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66、農業の効率化よ!


あれから村の人々に魔物を抑えたことと、今までの行動の原因、明日は魔物達が村に下りてくるが危害は加えないことを伝えた。

まぁ、喜び半分驚き半分といった顔だった。


そして今日の日を迎えたのである。

今日はミフィリアも大きな姿のままで私の後ろに控えているし、寂れたこの村の広場らしき所に整列した魔物達一同。左から順に、ロッドマン、ハーピー、アルラウネ、ケイモンキー、ワイバーン、そしてバラバラに他の魔物が並んでくれていた。

そして私の後ろをぞろぞろと不安を出しながら着いてきている、モリーを中心とした農夫達。


「今日は集まってくれてありがとう。貴方達は今日から私の命令で彼らの手伝いをして欲しいの」

『──────』


ガヤガヤと謎の言語でざわめく魔物達、よりも大きなざわめきが私の後方から聞こえてきた。

そりゃそうだろう、今まで荒らしてきた元凶達が手伝いをするというのだから。魔物達は、昨日言っておいたからそこまで動揺していないし、目の前のボスになった私の目の前で果敢にも歯向かう者はいるはずもない。なんか、力づくでネジ伏したみたいになったけど魔物というのは血と実力がものをいう生き物だし、これが彼らに私の言葉を聞いてもらう正規ルートだったりするのだ。

決して脳筋だとかではない。


「まずはモリーの畑に向かうわ。着いていらっしゃい」


もちろん私の考えたことに穴がないなんてことは無いし、そこは何があるかわからないからお試し期間として数ヶ月は様子を見て加減するつもりだ。

あの荒れ放題の畑に必要なのは、上質な土と肥料、そして人手だと思った。私に前世含めて農業についての専門的な知識なんて無いから、偉いことはあまり言えないけれど、さすがにこの状況には言いたいこともあるだろう。

モリーの畑に着いた後、ロッドマンに目配せをするとすぐに畑の中に潜って行った。それを見て、農夫達が悲鳴をあげる。

畑を目の前で荒らされているのだから。


「貴方達の言いたいことは分かっています!もちろん、ロッドマンは畑に潜り込もうとする習性がありました!……しかし、昨日ロッドマンの生息域を確認したところかなり良質な土壌であったことをこの目で見ました。皆さんご存知でしょうが、ミミズは良質な土壌には欠かせない生物です。私は、ロッドマンはその役割をしていると思うのです」

「だからと言って……すぐに魔物を信用することはできません」

「そうですね……その点に関しては私を信じて欲しい、としか言い様がありませんが、今話したことは全て真実です。魔物達は私の命令には逆らえませんから、この村と貴方達に被害は出ないと約束しましょう」


できるだけ高圧的にならないように話すと、不安そうではあるが任せてみると話してくれた。私が魔物を抑えてくれるから、という信頼の元の判断だ。この村には元々の住人もかなり少ないから、これ以上の不利益は招いてはいけない、私の責任は重大だと改めて伸し掛るようだった。


「土壌改良には最低でも一週間はかかる見込みです。それまで、どうか私達を信じてください」


あーあ、多分私レオン様に学園で付きまとわれるな……「最近村に気持ちが入りすぎていないかい?」って、嫌味言われるぞ。







最終話の構想まで終わったのですが……もう心が折れかけています。

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