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オープニング
これはまだ僕が子供の頃のお話。
当時小学生だった僕は空に憧れていて、魔女のように空を自由に飛んで回りたいと考えていた。
飛行機も好きだった頃はあったけど、やっぱり自分の体で飛びたい。
それに飛行機の本では出てこないけど、魔女の本では空に色んな不思議な世界が広がっていてそこを冒険出来るんだ。
魔女の出てくる本を探しては読み、探しては読みを繰り返していた。
特に空を冒険するシーンが出てくると、いつも心を踊らされていた。
そんなある日、僕は自分の理想の冒険を描きたくなり、絵本を描いた。
『魔法使いの国』
これが僕の描いた絵本の名前だ。
そして僕は、自分の描いた絵本の世界を冒険するんだ。