プロにはプロを
高層ビルの最上階にあるオフィスの大きな窓からは下界にある巨大なドームが見えていた
ドームはプロジェクションマッピングにより装飾され無数の人々が出入りしている
70年ほど前に行った東京オリンピック その跡地に築かれた この巨大なカジノ街が彼の生活の場だった
九龍は高級な大きめのスーツを着て 葉巻をこよなく愛す 口ひげを生やした天然パーマの黒髪をポマードで固めた紳士だった
九龍は齢90歳であるが
老化した肉体を医療用のパワードスーツで補い
老いた脳を医療ナノマシンで配合されたサプリメントを服用する事で老化を抑えていた
醜くなった容姿を整形し、パワードスーツを大きめなスーツで隠し
見た目は四十代の英国紳士のように気品が漂う姿だった
九龍はそれほど体重もなく背も高くないが威圧感があり大きく見えた
彼は黒本ライの監禁計画の成功の連絡を待っていた
九龍は高級な椅子に座ると 高級な机にある
ワザワザ作らせたドラゴンの装飾のある黒電話がなる
「、、、、、、、、、」
九龍は受話器を耳から話すと狂ったように何度も受話器を高級な机に叩きつける
受話器は破壊すると深呼吸し我に戻る
脳のスイッチを切り替えると彼は備えつけのキットでディスプレイを開き 黒本ライ監禁作戦の監視役からの映像を確認する
赤毛の女と骨の革ジャンを囲む 雇った五人組の男たち
その男たちが突如現れたモヤの様な男に惨殺される
「化物か?」
何度か確認したが化物の姿はハッキリとしなかった
裏社会に生きる九龍も知らないこの化物のような殺し屋に彼は考えを正す
雑な仕事をしてしまった
細部に渡ってもっと情報を集めるべきだった
九龍は顎に手を起き少し考えるとキットを電話モードに変え2本電話をする
情報を探るための協力者とこの鎌の化物に対抗出来うる相手に
九龍は作戦を練り直したキッチリ仕事を終わらすために




