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掘ってます!  作者: 黒猫執事
堀師という名のサブ職業
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excavater 08

 休憩所のリクライニングチェアに座りながらフルーツ牛乳を飲む。

 風呂上りの定番。

 椅子にはマッサージ機能がついていたので試してみた。

 背が小さすぎて振動部分が頭を直撃。オレ軽い脳震盪。


「キミ、中身は男の子だよね?」

 美少年がそんな事を聞いてきた。ちなみに彼のキャラ名は『渚』。

 嘘を付くのが嫌なので頷いた。後々面倒だし。

 渚の目が急に潤み始めた。

 ちょっと待て、もしや本物の真性さん?腐男子さまなのか!?

 顔面蒼白になったオレを見て渚は言った。

「誤解しちゃだめだよ。ボク、中身は女の子だから」

 なぜ男と分かったのか聞いてみた。

「堀師はセクシャルジョブだからね」

 セクシャルジョブ?聞いた事のない言葉。

「ゲーム端末に登録された情報を元に、プレイヤーの性別を判断して追加される職業の事だよ」

 そんな設定があるなんて初めて聞いた。

「男性は『掘師』。女性は『造形師』。ほかにもあるよ」

 造形師だと!?

 興味がわいたのでどんなものか聞いてみた。

「生産系のサブ職業なんだけど、外見変更用の衣装とかを作れるんだよ」

 全世界のリアル女子にオレ嫉妬。

「ボクのサブ職業も『造形師』なんだ。最近作ったのが…」

 そう言いながら渚がアイテムをくれた。


 バッドエンドな魔法少女のコスチューム(イエローバージョン)。


 魂抜かれちまうじゃねーか!!黄色って…マミられるだろ!!

「これもあげるね」


 ハリネズミの着ぐるみ改良型(チャック腹部仕様)。


 てめーか!あれ作ったの!?失敗作売るんじゃねーよ!!

「あと作ったもので一番大きいのが『やまと』」

 やまと!?

「うん、『超戦艦大和』。大日本帝国海軍の決戦兵器」

 衝撃のあまりにオレ放屁。

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