世界観
舞台は2100年代
五十年ほど前に起きたシンギュラリティにより人工知能は人類の知能を超え 人の生活の要となっていた
程なくして誕生した人工知能イコールを起用し
タクシー 輸送トラックからドライバーは消え
コンビニから店員は消えた
日本では
交番に警察官とポリスドローン「傘程の大きさの」(PD)が常駐するようになった
キャッシュレスが進み 紙幣を使うものはほぼいなくなり
移民政策が進み 多くの人種が住む多国籍国家になっていた
世界では
空中にディスプレイを映し出す万能携帯電話
小型のAI操作装置 コントロールキット(通称キット)が普及し
腕時計型 ベルトバックル型 体内に埋め込むチップ型 様々な型で広がっていった
人工知能イコールには
従うべき原則があり
(1)人類の庇護
(2)地球の庇護
これに伴い化石燃料からの離脱が進められ
自動車 飛行機 ロケット などはバッテリー化が加速していった
イコールが誕生して間もなく
アフリカで突然現われたヒソアリと名付けられた猛毒を持つ蟻が人々を襲う事件が発生
人々は恐怖に慄いた
この緑色のヒソアリは半年で50万人もの人を殺害し突然消滅する
しかし翌年突如としてまた現れ1万人を殺害 また一ヶ月で自然消滅する
これより一ヶ月で一万人の人間を殺し自然消滅するヒソアリは毎年現れ
人々はヒソアリが現れる一ヶ月間を緑死日と呼び恐れた
再生医療がかなり発達した 怪我や病気はかなり治癒することが可能になった時代だったが
ヒソアリの猛毒には万能細胞の定着を阻止する能力があり 再生医療も無力だった
この近未来は
人類は原則に従う超人工知能イコールとともに生きる世界だった