている、手も足も頭もあっちこっちに散らばっている、、、?


あれ?他に正義の味方がいたの?


見ると子どもたちだけが居る。


「おう、、ぼうず達、大丈夫だったか?・・・・・」一朗太

フッ、っと鼻の下をこする男の子。

「俺達が始末したさ!このくらいどーってことないさ!」

「なんてったって、俺達はマッサマンの子分だからなっ!!!」他の子

そうだそうだと、他の子どもたち。


あれー?子分つくったっけ?

記憶を探る一朗太。


いつの間にか逆立ちしていた。考えすぎてひねりすぎた首に体を追随させた結果だ。腕組したままで。当然頭しか地面に付いていない。


「お、、おい、、器用だな?」少年

こえええ、、、、。ああ、なんだあれ?。ふつうじゃねーよ、、。天狗か?。こえーーー。

ここの連中は天狗が好きみたいだ。


「あー、、マッサマンの子分って、どーゆーこと?」ひっくり返ったまま問う一朗太。


「これを見よっつ!!!」あめだまを掲げる少年。

ははーーー、他の少年少女達がその飴玉にひれ伏す。


???あ、、俺があげた飴?

「それ、マッサマン飴だろ?」

「お!よく知ってんな!!そうだぞ!特別な飴玉だぞ!!マッサマンのちからの一部をもらえるんだ!!」

誇らしげに言う少年


こりゃー、危険かもなぁ、、と感じた。

脳が考えるより感覚が先に来る一朗太。いや、考えるのができないとか苦手とかバカとか阿呆とかいうのではなく、単に感覚の結果のほうが速いというだけで、考えはそのうち、そう10年後くらいに追いついてくるだろう?きっと


「おまえら、おまえらの活躍を、誰か大人たちは見ているか?目撃されたことあるのか?」

「・・・さー、気にしてないけどー、あるんじゃね?」

「うんうん、あると思う、だってほら、大人を助けたことあるしー」

「あー、あれ、衛兵がおねーちゃん襲ってた時な」

「他にもあるぜ?質屋のおばさんの銭を奪おうとした衛兵を・・」

「ああ、あったあった


だめだこりゃ、、、


「おまえらこっちゃこー、、」

全員の手をしっかり繋がせて、

「転移」






第三話 子供部隊



「「「「「ほー!!!」」」」」

「えー?なにこれ?」

「あー、転移って魔法じゃないか?」リーダーらしきさっきの男の子。


「おまえ物知りだな。」頭をなでる俺

えへへぇー 照れる子


ちょっとここでまってろ、と、スナック菓子と炭酸飲料とコップを用意してあげて、

「アニサキス、おそうなよ!!仲間なんだからな!!」とアニサキスに言いつけ、

「あ、こいつは大丈夫だから、俺の子分だから!でも手を出さないでね?一応、、、」

と子どもたちに言いつけ、部屋に行く。




「おまたせ」

と下に降りてくる。

子どもたちは口の周りをスナック菓子のかすだらけにして、炭酸ジュースをげぼげぼ言いながら飲んでいた。

「なにこれすっげーうm・・・・・

「「「「「まっっさまん!!!」」」」」


「そう、俺がマッサマンだ。」

・・・・

・・・・

・・「魔獣を飼いならす事といい、このお菓子といい、このジュースといい、、マッサマンらしいな!!!」

うんうん言う他の4人。


そう?マッサマンらしいの?・・お菓子とかジュースも?・・・・ふーん??

子どもたちの感性はいまいち理解できない、、、



「おまえら、正義の行動をしていたろ?で、大人たち、特に敵側に正体を明かしてしまった。お前らは街にいると危険だ。こっちで暮らせ。

どうにかして魔法を使えるようにしてやるから。転移で街に行き、街を守れ。

しかしそれは、俺がおまえらを訓練して、その訓練を終えたら、だ。

正義の味方には力が必要だから。弱い正義の味方じゃ、皆を守れない。

わかるな?」

うん、、と皆つぶやくように言う。


飴玉程度のちからじゃ、やはり足りないと感じていたのだろう。事実を理解でき、素直でいい子たちだ。


「ときに、お前ら、とーちゃんかーちゃんは?」

「いねぇよ?俺ら孤児」

「・・・・すげーな今時の孤児って、正義の味方できちゃうんだ?」

「いや、、あんたを見てたからだと思うぞ?最初にあんたに助けてもらったから、こーなったんだぞ?」

ふーん?

「でももともと好きだったんだろ?大人じゃ、正義の味方に助けて貰っても、自分でなろうとはしないだろう?」

まーそーだなー、とかぶつぶつ言い合う子どもたち。


正義の味方になろう、って投稿サイトあったら、皆正義の味方になるかな?

「なろう、見た?」

「へへ、俺、今日の注目にのっちゃった♪!」

「あ!いいなーー!!PVすごかったろ?!!」

とかなー、、


んじゃ、

と言いながら、それぞれの子のマッサマンJrスーツを魔法で作り出した。

完璧な防護機能を付けた。バリアのみならず状態異常耐性、受けた攻撃を100倍にして返す自動反撃機能、飛行機能、瞬間移動機能、身体強化、仲間との心話機能、敵の心を読む機能、回復機能。そして大容量ストレージ。

状態異常耐性機能は空気がない状態をも対応するので、水の中や極端には宇宙でもおkだ。


子供達は喜んで着込む。

で、二階の物置部屋を片させて、子どもたちの部屋にした。

ベッドを5つ作った。女の子には天蓋付きだ。

あと、

この部屋に居るときはこの子たちにも、物を生み出せる魔法を使えるように、部屋に魔法を掛けた。

これら一連の魔法は、その時に一朗太が思いついただけのものである。で、それがその瞬間に魔法として発生する。

どーしてこのよーな不思議機能が付いたのか、神のみぞ知るんだろう。

人類ごときが追求してはならないのである、決して!!



晩飯時

今日のご飯は炊き込みご飯。

炊飯器や素材やコメなど食品も魔法で出せる。なんでもありありな一朗太。

こりゃ便利である。誰が?


「明日から訓練なー。」

ガツガツと飯を無言でかっこみながら、子どもたちはそれでもちゃんと聞いていて、コクコク首を振っている。


風呂を使わせた時、家庭用の風呂じゃちっさすぎだなーと思った。

あとで、家の脇にちっさい銭湯並の風呂場を作った。沸かすの面倒なんで、地中を探り、温泉を掘りあて、かけ流しにした。マントル近くまで掘れば、どんな地下水も温泉になってるので楽なのだ。


あと、大画面TVとDVDプレーヤーと円盤大量(前の世界で自分でコレクションしていたモノすべて)を出した。

機器の使い方を教えた。

「これが本物の正義の味方だ。見て勉強しろ。でも夜ふかしだめだからな?」

と時計をTVの横に置き、

「この短い針が真上に行ったら寝ろ。」と。


勉強もさせなきゃなー、、とその時思った。


流石子供、賢い。機器の使い方はすぐに覚えたし、一朗太の知らない他の使い方までどんどん発見していった。

恐るべき子どもたち!!


菓子類、ジュース類は、一朗太が見本を子供部屋に置いて、子どもたちがそれを見て魔法で作り出すようにした。


あ、、

普段着、、、

あの着ていたボロじゃ、危険だよなー、、、

なので、

アニメの人物の服を選ばせて、魔法で作った。勿論付与機能はスーツに準じる。

で、ふと思って、着る物は、その持ち主以外には使えないようにした。更に、持ち主以外が脱がそうとしても脱げないようにした。これで何らかの要因で本人の意思に反して盗られることは無いだろう。


一朗太は一晩中服を出し、靴を出し、、

めんどくさくなったので、子供部屋内だけだった機能をこの小屋全体にした。

なので子どもたちがTVを見ながら服とかアイテムとか出せるようになった。


翌日から、魔法少女の服とか杖とかすっげー増えていった。

女の子達はそっちのほうがよいらしい。よくわかるけど。


子どもたちが出した服は片っ端からスーツ同様の機能を付与していった。

いっこいっこの機能を付けるのがめんどくさいんで、「スーツ機能」と一つの魔法にした。

怠惰は発明の母、とか言うよな?あれ?怠惰は魔法の母、だったっけ?




むう、、、でっかい家を作るほうが良いんじゃないか?

と、森を切り開いて、、、「どーせなら、、、」と、、

王城より広い土地に、エレベーター付き10階建てのビルを作った。10階が俺達の居住フロア。勿論温泉も。

他のフロアにはまだ何もない。



第四話 機械化部隊と魔法少女


訓練した。

まぁ、、あれだ、、スーツ着てての訓練、、あまり意味ないかも、、

一人居りゃー十分なほどの戦力だからね、こっちじゃ。


でも、

知らない間に子どもたちがビルの前庭というか何も植わってないから庭ではなく広場?

に、機械化部隊を作ってしまっていた。

ジープとか戦車とか乗り回しているし、、

飛行場作らないとだめかもな、、絶対奴等戦闘機出すだろ?

まぁ、無限軌道キャタピラの戦車ってのは男子のロマンなのは、、世界が違っても一緒なんだなぁ?


ちなみに男子達のお気に入りはティーガー1,2なようです。この世界じゃIV号戦車で十分なのに、、、

更にちなみに、彼らは欠陥のことを知らないで魔法で出したから、欠陥ナシの完璧なティガー達ですw

エネルギーは魔法なので、燃料切れにはなりません。砲弾は魔法なので弾切れにはなりませんw

俺らが単体で戦ったほうがよほど効率いいんだが。

まぁ趣味だからな?




で、子どもたちが居た街以外にも、近隣の街も毎日てきとーに見回り、ろくでもない者たちがいたら、悪党だろうが領主の手下だろうが破壊した。

一朗太もそうだが、子どもたちも手加減を知らない。「意味ないだろ?」とのこと。無限に近い魔力だからねー。

なので、一発殴られただけでも騎士ぐらいなら爆散し、残るのは手首や足首からの先くらいだろう。


ちなみに、

「魔獣や猛獣でも、食えるモノは優しく狩るぞ?」とのこと。

まぁ当然といえば当然だろう。

食える魔獣の方が、騎士どもより万倍も価値がある。

(子どもたちは凶暴な騎士しか見たこと無いので、騎士が悪だと染み付いている。)



「今日は戦車で行っていい?」達也。マッサマンJr部隊のリーダー。

戦車は一人ですべて動かせる。魔法での操縦だから。だから砲など速射砲並に連発できる。

ちなみに88mm砲だが、威力は実質200mmとかあるんじゃね?

小山が吹っ飛ぶんだよね一撃で。なので間違って王城に着弾したら消し飛ぶよ?

有効射程はなんか「見える範囲全部」だそうだ達也に言わせると。

目標を見るだけで撃破する、と得意げな達也。

ねらわなきゃ、どれだけ飛ぶんだろう?


「んじゃ、3人でな。」と許可出す。

乗っ取ろうと、誰かが中に入ろうとしても入れない。悪意を持って入ろうとしたら死ぬ。悪意が無い場合、入れないだけ。車両運転者の善意の許可があってはじめて他者が車内に入れる。なので心配ない。

勿論毒や火炎なども効かない。水没しても大丈ぶ、全てスーツを基準にした魔法がかかっている。


もう一台一台にめんどうなんで、

「子どもたちが出した武器類、装備類、衣服類は全てスーツ同様の魔法を付与」

とした。なので敷地内でしか子供達は物を生み出せないので、全てに付与される。当然だが食い物とかは関係ない。



「「「では行ってまいります!!」」」達也たち。

戦車兵の服装しているよ、、

ティガー1が3台、キュラキュラと無限軌道の音を立てながら、飛んでいくのはシュールだ。

街道にでるまで道が無いからねw



女の子2人は、他の街に見回りにでるという。

魔法少女の身なりで。完全装備で!


もうこいつら完全にマッサマンじゃねーよね?



第五話 終章 発展


ドコが孤独だよ?


だが、この流れを無理やり変えるようなめんどくさい意思は俺にはない。持ち合わせていない。なので仕方がないので子どもたちに流される中身日本おっさんな俺。


俺は違う街に見回りに行く。どーせ何もないだろうけど、行くこと自体に意味がある。

俺達が見回っているぞ、という意味があるのだ。それだけで犯罪はヘリ、領主側のものどもの横暴も見えなくなる。

見えないとこではやってるんだろが、見えないので仕方がない。表に出た時、一人残らず完全に破壊してやるから。言い訳や屁理屈言い出す前に木っ端微塵に。



で、

それぞれの街では、孤児の子どもたちが寄り集まって自衛し、悪党を見つけたらしばくようになっている。


なので、仕方がないから連れてくるだろ?そのままにしておいたら領主どもに冤罪着せられて処刑されちゃうから。



で、

今ココ。

総勢100人以上。

達也達がそれぞれのリーダーになって、チーム10人。

残りはちっさい子達とか戦闘向きでは無い子達で、ビルの管理やら勉強やら。

あ、勉強のために協力してって、読み書き計算できるひとを街の人たちにお願いしたら、ほどよいおねいさんを紹介され、ここで子どもたちに勉強を教えてもらっている。


達也たちが別れたため、意思疎通機会が少なくなっているので、毎晩子どもたちの就寝後に集まって小一時間話をして寝る。


「もういっそのこと、この国を占領しちゃえば?」達也

・・・

「おまえ、国の経営できる?」俺

・・・

「貴族とか、すっげーよ?性格悪くって。そいつらをうまくコントロールできる?」

・・・

「悪さをしなけりゃ見逃してやる」という今の状態が、今俺らにできる最上級のことなんじゃね?」

・・・

まぁ、、そうかなぁ、、とか言い合う初代子どもたち。


「人数増えてるし、転移仕えるから、そのうち全世界を俺らが見回ることもできるだろ?」俺

そーだなーー、。できちゃうよなーー、、、。すげーな?。いつの間にかだなー。

魔法少女も増やさなきゃね。

とか言い合っている。


あ、

「俺も魔法少女やるから」

「「「「「は?」」」」」


異次元ポケットから魔法少女杖を取り出し、

「ぱらりんへんしんっつ!!ぽらりん・・ぷw!」振り回す。ぷ、までが呪文だ!

きらきらの効果が杖から吹き出し、俺を包む。

きらきらりぃーーん!!***


可愛い魔法少女のできあがり!!


すっげー安直だが、最も安全なのだ。

いちいちちょんぎって転換したりしないで済むのだ!

こういうのあったよな?



で、俺もマッサマンをやる機会が激減したわけだ。


達也たち男子もおもしろがってやってみている。

男状態のときは物理攻撃、魔法は魔法少女になって。と、妙な棲み分けができた。

そのほうが面白いから、という理由だけなので、絶対守れとかそういう頭の悪いきまりではない。




子どもたちも時間が経てば成長する。

そのうち恋が芽生え、結婚する者も出てきた。

城の囲いの周りに、小さい街ほどの土地を開拓し、厚く高い壁で囲んで街の場所を作る。

通りを整備し、通りに沿って二階建ての家を並べる。裏に庭付き。表は商店になるような。

で、結婚した者たちにはそこを与える。



街は大きくなっていった。

魔法を使わずに農業をやる者達もでてきた。牧畜、林業、川での養殖等。


外界とは連絡路はない。転移か空飛んで街道に出てから進むとかする。

なので、俺達の拠点の規模は世界の大都市並になったけど、秘密基地なのは変わっていない。だよね?



ーーーー


達也たちも引退し、その子どもたちは成人して子供が居る。その達也の孫達が、今のマッサマンJrをやっている。

何周かして、やっと彼らが継いでくれたわけだ。


と、

いいつつも、

おれはまだ現役でマッサマンと、魔法少女マッサちゃんをやっている。


なぜなら


全く歳をとらないんだよーー、、、



永遠の少年とか

永遠の少女とか

実際に自分がなったら

すげーブキミだぞ?


周囲は「初代マッサマンだから」で済ましている。



そーゆーもんなん?




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