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異世界行ってもチーム・グリフォン!  作者: 財油 雷矢
INTERMISSON-01

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夢を見よう

(あ、やっと繋がったの!)


 ……はい?

 たぶん夢の中だと思うんだけど、夢にしては随分ハッキリしている、ような気がする。


(あの変な船の中にいたからなのね。やっと見つかったの!)


 え~と、誰?

 あたしと同じか、少し幼い感じの女の子の声。どこかで聞いたことあるような……


(あなた達のおかげで助かったの。本当に感謝しているの。)


 助かった…… あれ、もしかして?


「あの時聞いた声?」


 そうだ。シルバーグリフォンの中で聞いた声。あれがきっかけで、チーム・グリフォンは異世界に来てしまったのだ。


んじゃったの…… 迷惑だったよね?)


 不意に「声」のトーンが低くなる。

 おそらくだけど、声の主がなんか魔法的な方法で、シルバーグリフォンごとあたしたちをワープさせたんだろう。

 そしてすぐに戻れないってことは…… 座標か! 現在地が特定出来ないから、ワープのしようがないのか。

 ……そもそも、異世界ってどこだ?


「ああ、うん、色々ビックリしてる、と思う。」

(ビックリ?)


 よくよく考えると「危険」じゃ全然なかったんだよね。

 とりあえずシルバーグリフォンの中にいれば生活には困らなかったし、降りてからも歩かされただけだし、町に入っても何もなかったし…… 牛? ああ、いたね。

 一応はほら、未開の惑星とか行ったときに巨大生物や、それこそ巨大兵器に襲われたこともあったりなかったり、なのよ。

 そう考えると凄い人生送ってるわ、あたし。


(うわぁ……)


 そのリアクションは傷つくー じゃなくて、


「ところで誰?」

(え? わたし?)


 そりゃそうだ。ここに新たな第三者がいたらそれこそビックリだよ。


(それもそうなの。

 わたしはルビィ、って呼んで欲しいの。)


 ルビィ、ね。あたしはラシェル、って喋ってないけど、なんか話が通じてる?


(そうなの。ルビィとラシェルは心が繋がってるの!)


 えっと、どういうことでしょう?

 なんか急に敬語になっちゃう。


(えっとね、ルビィはね、今消えちゃいそうなの!)


 おい。


 ここはツッコもう。で、全然話が繋がらないんだけど、どういうこと?


(えっとねぇ……)


 なんかよく分からない専門用語的な物が多くて、質問しながらになったんだけど、何となくわかった、と思う。

 曰く、あたし達が異世界に来たのはルビィの「召喚魔法」のせいらしい。ちなみに「召喚」というのは色々遠いところから、自分の味方になるかもしれないモンスターとかを対価を支払って呼び出すものらしい。あ~ なんかゲームとかで聞いたことがあるような気がする。

 で、ルビイの召喚魔法の対価というのが自分の「存在」らしい。すでに肉体が消滅寸前で、心というか精神も風前の灯火、って、凄い大事のような気がするんだけど、本人はなんか軽いのよね。


(あ、でもラシェルと繋がってると、力を分けてもらえるから、もう少し頑張れるの。)


 ……いや、それ凄い悲壮感があるんだけど。

 力を分けて、ってそれでどうにかなるなら協力したい。


「うん、ありがとうなの!

 いつか夢の中じゃなくて会いたいの!」


 うん、分かった。それまで…… 絶対消えないでね。


「うん! 約束なのぉ……」


 少しずつルビィの声が遠くなる。夢が覚めるのかな……


------------------------------


 今日は色んなことがあった。

「奴ら」が来て、想像するのも恐ろしい目に遭うところだった。ドアといくつかのテーブルがお亡くなりになったが、それ以上にスッキリした。


 ロックバッファローが町を襲ったが、まさかパンチ一発で止まるとは思わなかった。そして首をごきっ、ってだよ? もう信じられない!


 そのあと、久しぶりにお店が楽しく賑わった。料理を作っても作っても足りないなんて初めてかも。


 久しぶりのお客さん。お金にも困ってないし、長くいそうだし、楽しそうで素敵なお客さん。

 ドアとテーブルを壊したから、ってわけじゃないけど、この店を色々改装するらしい。魔法じゃない魔法のような力を持ってるらしいので、どうなるんだろう、楽しみ。


 明日が楽しみ。疲れて眠いけど、朝が来たらもっと楽しそうなことが起きそう。


 早く朝が来ればいいのに。

INTERMISSION


...FINISHED

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