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特殊採集地

【特殊採集地とは】

●概要

 すでにこの世には存在しない『古代の国家』『失われた歴史』へと向かう上級の探索活動と、その対象となる土地。


〝喚起術〟(アロウズ・クラフト)と呼ばれる高高度の情報構築理論によって情報世界である<アーキ・スフィア>内にアーカイヴ情報として残された情報を呼び出し、一時的に〝再生〟することで、今は存在していない土地や歴史の中での行動ができる。

 非常に厳しい条件がいくつも折り重なるが、これらの土地から、現在では失われた秘宝や絶滅した動植物に関連した物品を持ち帰ることも可能である。


〝喚起術〟は、一定以上の〝深度〟の〝霧の杜〟内部であること、特定の〝アーティファクト・フラグメ〟を用意する、などの条件をそろえることのみで行なえる。



●特殊項目

往復期間について:

 特殊採集地は、内部に入った時点で活動時間経過が元の世界から一旦切り離される。

 つまり、〝喚起術〟によって呼び出した特殊採集地にかかる所要往復期間は、以下の項目によって変動することになる。


・対象となる土地への術者の理解度

・術者の〝喚起術〟習熟度

・用意される〝アーティファクト・フラグメ〟の質と組み合わせ


 などなどである。


 特に〝喚起術〟の習熟度が大きく影響し、これが高ければ高いほど脱出時の日数経過は短縮されるが、低ければ、特殊採集地内部での滞在期間よりも大きな日数が経過しているといったこともあり得る。


 習熟度がどれほど高い場合であっても所要往復期間をゼロにすることはできず、脱出時の経過時間は、基本的には特殊採集地への滞在期間に比例して増加する。


 上記の事項はあくまで〝喚起術〟を行なって特殊採集地へ訪問してから元の〝霧の杜〟へと帰還するまでの期間のことであり、対象となる〝霧の杜〟までにかかる所要往復期間は別計算となる。


※例:ロゥグバルドから特殊採集地へ向かう場合、

   総合的にかかる所要往復期間は「10日」「+α」となる。



アイテムの持ち帰りについて:

 特殊採集地内部で収集したアイテムの100%を持ち帰ることはできない。

 どれだけ持ち帰ることができるかどうかは、術者の総合的な綴導術師レベルと、〝触媒〟アイテムの量・品質などに左右される。



フラグメント・ボード:

 開いた土地のコレクションボード。スフィールリアが持つ<縫律杖>の機能の一部として存在する。

 スゴロク風の盤面に、基本的には開いた順と到達条件の深い順に登録されてゆき、総体的には樹形図のように歴史をさかのぼってゆく形式となる。


 登録された土地への使用喚起アイテム、登録マスが隣り合った土地の組み合わせによって、発生イベントやアイテム収集率、喚起術の成功率、<縫律杖>の能力などがカスタマイズされる。

(という、あくまでゲーム的発想の『遊び設定』なので、実際の本編の流れに対する影響は多少異なります)


※その他、世界観、設定的観点上における〝喚起術〟や〝特殊採集地〟に関した条件等の詳細を知りたい場合は、別項目『喚起術』などを参照してください。(後日掲載予定)





【特殊採集地】



▼ロゥグバルド国立監視公園(特殊)

●所要往復期間10日

●探索ランク:C

●理解度:★☆☆☆☆☆

●特記事項:

・〝喚起術〟の習熟度、〝霧の杜〟の〝深度〟、特定の〝アーティファクト・フラグメ〟などの条件をそろえることで、特殊採集地および特定イベントマップへの玄関口となる。


・呼び出した〝特殊採集地〟はすべての〝霧の杜〟で共有され、〝喚起術〟が使用可能な別の〝霧の杜〟からでも移動が可能。


・低確率で外出期間に1~3日のロスが生じる。替わりにレアドロップ率が微増する。


●主なモンスター:なし

●主な素材特性:なし

●主な素材アイテム:霧の砂礫(低確率)、情報深層結晶D(レア)

●季節限定アイテム:なし


-ABOUT-

 王都から馬車で片道5日の位置にある。

 60年前までは領地の首都として立派に栄えていたけど、ある日突然現れた〝霧〟のせいで放棄された。

 市政がしっかりしていたおかげで〝霧〟の発見から対応までが早くて、人的被害はほとんどなく退避ができているらしい。今は新しい領都ロゥグバルドがしっかりあって、避難した人たちの半分くらいはそっちに無事移り住んだんだって。だから幽霊とかが出る心配もないね。安心だよね。大丈夫だからね。


 乾いた地面と、枯れた木と、〝霧〟だけが広がっている、とても寒くてさびしい場所。モンスターもいないし土地も枯れているから、ほとんど素材も取れない。

 中心部には打ち捨てられたままの市街区が残っていて、街の中心部に置かれていたアイテムの副次的効果でかろうじて形状を保っていたけど、あたしたちが<国立総合戦技練兵課>の訓練で立ち入ったのをきっかけに、一気に崩壊が進んでしまった。


〝霧の杜〟としての〝深化〟が少しずつ進んでいるせいで、現在では最低でもCランク相当以上の資格保有者が事前検査をパスしてからでないと入れない。

 場所を選べば〝喚起術〟で、これまでは渡れなかった特殊採集地にもいけるかもしれないね。



-Background-

 60年前までは王都への商業的玄関口として栄える、王都近郊最大の都市だった。

 王都近隣の〝蒼導脈〟循環を強化する『大陸流通結界路』というプロジェクトの発展形を追求するためのモデル・ケースにも指定されていたが、現在は〝霧〟と、都市の完全放棄にともない、大範囲に渡る構造修正を余儀なくされている。


 都市機能の拡充にも精力的に取り組み、くもの巣状に張り巡らされた大通りによる整備された区画構造で、高い防犯性と物流性、居住性を獲得していた。


 市街中心部に設置した『ヘクセンドリカの碑石』という綴導術のモニュメントはこの大通りを経路として往来をゆく市民の認識に微量ずつの作用を与えて注意力を強化し、事故防止や不審事物の発見に寄与するアイテムだった。

 市街が〝霧〟に覆われて完全放棄されて以降も、この『ヘクセンドリカの碑石』の効果は働き続けることとなり、くもの巣状に張り巡らされた術式(情報)の循環が、市街の形相を60年間つなぎ止めていた。


 現在の<ロゥグバルド>は地中に敷設された3重の情報強化サーキットに覆われた封印監視指定区となっており、常に〝霧〟の動向が見張られている。

 しかしスフィールリアたちの来訪を受けて〝霧の杜〟に度重なる変動が起こり、今後さらに〝深化〟が進む可能性が高まったため、王室はこの監視公園の封印構造を6重まで増設することを決定した。現在、工事中である。





▼ルナリオルヴァレイ

●所要往復期間-日

●探索ランク:C

●理解度:★★☆☆☆☆

●特記事項:

・〝霧〟耐性Cランク以上

(上記を満たさない場合は1日経過ごとと戦闘毎ターンごとにダメージ。戦闘ダメージも総合的に上昇する)

・特殊防御〝睡眠〟耐性推奨(戦闘突入時に強制睡眠のバッドステータス)

・バグスピリット(人魂?)遭遇時はスフィールリアに〝萎縮〟のバッドステータス

※本編<1>時点では別の存在が領域を支配していたために下記モンスターは排斥されていた。


●主なモンスター:

バグスピリット(狼?)

バグスピリット(人魂?)

バグスピリット(牛?)

魔羊ルノイェ(レア)


●主な素材特性:なし

●主な素材アイテム:民芸品B、霧の砂礫、ナイトメア(レア)

●季節限定アイテム:なし


-ABOUT-

 500年くらい前まで存在していた都市国家。

 ある日突然に深い〝霧〟に覆われて消滅してしまった。現在は消滅プロセスの途中にあり、〝霧の鐘楼〟クラスの深度にある。〝喚起術〟でしかゆけない土地だよ。


『ナイトメア』っていう危険指定種の特殊素材を栽培して利潤を得ていたんだけど、その花の効果に自分たちで当てられてしまって、町全体が眠りに落ちて滅んでしまった。

 なので再生する情報の確度にもよるけど、どこかの家を覗けば今も(っていう言い方はヘンだけどね)生活の途中で眠ってしまった住民の姿を見ることができるよ。ちょっとヤダね……。


『ナイトメア』が栽培されている花畑にはものすごい量の『ナイトメア』が咲いているけど、ここには相当に上級な情報強化を施した綴導術師でも近づくことはできないよ……。何千何万も折り重なった『ナイトメア』の術的多重乱構造の迷路に捕らわれて、自己認識を肉体から切り離せる術師でも二度と脱出できくなっちゃう。

 この花を入手するなら、離れた場所で根気よく探すしかないね……。



-Background-

 500年前、自らの栽培した『ナイトメア』によって滅亡するのとほぼ同時期に〝霧〟へと沈んだ都市国家。

 来歴などの詳細については、当時からルナリオルヴァレイ自身の秘密主義色が濃かったこともあってほとんど残されてはいない。


 一般的諸説にはエムルラトパ大陸西方<キクリエリウム大列剣脈>『西側鍔縁』の一部あるいは中心部に存在し、美しい尖塔と清涼な空気に包まれた天空の都であったと言われている。

 しかしエスレクレインがスフィールリアに提供した古い書物によるとそれは別の国のことであり、詩人などが吟遊して回る土地の情報内の似通った部分が時代と伝聞を経て混同され、すり替わった結果であることが判明した。


 歴史保全に関する研究においてこれらの事実を把握している者は少数いるが、この土地が持つ固有の危険性から、秘匿情報とされている。


 栽培地に大量に咲き誇った『ナイトメア』は、ひとつひとつの花が放射する術的構造が共鳴増幅し、土地全体を眠りに落とすほどの強力な情報構造を形成している。

 そのため、この土地へ立ち入る者は通常の対〝霧〟装備のほかに、この花の効果に対抗できる強力な防御措置を常に取らなければ、活動すらおぼつかなくなるだろう。


 上記のようにルナリオルヴァレイの来歴に関する情報が秘匿されており、土地そのものに対する外部情報保全が『弱い』にも関わらず500年以上も情報クラスターとしての形相を保っているのも、この大量の『ナイトメア』が構築する大規模かつ強固な情報構造が原因である。

(※『ルナリオルヴァレイの真実』については別項『アサイド・エピソード』に記載)(後日投稿予定)


 本編<1>終了時点では元データ(アーカイヴ)への過負荷と謎のモンスター出現を受けて(ゲート変質による元データの変質も起こっていないかどうかの観察も含め)王室と<アカデミー>が凍結処置を施しているため、何者も探訪することはできなくなっている。



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