表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東京ピラミッド  作者: らっきー
29/32

脅威

高レベルのクリーンルームで作業していた彼女は腕に何か針でも刺されたような鈍い痛みを感じる


その時は気にもしないほどの痛みだったが、一分もしない内に息苦しさを感じ、

彼女はクリーンルームを出て急いで防塵服を脱ごうとセンターのジッパーを下ろすと手に何か蠢いているのに気付く、緑の蟻が三匹、防塵服の中から這い出てきた


彼女は呼吸が出来ず倒れ込み、目 鼻 耳から血を流し、苦しみながら死亡する




研究所の警報音が激しく鳴り響く

真っ赤なサイレンが回転し、全てのドアが自動ロックする


研究所は今、2つの脅威にさらされていた


完全気密の建物内に突如現れたヒソアリ


そして要塞の門をこじ開けて侵入してきた鎌のテロリストに


門を破り施設に侵入してきたテロリストにたいし、無人攻撃型アンドロイド No.1とNo.2 二台が出動し、サブマシンガンを撃ちまくる


円盤型の攻撃型アンドロイドは装甲も厚く、鎌の化物のテロリストの鎌刃の攻撃も毒針の攻撃もボディーに傷一つつける事はない


鎌のテロリストの外骨格も同様でサブマシンガンの連射に微動だにしなかった


鎌の化物と円盤アンドロイドが膠着状態になると


No.1 攻撃型アンドロイドの円盤型の上部が開き、ロケットランチャーが現れ、小型ミサイルを発射し、鎌の化物を壁にめり込ませる。

続いて

No.2 攻撃型アンドロイドの円盤型の上部が開くと対戦車砲ライフルが現れ、壁にめり込んだ敵に徹甲弾を打ち込み、更に壁にめり込ませた


攻撃型アンドロイドたちが敵の生死を確認するためにスキャンし始まると


鎌の化物は突如飛び上がり、傘ほどの大きさのNo.1 円盤型のアンドロイドの上に飛び乗る


人間の腕で金属で出来た注射器 ニードルガン をポケットから出し、アンドロイド上部のロケットランチャーと本体の隙間に打ち込む


ニードルガンの針は発熱しアンドロイド内部に攻撃型ナノマシンを流し込む


No.1攻撃型アンドロイドは生命を失い、鎌の化物を乗せたまま固い床に落下する


鎌の化物は再び飛び上がり、No.2 攻撃型アンドロイドに飛び乗り、円盤に乗ったまま、ニードルガンの弾倉を交換する




自動ロックのかかった新庄の研究室にもけたたましい警報音が鳴り響いていた


研究所内にヒソアリが発生した事と危険なテロリストが侵入したことを

人工知能イコールが映像とともに警告している



新庄も十字もリリも全く話の噛み合わない状況な上に

突如鳴り響いたサイレンに、余計に事態が悪化していった


その時、ライがサイズの合っていない男物の上着から一つの手のひらサイズの小さなカプセルを取り出し、床に投げ出す


その場にいたライ以外の三人は恐怖のあまり膝が抜け尻もちを付きながら壁際まで避難する


割れたカプセルから数え切れないほどのヒソアリが蠢きだし、四方八方にカサカサと音をたてて広がっていく


ヒソアリたちは十字たちを取り囲むように壁際に追い詰め、三人を包囲すると、ピタリと前進が止まる


「メイが作ったルーラーは本当に優秀だ」


ライは新庄のディスプレイの開かれた仕事場の椅子に座ると、勢いをつけてクルクルと子供が遊ぶように回った


ライはヒソアリをコントロールしている。おそらく施設内にヒソアリが突如発生したのもこの女のせいだろう


「新庄 ブラッドウィルスはどこに隠してる?」


新庄はライの言葉に固まる。


ブラッドウィルスは、別名カミカゼウィルスと呼ばれ、またも世界大戦が起き、日本が劣勢に落ちいった場合に最終手段として行う作戦 ブラッド作戦のために用いられるサイバーウィルス兵器で、新庄を含め、数人しか存在を知らない兵器だった


最終作戦ブラッドとは


カミカゼウィルスを用いて人工知能イコールを破壊し、困惑している敵国にリモート操作の小型の電磁波兵器にウイルス、細菌などの生体兵器を搭載し、ばら撒き、

兵器、兵士、街、国ごと消滅させる作戦で最高国家機密だった


人工知能イコールを破壊するサイバーウィルスは日本の人工知能も失われる自滅的部分もあるためか、通称のカミカゼウィルスと呼ぶ方が多かった



カミカゼウィルスはイコールにとって脅威であるため、その誕生には新庄の研究室の奥にある

厳重にセキュリティされた外界とは隔離された密室で作業され、人工知能を使わず、かなりの時間をかけ製作された。



ライは黒本次郎の死後、完全体ヒソアリのセキュリティ解除の任務を任された新庄を探るうちに、この謎の作戦に気づき、カミカゼウィルスに行き着く



ライは完全体ヒソアリとカミカゼウィルスを狙い、多くの人間を巻き込み、この要塞の様な研究所に攻め込んだのである



十字たちが壁際でヒソアリたちに囲まれ監視されている中、自動ロックされている新庄研究室の入り口ドアが遮断音とともに切り開かれる


「お前本当にしつこいな」


ライが鎌の化物に悪態をつくと、それまでお茶くみをしていた新庄の円盤型AI攻撃ドローンの二丁のサブマシンガンが火を吹く


黒い鎌の化物は無数の弾丸が降る中、金属製のニードルガンを人間の右手で握りしめると、ドローンに飛び乗ろうと足の筋肉を収縮させ、ジャンプ体勢にはいる


〜〜パン〜〜


乾いた衝撃音がすると

鎌の化物の頭が顎だけを残し、焼跡を残し消滅する


続いた衝撃音で今度は残された顎も首ごと跡形もなく消滅する



新庄はこの無人攻撃兵器に人工知能を内蔵しただけでなく、最新のプラズマ兵器を装備していた


円盤型攻撃ドローンは上部を開き、ショットガンほどの大きさのプラズマ砲を出し、高熱のプラズマ弾を鎌の化物に撃ち込み、化物の被弾箇所は蒸発したのだ



新庄はこの人工知能ドローンの攻撃を疑問に思う、

なぜなら人工知能ドローンにはキルスイッチを内蔵していて、新庄が解除しない限り攻撃しない仕組みになっていたからだ



この人工知能ドローンを操っているのはライなのか?


ライの前方に回り、ライをガードしながらバッテリーがなくなるまでプラズマ砲を乱射し、鎌の化物を再生出来ないほどに細切れにする人工知能ドローンを見て


新庄はこの殺戮はライそのもの性格から来るもので、人工知能ドローンはライが操っていると確信した


ヒソアリを操り、攻撃型のドローンを操る

本当はこの子柄な赤毛の若い女の方が本物の化物だと気づいた瞬間だった










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ