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エッセイ集

プロによる小説の視点講座を読んで

作者: 猫文

ライトノベル作法研究所のプロによる小説の視点講座を読んで。


http://www.raitonoveru.jp/howto/h4/589a.html


結論:急ぐなら帽子さん、理解したいならモールさん。


 小説を書こうと思い立って一月にも満たない私は、人称がよく理解できていない。なので解説しているサイトを巡回し読んでみるけど、何かしっくりこない。そうしているうちに上記の記事を見つけました。


 私の探している疑問よりかなり高度な質問を『作家志望さん』が問いかけています。そこに『帽子さん』が回答し、続けて『モールさん』が回答する流れでした。


 帽子さんとモールさんの意見交換を読み「なぜ同じことを説明しているのに意見が割れている印象を受けるのか」疑問に思いながら読み進めると、新たに『ともかぜさん』の意見が加わり、ああなるほどと納得したのです。以下は私が納得した理由です。



例えば、作家以外の職業では。


A.学校で教師に教えを受け→就職し仕事をこなし→プロになる。

B.学校は出ずに→就職し先輩に教えを受け→プロになる。


 大雑把ですが2パターンあると思います。Aのルートでも先輩に教えてもらうだろ、とかは細かいので除外です。


 とちらも最終的にプロになります。どちらのルートが正しいなんてありません。違いがあるとすれば教える内容です。


 Aルートでは、理路整然と広い知識を正しく分け隔てなく教えます。教える対象は生徒全員ですので偏りがありません。


 Bルートでは、問題が生じた点についてのみ先輩が教え、理屈や知識ではなく解決策をアドバイスします。よって教える内容は後輩の技量によって異なります。


 どちらも間違いではなく、正しいコーチングなのです。


 では何が問題となるのか。それは、Bの先輩が知識を広く伝える者として優れているかです。AもBもプロ、なんの問題もありません能力的に差は無いとしましょう。Bの先輩は後輩にアドバイスするのに優れています、しかし不特定多数の人間に教えることは困難なのです。


 絶対無理なんて言ってません、Bの先輩が経験を積み知識を蓄え、それを分析、整理する。それが理路整然と不特定多数に差違なく伝える力を備えた場合にのみ可能だと思うのです。


 そうです、私が複数のサイトを巡回し、疑問である人称の解説を読んでしっくりこなかった原因、それはBの先輩が記事を書いているからなのです。


 書いてあることが間違いではないのです。得た知識だけで話しを進め、それだけが正解のように語るのです。答えが複数パターンあるとしても、記事を書いた人が1パターンしか知らないと、他のパターンは邪道だと言い始めるのです。


 元記事である「ライトノベル作法研究所のプロによる小説の視点講座」の『モールさん』の意見を読めばそれが理解できます。


 最後に、これだけは言っておきますが『帽子さん』『モールさん』のどちらが正しいとか、優れているなんて言っていません。この世界には教師も先輩も必要なのです。ただし、指導を受ける側が、相手がどちらの立場で知識を伝えようとしているか、それは明確に判断しておくべきだと思います。



筆者が人称を理解できたのか?ですか。それは今後の努力次第ってことで……。

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