強襲作戦へ
俺は部長の所へ行き今まであったことを報告した
「鷲津、お前ならどうする?」
「隠れ家をもう少し見張り本当にテロリストが居るならば強襲をして奴らを取っ捕まえます。」
「俺も同感だ!この話は上官にも伝えておく、お疲れさん」
俺は部屋を出ていった
その頃、近藤と田原は隠れ家への監視を続けている
二人から連絡が入った
「どうやらあいつらは本当に居る。この目でも確認したし写真も撮った。」
近藤らしい落ち着いた口調で言った
「俺たちも写真を見たし恐らくほぼ100%奴らはそこに潜んでいるはずだ。」
「強襲をしてもと思うが?」と近藤
「その話は部長も知っていて上官にも伝わっているはずだ」
俺はそう伝え無線を切り、偵察機からの映像をモニタリングすることに集中した。
上官達の会議では隠れ家について話し合われていた。
そこには自衛隊と警察の幹部も出席していた。
今回の件について詳しく説明をした。
「ということで我々が集めた情報により強襲作戦を実施しようと思いますがどうですか?」
情報局長官が意見を求めた
「もしもこれが罠だったら?まず確証が持てない」
と陸上自衛隊1等陸佐の久保卓也が話した。
「こういった件については100%の確証はない」
長官は少し強い口調で言った。
「ところで強襲作戦を実施する場合はどこの部隊が出動するんだ?」
警視総監の斎藤哲也が話に割り込む形で質問した。
「我々、情報局の工作員か自衛隊またはSATということになります。」と長官
大佐は「うん、その時は自衛隊の特殊作戦群を出動させてはどうか?」
特殊作戦群とは自衛隊の特殊部隊で特作またはSとも呼ばれる部隊だ。隊員は顔を晒さない非常に機密性の高い部隊だ。
「私も同感だ。場合によってはSATも必要になるだろうもちろん準備をさせておく。」と斎藤
「作戦の方は我々、情報局が作成をする。それでどうかな?」満足げな表情で長官は言った。
会議に参加してる全員が納得した様子だ。
「それでは解散としよう。」
強襲作戦の実施が決定したという知らせはすぐに俺たちにも知らされた。作戦計画は俺たちが立てることになった。アドバイザーとして陸上自衛隊1等陸佐の久保も加わることになったらしい。
会議室に局員が集められた。そこにはもちろん俺もいる。
長官や久保1等陸佐の立ち会いのもと作戦計画の話し合いが開始された。
作戦に参加する部隊は自衛隊の特殊作戦群ということになった。
作戦の詳細は次期発表される。
その知らせを受け特殊作戦群では隠れ家を想定した訓練が開始された。作戦に参加するメンバーは全員で40名程だその中で隠れ家に侵入するのが8人になる計画だ。
それ以外の隊員は援護チームということになる。
8人のメンバーの選出には上層部でよく話し合われ精鋭中の精鋭が選ばれた。
メンバーは、加藤真吾3等陸曹、佐藤俊輔3等陸曹、岡本伸二2等陸曹、山崎純弥2等陸曹、山口武1等陸曽、伏見大輔陸曹長、香川亮2等陸尉、そして8人の隊の指揮統制をとる黒田秀之1等陸尉だ。
侵入する隊員たちは作戦実施までハードな訓練をこなすことになる。もちろん援護チームもハードな訓練をする。
今回の作戦名は「ナイトストーム」