【第五話】
骨付き鶏肉、豚肉、骨付きカルビ…
魚、カニ、貝、バーべキューセットを買い込んでダンジョンに運ぶ。
今後の飯はしばらくバーベキューにする予定だ。
ダンジョンの自動浄化で汚しても綺麗になるのでかなり快適に食事ができる。
今日の分を食べ終わり骨だけをリッチに渡す。
死んだ骨を器用に組み立てて、ダンジョンコアが光った。
ダンジョンコアに書いてある文字をみて思わずにやける。
「リッチが『ボーンビースト』を作りました。承認しますか?YES/NO」
もとろん、YESを選択し、ボーンビーストが動き出す。
ボーンビーストを迷宮に配置し今後も増やしていく。
1週間はバーベキュー決定かな?と考え風呂に入って寝ることにした。
翌朝、まずスライムが15匹ほどいたので3匹ほど地下1階の部屋に移してみる。
もしかしたらの実験だ。
残り10匹をポイント還元し500ポイントを獲得。
500ポイントで金を召喚。
100グラムの金が召喚される。
「頼むぞー頼むぞー」
そう願いながら王の間からゆっくりと階段をあがっていく。
自分の部屋に付くまで金から目をそらさずに持っていくと…
「成功した…」
現実世界にもあるものだから消滅せずに自分の手の中にある。
よしよしよーし!!
この大きさなら約70万くらいの価値はあるだろう。
後は前回スーパーに行く途中で見かけた、おじいちゃんがやってる質屋に売りに行く。
ただ査定で、おじいちゃん「50万で買い取る」とボケてるのか本気で言ってるのか、ボッタくりをしかけてきたが言い値で売る事にした。
売る際に現金をいただき、もちろん偽名で「トシカズ」と記入した。
防犯カメラも置いていないし現実世界にも大きな影響が出なそうな良い買い取り屋を見つける事に成功した。ただ、貼り紙に200万超える場合、身分証明者が必要と書いてある。この金額を超えない程度の金を今後も売りに来よう。
…まぁこのおじいちゃん相場を分かった上で恐らくボッタくりをしてくるが、今むやみに自分の情報を売るわけにはいかない。防犯カメラもない、この有料物件を逃すわけにはいかない。
少しイラつくが、おじいちゃんの言い値で売ろうとと考えながら店を後にする。