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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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ストレスのない生活

作者: 伊東 半歩
掲載日:2026/01/19

現代社会において、ストレスを感じずに日常生活を送るというのは、とても難しい。


誰しも、会社や学校、人間関係から少なからずストレスを受けていることだろう。


私もそうだ。


ストレスを受けない生活を送ることなかなか難しいと、今までの人生経験によって十分に理解している。


とするならば、受けたストレスを抱えず、すぐに発散できるようなルーチンワークを構築すればよいと私は考えた。


ストレス発散の方法は、人それぞれだろう。スポーツなどで体を動かす人、読書やゲームに没頭する人、日がな一日睡眠に興じる人。


私の場合は洗濯だ。



朝、少し早起きをして、干しておいた洗濯物を取り込む。通行人からは見えない位置に干すようにしている。これもストレスを減らすため。


そこそこの重量があるので、何回かに分けて運び込む。


部屋の中に運び込んだら、お気に入りのものは寝室の壁にかけていつでも愛でられるようにディスプレイするのが楽しみだ。部屋の壁にはこれまでのコレクションが飾られており、誇らしい気持ちになる。当たり前だが、干さずに飾ると、変なにおいがしたり、水分が垂れてきてしまう。


傷んでしまっていたり、もういらないと思ったものについては、あとで売れるように、まとめて保管しておく。私は自分で見繕って新品を手に入れたいから気持ちがわからないが、意外と需要があるらしい。


干しておいた洗濯物の処理を終えたら、仕事へと向かう。ストレスを享受しに行くと言ってもよいだろう。


駅では電車を待つスーツ姿の人々が、ワイヤレスイヤフォンを耳に当ててスマートフォンを凝視している。これから始まる現実との闘いまでの時間稼ぎでもしているようだ。


私は電車が来るまでの間、ホームの端から端まで歩き続け、人々を観察する。これもまた一つのストレス解消法だ。


電車の風圧を額で受け止め、目の前で停車した車両に乗り込む。あとは感情を消しさって、ただただ時間がすぎるのを待つ。



夕方、仕事が終わり、帰路につく。私は最寄り駅のホームの改札を出たすぐの壁際にもたれかかり、お目当てが来るまでじっと待機する。無駄骨になることもあるが、この待ち時間が、目的を達成した時の高揚感を増幅させる。


視界の中を、人の波が通り抜け続けてしばらくたったとき、私の目は一人の女性を捕捉した。リクルートスーツに身を包み、髪の毛を綺麗にまとめた、真面目そうな女性だ。入社1年目なのだろう。朝、目を付けていたお目当てだ


私は彼女が改札を出て東口へ向かうのを確認し、人の波に紛れるように数メートル後ろを歩く。


駅を出ると彼女は商店街を抜け、住宅地に入る。さすがに夜道でイヤフォンを付けて歩くほど不用心ではないようだ。


私は足音を極力消しながら、彼女に近づく。曲がり角を曲がったところで一気に距離を詰め、後ろからスタンガンを押し当てる。


肉に電気が吸い込まれるような鈍い音が漏れる。彼女は悲鳴を上げる間もなく、その場に崩れ落ちた。私は身に着けていたネクタイを解き、彼女の首を絞める。途中意識が戻り手足をバタバタさせるが気にせずに頸動脈を圧迫する。


私は動かなくなった彼女を背中に担ぎ、介抱を装うように独り言を言いながら自宅へと向かった。脱力した人間を運ぶのはかなりの重労働だ。ストレスがたまる。


自宅に着くと、浴室に彼女を運びこむ。


排水溝にネットを付け、精肉用のボーンソーで彼女を解体する。関節に沿って刃を入れ、頭部と胴体、手足に分ける。その後薬品を溶かした熱湯とともにシャワーで血液を洗い流す。


ある程度血液を洗い流したら、水分をふき取り業務用の冷蔵庫の前まで運ぶ。冷蔵庫内のスペースを空けるために、数日前から入れていた別の死体を取り出し、代わりに彼女を格納する。


取り出した死体は、ベランダの外から見えない位置に干しておく。


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