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東京ピラミッド  作者: らっきー
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オロチ

投げ込まれた手榴弾型閃光弾の強烈な光爆発と轟音の音爆発に奪われた視力と聴力が回復してきた十字の目に映ったのは

革張りの高級なシート 広い車内にはコントロールキットは勿論 冷蔵庫 給水機 酸素ボンベ などが上等なリムジンの車内に合うように装飾され設置されていた まるで振動のない車内は上等なベッドに横たわっているかのようだった



だいぶ身体の自由が戻ると運転席の女が見えた


長めのドレッドヘアを後で縛り 大きめのサングラスをかけ ブラックスーツを着ている

鍛えた身体は水泳選手のようで凛々しく見えた


やはり自分を救ってくれたのは鈴木リリだと確認出来る


リリと会うのは五年ぶりだったがすぐに分かった


運転席に座るリリは

追跡がないか確認しているのか 襲撃を警戒しているのか 飛行機のコックピットのような運転席の無数のモニターをチェックしている


十字は助手席にも誰か座っているのに気づいた


助手席のこれもまた高級そうな革張りのシートに見えたその女は

赤毛のキノコ頭 小柄な体型


十字はボロボロになった身体を起こし、赤毛のキノコ頭に飛びかかろうとしたが 運転席と後部座席を遮る強化ガラスに激突する


あまりにも美しく磨いていた境界線の強化ガラスは目に映っていなかった


あまり車通りのないビル街の道路を走っていると


〜〜ドン〜〜


高速でリムジンのボンネットに空から降ってきた男が着地する


2本の鎌を振りかざし 鎌の尖端をフロントガラスにまるでマシンガンのように連打する


強烈な連打にもヒビ一つ入らないフロントガラスに

背の高い黒いロングコートの化物は人間の両方の手のひらをフロントガラスに貼付け ガラスごしに運転手に顔を近づけ 歯を剥き出しにし肉食獣のように睨みつけながら唸り声をあげる


鈴木リリは全く動じなかった


鈴木リリはプロの運び屋である


リリの乗るリムジンはオロチと呼ばれ


防弾 防炎でロケットランチャーのミサイルも地雷にも傷一つつかない

水陸両用で

気密性が高く生物兵器にも対応する

タイヤは特殊素材で銃で撃たれてもパンクしない


オロチは装甲車なみの機動性を持つ特殊車両だった


オロチを高速で走らせ化物を振り落とそうとするがカマキリ男は見事なバランス感覚でオロチにへばりつく


鈴木リリはこのままでは分が悪いと判断しオロチのコントロールキットを操作する


オロチは軽くジャンプするとタイヤを内側に収納し 変わりに車体の底のプロヘラが回転し始める


オロチはドローンのように浮き上がり急上昇していく


何メートル上がっただろうか? ビル群が積み木ぼどに見える高度まで上がる


リリは軽くカマキリ男にウィンクすると

オロチを曲芸飛行のように急回転させた


急に上下が逆転したカマキリ男は成すすべもなく

高速で落下し 隕石のようにビルに激突した


オロチはそのまま飛び続け幹線道路の有人乗車用ドローンが飛ぶ ドローン専用道路に合流する


鈴木リリは運転席と後部座席の境界線ガラスを開け


「アンタまだその変なジャンバー着てるの」


十字が言い返そうとしたらリリはわざと境界線ガラスを閉める


十字は金のコインウォッチの蓋を開け時間を確認した


身体中が痛くてたまらない










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