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高校入学2日目から、転生魔王がうざい  作者: 林海
第三章 魔界にて

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第18話 勇者の性格(やれやれ)


「魔王が恐怖の体現ってのはわかったよ。でもって、私に復讐するための執念のかたまりだってことも。

 だけど、あえて聞くよ。王としての資質とか、新たな敵への対応とか、そういうのは大丈夫なの?」

 私の問いに、上将ワイバーン『謀略のアウレール』はおっかない目つきになった。だけど、魔王は平然としている。

 アンタさ、私と同じ顔なんだから、少しは怯えるとか怒るとかしなさいよっ!

 可愛くないわねっ!


「勇者は、私が復讐のために目的を見失うとでも言いたいのか?」

「それがわからないから聞いているの」

「初対面で、いきなりのごあいさつだな。さすがは勇者」

「ソレ、褒めてないでしょ?」

「おや、褒めているように聞こえたか?」

「アンタね、歳上に向かってその言い方はないでしょ?」

「馬齢を重ねているだけなのに、ずいぶんと偉そうだな?」

「ふん、アンタ、自分が私のコピーだってのを忘れたの?」

「『出藍の誉れ』という言葉を知っているか?

 そんな言葉すら知らないから、『馬齢を重ねているだけ』と言われてしまうのだ」

 くっそーー。

 ってか、今気がついたんだけど、なんで魔族っては日本語使っているの?

 しかも、ことわざっぽいものまで使ってない?


 ……そもそもさ、なんだコイツ。

 ただでさえ自分と同じような顔しているだけで許せないし、正直な話、薄気味悪くさえあるのに、なんでこんなに生意気なの?

 本当にもう、誰に似たのよ?


「ねぇっ、『謀略のアウレール』っ!

 なんでこんなヤツを王様に祭り上げたの?」

 私、抗議する相手の角度を変えてみた。だけど、その答えはもっと酷いものだった。


「勇者、お前が変なのだ」

 ……なにを言い出すのよ、コイツは!?

 いくらなんでも酷くない!?

 変ってなによ?


「……あのな、勇者。話を最後まで聞くか?」

「聞くから話して。私、マジで黙っているから」

 ……なによ、その疑わしそうな目つきは。

 会ってから大して時間が経っていないのに、魔王も『謀略のアウレール』も失礼しちゃうわ、まったく。


「……あー、まぁ、では話そうではないか。

 魔王様はな、恐怖を体現する存在なのだ。つまり、その場その場で一番恐れられる姿になられるのだ。つまり、ここではここにいる者たちにとって、もっとも恐怖の総和が多い姿を採られている。魔族にとっては勇者の姿は怖いものであるし、人間の姿というもの自体が忌避するものになってしまっている。お前たちのパーティーも、仲間の姿を真似た魔というものは怖いはずだし、実際怯えていただろう?

 通常ならば、自分自身の姿を見た勇者はさらに恐怖に(おのの)くはずなのだ」

「……それはわかった」

「だから、最後、まで、聞け」

 わかったわよ。うるさいわね。


「なのに、勇者は無神経で図太く、あまりにデリカシーなく自己完結していて、この場で怖がっていないのは勇者だけなのだ。一番怖がるべきは勇者なのに……。

 これが如何に異常なことか、勇者本人が一番わかっておるまい」

 ……私だって、怖いと思ったよ。

 今は、腹立たしい方が勝っているけど。


 ふん、なにさ、人のことをそんなふうに(けな)すだなんて。私、花も恥じらうJKで、内気、消極的、人見知りなんだからねっ!

 魔族どころか、饅頭(まんじゅう)だってこわいんだからっ!

まぁ、これくらいでないと戦えませんわwww

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