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30、そうは見えませんが……

ぬいぐるみ編(仮)が終わってちょっとしてから王立学園編に入ろうかと思っております。

王立学園編では恋愛要素とか盛り込みたいし、新しいキャラクター出したいし、エリィちゃんに悪役令嬢らしいかっこいいところを見せて欲しい。


「……最上種は、世界にたった五体しかいないドラゴンだ。名を

『紅蓮の龍』『深淵の竜』『荒廃の龍神』『幻影の魔龍』『楼閣の守護龍』とし、伝説となっているな。他の魔物とは次元が違って……例えるならば、ドラゴンの最下種が騎士団長1人の力、中等種が国1つ分の力、最上種は世界最強レベルってところか」


冗談でしょう?とお父様を見るも未だに頭を抱えている。

え?嘘、この子が世界最強レベルだって?


「ま、まさかこの子がその最上種だなんて仰らないでしょう?やだなぁお兄様オモシローイ……」

「ミフー」


カラカラと無理に笑う私を知ってか知らずかペロリと疑惑のぬいぐるみが頬を舐めた。触り心地も見た目もぬいぐるみなのにやっぱり生き物なんだね、犬みたい。

だからってさすがの私でもこの展開はまずいと思うわ。

背筋を冷汗がダラダラ流れてるもん、前世のバスケ部の地獄のインターバルでもここまでなかったからね、というか汗の種類が違うし。


「最上種ならば城が5、6個腹に入るくらい大きいはずだが……魔力が高すぎるくらいなのだから小さくなることなんて簡単だろう。一度城の図書室で読んだことがあるが……


紅蓮の龍は死を司り返り血にまみれ、体は赤

深淵の竜は地の果てで暗闇の中感情を司り、心臓が17もある

荒廃の龍神は戦争地で涙を流し復興を司る、人の形になれる

幻影の魔龍は混沌を招く逆転を司り、誰も真の姿を見たことがない

楼閣の守護龍は世界を包む生気を司り、人語を話す


と、歴史書にあった」

「そうなのですか……お父様ありがとうございます……とはいえ、話を聞くにそうは見えないわ。ねぇ、貴方は本当にドラゴンなの?」


可愛らしい立った耳と耳の間、形のいい頭に顔を埋めながら気休め程度にそう口にした。どうせ人語を話せるなんちゃら龍でもない限りわからないだろうけど。


「ミフー」

「そう、じゃあやっぱり最上種だったりするのかしら」

「ミフー」

「そうよね、さすがに最上種はないわよねぇ……」

「ミフー!ミフーミフー!」

「…………もしかして会話出来てる、のか?」


お兄様が首をかしげながら私とぬいぐるみを交互に見る。

まっさかぁ!と思いつつチラリとぬいぐるみの顔を覗くと、キラキラと嬉しそうに1度鳴くのが目に入った。いやまさかね。だって歴史書に人語を話せるのは一体だけって、


「歴史書に載るほど太古から存在するのなら、話せなくとも理解は出来るんじゃない?」

「お母様、ご冗談を……」

「ミフー!」


お母様に向かって私の言葉を遮るように元気よく1度鳴き声をあげた。雰囲気的に「ご名答!」みたいな感じで。


「それじゃあ本当に最上種なの?」


恐る恐るもう一度尋ねてみた。

私の声色と正反対に上機嫌な声を1度あげたぬいぐるみに血の気が引くのが面白い程わかった。今までの流れ的に1回ってことは YES ってことじゃあなかろうか……







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