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転移災害後の日本 〜生存への試み〜  作者: かっちゃん
東方大陸、ウォンヤン半島編
19/35

追撃と撃墜

『あしがら』艦内


「保護目標、残1!」

「この艦は射程圏内までどのくらいだ?」


艦長は副官に尋ねる。


「後、15分程度です」


ミサイル護衛艦『あしがら』は最大戦速で、現場に急行していた。


「保護目標、国境付近を通過!進入しました!」

「敵機侵入!敵機侵入!保護目標追跡を継続!」



シャハール王朝上空


一頭の巨龍の背に、すっかり憔悴した少年がいた。


「もう、俺しか……」

「しっかり掴まっていろ!機動が取りにくい!」

「みんな、墜ちた。もう……」

「グォン、お前が死ねば誰が一族を守る?里にはまだ若い衆がいる。しっかりしろ!」


アレフブラハム帝国植民軍、東方方面第三十一哨戒隊


五騎のワイバーン部隊は巨龍の進路を塞ぎつつ、ブレスを噴く。


「あれだけの巨龍を十機以上墜としたぞ!」

「後一つ、あれで最後だ!」

「帰還したら確実に褒賞が出るぞ」

「こいつ!巧く避けやがる!」

「命中しねぇ!」



宮廷、応接間


室内は粟田、オズ、シャハール王が居たが、皆沈黙を保っていたが、報告が入る。


「既にほとんどが墜とされている?」

『現在十三目標、いや今、十四になりました。残り一目標です』

「……」

「龍の里に使者を送る」


手配します、と言ってシャハール王の側近が応接間を出た。



『あしがら』艦内


「まもなく、攻撃可能圏内に入ります」


攻撃指揮官の第一声が静かな艦内に響いた。


「艦長、配置に付きます」

「了解」


艦長が了承する。


「対空戦闘、用意!繰り返す……」


艦内は金属ベルの、ジーという音が鳴り渡る。


「進路そのまま、攻撃始めます」

「了解」

「SM-2攻撃始め」

「発射用意、撃て」


艦前方のMk.41VLS(垂直発射装置)から、火炎を吹き、SM-2が発射された。


間を空けて、もう一発発射された。



シャハール王朝上空


植民軍ワイバーン部隊は、勢いづいていた。


「動きが鈍くなってきたんじゃないか?」

「ブレスが効いたみたいだな。飛膜に亀裂がある」


すると隊員の一人が何かに気付いた。


「隊長!あれは一体?」

「何だ?筒状の、煙と炎を吹いて……」

「あ、え、嘘だろ!全騎散開!緊急回避行動をとれ!」


隊長は群を離脱し、退避した。


「隊長!どうしたんですか?」

「あれはニホンのミサイルだ!追尾型の砲弾だ!」


すると、一騎にミサイルが照準を定め、機動を大きく変える。


「隊長!!………」


白い巨大な筒は、ワイバーンに接触すると巨大な爆発を起こした。


「ワイマー!たっ隊長、ワイマーが!」

「まだ来る!散開だ!」

「ソウの上空まで後退するぞ!」

「隊長!!」


また、爆発が起きる。


「また一騎、撃墜されました!」

「再度、視認!」

「何だと!またミサイルが……」


巨龍と背に乗る少年は無事、離脱した。


「あれは何だ?」

「分からない。一見、中央大陸の花火の様だけど……」

「どうして俺達を襲わない?」

「さあ?王朝の新兵器かな」


少年は既に墜落した仲間を思い出し、涙が流れるが、巨龍の背に吹き渡る風が肌から流れてくる側から引き剥がして行く。



『あしがら』艦内


「全目標、レーダーから反応が消失」


レーダー担当から報告が上がる。


「艦長……」


攻撃指揮官は艦長に確認をとる。


「ああ」


艦長が了承すると、金属ベルが鳴り止んだ。


「対空戦闘、用具収め……」

「速やかに本部へ報告を頼む」


艦長は副官に指示を出した。


「了解しました」


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