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ミスタートイトロッコ  作者: 滝翔
チャプター6 DO OVER 
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第68話 谷村紫龍


「そんな生徒はこのクラスにいませんでしたよ?」


口を開けて指を差している箇所を嘉村も覗いて見ると


「あぁ谷村紫龍たにむらしりゅう君ですね これを言うと古いんですがガキ大将です

体格がすごくて それで勉強も出来るので羨ましいと思っていました」


「あぁごめんなさい…… ちょっと背格好と顔が似てたもんですから……

あの…… 谷村君のご両親は?」


「被害者の会に率先して参加されています

将来はプロ野球選手になれるかもって期待されてましたから」


「両親がいる…… じゃぁ私の気の所為かしら……」


「あっでも父親の方とは()()()()()()()()()()()みたいです……

それでも愛されていたんですから果報者ですよ紫龍君は」


「…………」


ーー何だろう…… この無視出来ない感じ……


外が真っ暗になる頃

嘉村も支度を終えて校門前にいる柴塚と合流した


「帰っても独り暮らしなので…… これから一杯どうです柴塚さん?」


「私は構いませんよ 丁度今お一人様なので……」


「最近良いスナック見つけたんです 【秋季の花】って名前なんですけどね!!

隣町の【白鷲町しろわしまち】なんですけど行けます? ちゃんとご飯も出るんですよ」


「えぇ大丈夫です!!」


「よぉしタクシー呼んで行きましょう!!」


急激に距離を縮めてきた嘉村 その真意は車中で語れる


「あの日から教職員達は疑心暗鬼になっています また誰かが何かしでかんすんじゃってね」


「無理もないですよね……」


「ゴールデンウィークの初日に恒例の飲み会があるんですけど

ほとんどの教員は顔を出しませんでした

二次会では教頭が泣き出して 新しく赴任した校長が慰める空間とか耐えられませんでしたねぇ」


「そういえば校長も共謀してたんですものね」


「前校長は弱竹先生に幾度もセクハラしていたそうなんです……

それで弱みを握られたらしく 生徒全員が教室にいるのを見計らってドアを固定してたらしいです

事件前夜から窓も開かなくしていて 立て付けが悪いとかで誤魔化していたそうです」


「校長を抱き込み 医者をも仲間にして計画的ですよねぇ?」


「医者の行方は以前分かっていませんね」


「毒薬が何かって判明はされたんですか?」


「警察でも分からなかったみたい 海外の未知の薬なんて噂が広がるだけです」


「……今日は呑みましょう!!」


スナックの前で降りる二人 さっそく中に入ってみると

カウンターの奥と客席には見知った人物等が


「中西先生と日下部先生??」


「「 柴塚さん?! 」」


暁風楽校の教師二人が店のスタッフと客に別れて飲んでいたではありませんか

お通しを運んで来た日下部が席について 話題は既にいる二人の事についてだ


「実はここ…… 俺の同級がやってる店なんです」


「同級生?」


柴塚がカウンターの向こうを見やると 料理を作っているのは日本と中国のクォーター


劉月衣ラウ・ルイって名前でイケメンだから昔からモテてよぉ」


「結婚したのはおめぇが先だべずぅ……!! まぁ高校の時からフラグビンビンの奴には敵わねぇべよ」


「ついでに昔から訛りをリスペクトしてるんで!!」


するとお酒を運んで席に座るのはその月衣の母親


「母の劉静ラウ・ジンです

陽君の楽校で何かしら遭った際に助けてくれようでぇ」


「いえいえ…… 私は眠らされていたので……」


「今日はちょっと騒がしくなるので勘弁して下さいね!!」


「??」


そして再び音のなる扉が開かれ 続々とお客が入って来た


「久し振りぃヤナ!!」


「おぅ陽ぁ!! 奥様から連絡貰って心配したぜぇ!!」


「奥様って言い方やめろよぉ お前はどうなんだよ 県外に行ったきり連絡も寄越さねぇでよ!!」


「しっかり都会で暴れてるぜ? ……ちょっとグレー臭が漂う会社だけどな」


「大丈夫かよ本当に……」


図体のデカいヤナの後ろに隠れている女性三人がひょっこり顔を出す


「怪我は大丈夫? 陽君……」


「あっあぁ大丈夫大丈夫…… 仕事に関してはこちらの中西先生と話し進めてるから」


「ちゃんと休むことも必要だよ?」



「恵美はずっと心ここにあらずで 陽が何かに巻き込まれてるんじゃないか心配なのよ!」



天真爛漫な女性が恵美と日下部をくっつけて 柴塚達とは別の席に座った

全員が集まったらしく 自分達に頭を下げながら日下部は全員の自己紹介を始める


「図体がデカくて渾名がヤナの木島耕平きしまこうへいです

そして俺の妻の日下部恵美くさかべめぐみ そしてその親友の桃坂姫菜乃ももさかひなの

奥のカウンター席で陰を作ってるのが吉野染飴よしのそめい


「別名天音緋琶子あまねひわこです」


「ハハ…… まぁ五人全員 俺の高校の時の同級生なんです」



「「「 よろしく~~ 」」」



柴塚と嘉村と中西は全員と挨拶を済まし やっとこさ乾杯に有りつけた


「柴塚さんと二人で飲むつもりが…… すごい所に来てしまったわ」


「私もこれは予想外です まさかここで中西先生達と鉢合わせるなんて……」


ビールをグビグビ飲んでいる柴塚は 日頃の疲れを吹き飛ばすかのよう遠慮なしに解放する

話題を切り出してくれる静は中西と嘉村に焦点を当てていた


「まさか毒殺事件と誘拐事件の関係者が一度にこの店に訪れるなんてねぇ……

中西先生のところの生徒さんはまだ見つかってないんですもんね?」


「えぇ…… ですがまずは暁風楽校を立て直すことに尽力しようと思います

妻夫木君達の事はここにいる柴塚さん…… トアル探偵事務所が何とかしてくれるそうなので」



「所長はその気みたいですねぇ…… まぁ私も見て見ぬフリはしませんけど」



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