表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミスタートイトロッコ  作者: 滝翔
チャプター3 ワーウルフゲーム 
34/41

第29話 フェアツェルング


他の教師や生徒達に聞き込みをする中 体育の授業にお邪魔する安斎と柴塚

担当教師は日下部で 小学生達がドッチボールをしていた


「どうも安斎先生!! 聞きましたよぉ~~ 生徒を泣かせたって?」


「どうもです…… ジョンとアラン泣いちゃいましたか……?」


「憧れていた先生から否定されたら結構辛いんですよねぇ~~

まぁ一連の事情は知ってるんで気になさらず ただ神経使うんですよお説教の後は」


「すみませんねぇ……」


「逃げた場所でまた逃げる様なことはさせちゃいかんと思ってますが……

間違いは間違いだと言える教師陣がここには多く在籍しています

ただ正し方については正解が無く 常に生徒とのコミュニケーションですから……

安斎先生も一度は生徒と向き合ったなら 諦めないで話し掛けて上げて下さいね?」


「……頑張ってみます」


生徒達がはしゃいでいる中 目を離さない日下部に安斎は色々と聞く


「それじゃぁ日下部先生も特に寺田さんとはあまり接点を?」


「教職員で飲み会なんかも開かれますが……

寺田さんは既にお聞きの通りのイメージでして 人付き合いを避けていましたねぇ」


「そうですか…… 日下部先生視点からここ数日変わったことはありませんか?」


「そうだなぁ…… 実は一つ気になってる事はある」


飛んで来たボールを片手で掴む日下部は小学生に返して上げた


「覚えてます安斎先生? 5月23日の金曜日…… 楽校休みだったでしょ?」


「あぁ楽校側の都合でぇって楽長から聞きましたね

金曜日に休みになるって珍しいですよねぇ? 振替休日だったとか?」


「振替は基本的に月曜日です…… 問題は俺の場合も聞かされたの当日なんですよ?」


「えっ?」


「スケジュールで動くのがここの方針…… にしてはちょっと不可解で驚きました

明日の分の生徒と取り決める時間割が思いっ切り狂わされるのですからね」


「……楽長にはなんと?」


「勿論平静を保って理由を聞いてみましたが…… あちら側の都合で急遽だったらしいです

中西先生とかは常に心に余裕を持っている方なので愚痴一つ無かったんですが

どうも腑に落ちず 問題じゃないかと一部の教員で話し合ってましたね」


「でも今日は皆さん普通に働かれてますよね?」


「安斎先生のお陰ですよ!!

あの講演会は教師陣にも教育について思わされる所もありましたから

その余韻で思ったほど皆 不満を永続しなかったんじゃないかって俺は思ってます」


「それは…… ありがとうございます」


照れてる安斎の横で 柴塚がニマニマと笑っている

一通りの教師との交流を終えた二人は楽校を出て 寮の方へと歩いてた


「しかしあの休日にそんな違和感があったとは……」


「所長はその日に何してたんです?」


「鬼ごっこしてベンチで死んでた……」


「いつまでも若くないんですよ所長?」


「その日はマジで煙草やめようと思った…… まぁやめるつもりはねぇが」


「私は何回それを聞けばいいんですか……」


雑談混じりに歩いていればすぐ到着

室内からシャワーの音が聞こえていて

洗面所から風呂掃除を終えた門脇が顔を出す


「おやおや安斎先生じゃないの~~」


「どうも…… お変わりないようで」


「またここに泊まるつもりかい?」


「いやいや今日は探偵として来ているんです」


すると背後から冷たい視線が


「所長…… 子供達が住む場所に泊まったんですか?」


「あぁ!! しかも女子部屋に二人っきりだったんだよねぇこのスケベ♪」


「うわぁ…… 久方振りにドン引きしましたわぁ……」



「俺は何もしていない!! 冤罪だ!!」



取り敢えず誤解は解けないまま門脇は二人を寮内へ

甘いお菓子とお茶を出してもてなされ 今度は柴塚が質問している


「寺田さんのことは私も特には…… そんなに校舎にも行かないし……」


「そうですかぁ…… 因みに先週の金曜日に休校しましたよね?」


「あぁしたねぇ!! こっちの都合も考えて欲しいもんさぁ!!

……だけど楽長も苦労人だから強く言えず フランクに受け入れたよ」


「他に何か聞きませんでした?」


「聞いたってまぁ…… 私大声だから強めに聞いてしまってその時

〝外せない用事が出来てしまって泣く泣く休校にします〟って答えが返ってきただけだね」


「……別に楽長がいなくても現場を監督するのは他の教員達ですよね?」



「あぁ…… 怪しくなって来たな」



皿の上のお菓子を全て平らげれば 門脇と玄関にて別れようとする二人


「「 ご馳走様でした 」」


「はぁい!! また顔出すんだよぉ? 二人とも痩せ細っていて心配だわ!!

ちゃんと栄養あるご飯食うんだよ?」


「「 ……気を付けます 」」




今日は一先ず切り上げ

帰りにスーパーでご飯を調達しようと

二人が話し合いながら帰路を辿っていると


「ちょっとハヤちゃん待ちなさい!!」


「うるせぇな!! お前には関係ねぇんだよ!!」


「関係ないわけないでしょ?!

NPOだか知らないけど…… 危ない所に行くのはもうやめてちょうだい!!」


「こっちはヒーローやってんだ……!! 危ねぇのは当たり前だろうがぁもうほっといてくれよ!!」


安斎達の前に飛び出す青年 家門にて鉢合わせたそいつは


「お前…… 建守じゃねぇか……?」


「えっ……? バイト先で一人で突っ走って来た挙げ句に囲まれた子ですか?」



「っ……!! うるせぇ!!!!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ