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東京ピラミッド  作者: らっきー
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静かな朝

思いとは別に静かな朝を迎えた三人は、計画通り大日本帝国研究所に向かうため私設工場で新車のように磨かれてたオロチに乗り込む


オロチの人工知能イコールを目覚めさせようとリリは網膜スキャンするフロントガラスに内蔵されたセンサーに顔を向けるが、センサーは沈黙しスキャンする気配がない


不審に思ったリリは脈拍で生体ロックのかかったハンドルの下にある始動スイッチを指で押して手動で起動させようとするが全く反応しなかった


攻撃を受けている


明らかに電子機器に対する電磁波による攻撃だった


護衛用の特殊車両のオロチにはソフト面にもハード面にもセキュリティがある


当然、電磁波による攻撃にも防衛機能があり、それは車の塗料に混ぜられた特殊な薬剤だった


このシールドは犯罪者がカージャックに使用する電磁波をシャットアウトしオロチとオロチのAIを守る


しかし今受けている電磁波攻撃はかなり強力なモノだった

「明らかに軍事兵器だ」


リリは冷静に足元にあるレバーを引くとナンバープレートが開き、拳ほどの球体が飛び出す


この電子機器を使用しないレバーを引き放たれた

グレーの球体は某大国が開発した小型だか強力な電磁波を放つ兵器で、一つでミサイルを機能停止に出来る能力を持っていた


元々強力な電磁波兵器はあったが大きくオロチには装備出来ない


そのため、この球体のバグと呼ばれる 他のリリが持つ装備とは比べ物にならないほどの高額な兵器をリリはいつ来るか分からない不測の事態に備えて購入していた


リリは冷静に状況を整理し、これほどの電磁波を出す装置はある程度巨体なはずで、おそらく大型トラックで移送してるはずだ 近くにいる


バグは電磁波から自身の身を守るシールドを張り


球体から昆虫のような4つの羽と節の目立つ4つの足を出すと空中に飛び上がる


「外は危険だ」


リリは動揺してオロチから降りようとする十字を静止する


強力な電磁波はかなりの熱を発する 人体にも精密機器にも悪影響がある


周りの環境が分からない状況下でオロチの中が一番安全だった


バグが敵を破壊するために建物から出ようとした時


金属を遮断する音が鳴り響く

リリの車庫の巨大な強固なシャッターがまるで紙がハサミで切られるように切り裂かれた


巨大なシャッターに人一人通れるくらいの入り口が出来ると砂煙が上がりそこから黒い化物が登場する


人間の皮膚を外骨格の硬質な鎧に変化させ、大鎌を2本を突き出し、すでに攻撃体制のカマキリ男がオロチの前に立ちはだかる


「化物 しつこいんだよ」


赤毛の女が呟くと


黒い化物に投げつけられた手投げ爆弾が爆発する


M24型柄付き手榴弾は第一次世界大戦中に作られた、小さな缶詰型の爆弾に木製の棒がついた爆弾で

このアゲハの投げた旧型の手投げ爆弾がカマキリ男の足元で爆発し

黒い鎌の化物は爆風でふっ飛ばされた


「こんなところに入り口があるじゃねーか」


爆風の余韻が残る中、鬼の角が見える


鎌が開けた入り口から青鬼とアゲハが埃っぽいのか手で顔の前を仰ぎながら現れた


静かな朝は爆風とともに終わった

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