表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

プロローグ

中学生がいきなり異世界へ。レオンとハヤトは生きて行けるのか。


レオン(蓮音)は中学校に着くと、自分の番号の付いた靴箱のフタを開ける。

泥水で汚れた上履きが入っている。

またかと思い、用意していた紙袋に包んで鞄に入れる。


履いてきたスポーツシューズを靴箱に入れ、持ってきた新しい上履きに履き替える。


中学校2年の時から始まった虐めは、3年生になっても続いている。

切っ掛けは、担任教師が、学校参観や家庭訪問、それに呼び出しを無視するレオン(蓮音)の父親のことを、朝のホームルームで(なじ)ってからである。


レオンは優しい澄んだ目をしていて、悪口を言ったり、力に頼る事もない。剣道、槍道、弓道の有段者であるレオン(蓮音)が暴力を振るうことはない。

女生徒達には人気があり、そのことが、同級生の3人が虐めをする本当の理由である。


その日も、教室のゴミ箱に捨てられた自分のノートを拾って、屋上で、皺を伸ばしていた。


同級生3人がやって来て教科書を投げて来た。

レオンが拾おうとした時、ノートを奪い取られた。

教科書を持って、屋上から階下に向かおうと立ち上がった。

その時、同級生の1人が、ノートに百円ライターで火を付けようとした。

レオンが走り寄り、その手を掴んだ。


その時、2人の足元に丸い魔方陣が現れ白く強く光った。

その光は暫く続き、やがて、何もなかったかのように消え去った。

2人の姿は煙のように消えた。


校内で2人の生徒が消えたとして、職員や警察がやって来て、捜査が始まったが、何の手がかりもなく、行き詰った。

マスコミが取り上げて、誘拐か神隠しかと騒ぎ立てた。


数日して、レオンの父は現場を訪れた。

「蓮音、何処に行った。いずれにしろ、お前にとって大きな試練になるのは間違いない。何処に連れていかれても、何としても、生き延びろ。お前は儂の子だ。出来るはずだ。出来るように育てた。もし、お前の行先が異世界だとしたら、儂の先祖である一色家が残っているかもしれん。これもお前の運命やもしれん。」

独り言ちた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ