表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
掘ってます!  作者: 黒猫執事
堀師という名のサブ職業
9/21

excavater 09

「『現場監督』がお呼びです、お待ちのお客様は五階へどうぞ」

 館内放送が流れたので五階に向かった。

 万が一の場合を考え渚に同行してもらった。

 ケモナー幼女で鬼畜なオレ。何かがあっても骨は拾わない。

「ちょっと前までみんな堀師マスターのこと『将軍』って呼んでたはずなのに、『現場監督』って仕様が変わったのかな?」

 不思議そうな顔で渚はそう言っていた。


「誰だっけ?アッ!思い出した!」

 ノックの後にドアから顔を出した堀師マスター。

 白Tシャツに腹巻、下はステテコ、足に雪駄。

 なぜか片手でお尻を押さえていた。

「はいこれ!LV15おめでとう!」

 電気炊飯器をもらう。大家族用かなり大きい。前が見にくくなった。

「アッ!これもあげる!」

 鍵をもらった。

「忙しいからまたね!ウホッ!」

 バタンとドアが閉じられた。頑張って訪ねて来たのにこれだけかよ!

 その場にいても仕方ないので、よたよた歩きながらエスカレーターに向かう。

 ふと建物案内図に目が止まった。


 四階…『ポーチ』のおうち。


 思わず二度見。うそだろ!

「すごいすごい!」

 渚が驚いていた。

 これはどういうことだ?事実を確かめるべく四階に向かった。


 四階の入り口であるドアの横には、確かに『ポーチ』と書かれた表札が取り付けられていた。その下には元看板らしき木の板が転がっていたので、ひっくり返してみた。


『堀師第二次入学試験会場(陵辱編)』。


 試験?オレ受けてねーし?ちょっ陵辱編って何だよ!?

 堀師マスターから貰った鍵を使ってみるとドアが開いた。

 内部は体育館いやそれ以上、アリーナクラスの規模はあった。

 炊飯器のフタを開けてみた。

 中には『合格』と筆文字で書かれた紙切れが一枚。小さなショルダーバッグ。『スグクル』というロゴの入った携帯端末が入っていた。

 携帯端末を手に取るといきなり着信。相手は堀師マスター。

「アッ!言い忘れた!今日から四階がキミの家。使わなくなったからあげるね!」ブツッ。

 それでいいのか?軽すぎじゃねえか?

 でも……貰える物は貰っておこう。てへっ♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ