表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東京ピラミッド  作者: らっきー
15/32

アゲハとタカシ

アゲハは弟以外のすべての人間を憎んでいた


このゴミ溜めに自分たちを捨てた母親も


生きるためにゴミを漁る自分たちを蔑むように見る通行人も


楽しそうに歩く人間すべてを呪っていた


アゲハ10歳 5歳離れた弟タカシ 生きるためにゴミを漁り盗みをした


ある日 茶色のトレンチコートを着た男が声をかけてきた

この男はリュウジという名前だった

リュウジは飯を食わせるから付いて来いと言った


アゲハとタカシは生きるために男について行った


大きな看板のある派手な店だった


看板には三つの乳房がある裸の女が描かれていた


そこは売春宿だった


アゲハは生きるために10歳で売春婦になった


売春宿の肥って丸坊主の女宿主はタカシにも売春をやらせようとしたがアゲハは 自分がタカシの分も働くと言って弟を守った



ある時 客の男にアゲハの肌は美しい売ってくれないかと言われた


アゲハは金の為に自分の肌を売った


自分の肌の変わりに移植されたのは適当に作ったゴムのような人工皮膚だった


アゲハはツギハギだらけのフランケンシュタインのような身体になり 高熱を出して寝込んだ


タカシは泣いた 姉が死ぬと思い泣いた


アゲハは言った

「私たちは痛みなんて感じないんだよ だからもう二度と泣いたら許さないよ」


タカシはそれ以来泣く事を忘れた


アゲハは一命を取りとめた


肥えた丸坊主の女宿主はツギハギの少女を前にも増して奴隷のように働かせた


ある日 アゲハの粗末な人工皮膚から金色の粉が鱗粉のように出るようになった


それから間もなく仕事中にその鱗粉を吸った客が死んだ


鱗粉には毒があった 理由はわからないが人工皮膚とアゲハの身体が化学反応でも起こしたのか鱗粉の毒は凄まじい殺傷力だった


客を死なせたアゲハをリュウジは激怒した


アゲハは殴られ蹴られ半殺しになるがアゲハを犯そうとしたリュウジは鱗粉を吸い死んだ


それを見ていたタカシはタオルで自分の口を押さえながらリュウジの死体を包丁で滅多刺しにしてアゲハにリュウジのトレンチコートを着せた


二人は逃げた


アゲハは回復し生きるために今度は街角にたった


今度は売春のためではなく 客を殺し金を盗むためだった



十年が経ち

二人は殺し屋になっていた


その日のターゲットはある組の幹部だった


その男は売春宿にいた


大きな看板に三つの乳房がある裸の女が描かれた店


茶色のトレンチコートを着たアゲハと 青い上着で額に鬼のような角を移植した青鬼は


売春宿の扉を開ける


すぐに笑顔の肥えた丸坊主の女宿主が近寄ってきた


青鬼が女宿主の頭にモーニングスターの鉄の棘をめり込ませ 原型がわからなくなるほど何度も攻撃した


青鬼が小型のガスマスクを口装着すると


アゲハはトレンチコートを脱ぎ捨てる


コートの下は全裸でツギハギの身体からは金色の鱗粉が舞い上がる


アゲハは舞った


ターゲット一人を殺すために アゲハたちは売春宿にいた 売春婦 客 従業員 三十人ほどすべてを皆殺しにした


それから二人は皆殺し姉弟と呼ばれるようになった


もう二人を蔑むように見る者はいない


なぜなら二人を蔑む者は目玉をくり抜かれてしまうからだ







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ