工作員出動へ!
テロリストの情報が段々と集まってきたころ分析部に工作部長がやって来た
「そろそろ工作員を出動させる今ある情報をしっかりまとめてみてくれ」
俺のとなりにいた分析官の沢村潤は
「分かりました!今すぐ取り掛かります。」
「よろしく頼む。」
沢村潤はやりきったという口調で
「忍!まとめ終わったぜ」
その頃、工作部では分析部でまとめた情報を基に作戦を練っている。
「この情報では浦安港へのテロリストと思われる集団の出入りが確認されている。これは無人偵察機が捉えたらしい」
と工作部長が言った
ベテラン凄腕工作員の近藤直也は
「ここは俺に調査をさせてくれないか?それと誰かもう一人俺と一緒に来てくれ」
工作部長は
「そうだなここは近藤に任せよう。もう一人は田原お前が行け」
若手工作員の田原誠が任命された
「はい、分かりました」
田原は少し緊張している様子で答えた
「それではさっそく取りかかろう!」
工作部長らしい威勢の良い声で言った。
今回調査にいく工作員の二人は準備を始めた。ベテランの近藤は慣れた手つきで準備をしているのに対して、若手の田原は不慣れだ。
そこに俺は行き二人に現場付近の詳しい資料を手渡し田原に対して
「幸運を無事に帰ってこいよ!」と激励の言葉をかけ俺のオフィスへと戻った。
分析部では無人偵察機などを介し工作員二人から目を離さないようしっかり見張れと言う指示が出され緊張のムードが漂ってきた。
それから数時間後に工作員が現地に到着したという連絡が入った。
「こちら近藤、無事二人現地に到着。これより周辺の調査へ当たる」
俺は「了解」と答えた
工作員にもしも何かあったときのためにヘリと即応体制をとった工作員がスタンバイをしてる。場合によっては自衛隊や警察の特殊部隊SATにも出動要請がかかる。
俺たちはというと無人偵察機を最大限に活用し周辺警戒などをし工作員の安全を見守っている。
近藤から定時報告が入った
「こちら近藤、目標付近を監視中特に目立った動きはない。偵察機には何か映ったか?忍」
「こちらも監視しているが特に異常なし。」
「了解」
近藤は静かに答えた
俺は交代の時間が来たのでモニターから離れソファに座りくつろいでいた。モニターの監視は沢村がしている。
30分後くらいに沢村は「おい見てみろよ忍、なんだあのクルマからおりた集団は…」
あいつらは、でかいケースを持ち貨物船に詰め込んでいる。紛れもなくテロリストだ!
俺は即座に工作員に伝えた
「問題発生だテロリストと思われるやつらが貨物船に荷物を積んでいる」
「了解、こちらからも見えている。」
近藤は落ち着いた口調で言った
少し時間がたち近藤から報告が
「港の近くにあいつらの隠れ家を見つけた。田原が近くに行きテロリストらしき奴らの出入りを確認し写真を撮った。今すぐ送る。」
写真が送られてきた。港の近くにある4階建ての建物だ奴らは2階に居ると思われる。あとの階は空室だ
「その建物のオーナーに問い合わせてみる」と言い
俺はオーナーに電話を掛けて調べてみた
「どうだった?」
沢村は興味津々のような口調で言った。
「2階に居るのは佐藤企画という会社らしい。おそらくテロリストが名乗ってるんだな。」
俺は報告をしに部長の所へ走った。