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高校入学2日目から、転生魔王がうざい  作者: 林海
第二章 冒険の始まり

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第28話 賢者と元魔王の戦闘力


 これもこれも、あとから聞いた話よ。

 結城先生は結城先生で、その力をケイディに見せつけてい……、なかったらしい。

 これは元魔王の辺見くんも同じ。


 なんでって、魔素がなければ魔法が使えない。

 そして、この世界に魔素はない。つまり、賢者どころか魔王ですら魔法が使えない。ケイディの国の軍が調べても、基本的には単なる保健室の先生と単なる男子高校生なんだ。


 だけどね、それでもケイディはメゲなかった。

 霧箱とか泡箱というのをたくさん用意して、賢者と元魔王の周りに置いた。

 で、私はその霧箱とか泡箱というものがなにかがわかっていないから、聞かれても答えられない。

 だけど、まぁ、体内の微量の魔素が発散したらわかるかもって置いたらしい。で、この試みが成功すれば、なんか箱の中の霧の中、箱の中の液体水素の中に、すっとスジが走るんだって。


 で……。

 結論から言うと、賢者も元魔王も、魔法を使ってもなにもその効果は発動はしなかったらしいけど、霧箱とか泡箱にはスジが走りまくったらしい。もちろん、術者を中心として。そして、賢者と元魔王、共にそのスジの走り方に差はなかったと。


 これね、現代科学では説明がつかないんだって。

 本来このスジは、陽電子や放射線や宇宙線を検出するもので、人体からそんなもんが出るはずがない。なのに、複数の人間から同じ現象が確認された。となると、本当に魔素というものの想定が必要になるらしい。


 でもって本来、魔法はこんな観測装置に爪痕を残すためのものじゃない。

 魔素というのは、ふんだんにあれば天から星を降らすことすら可能にする魔法の根源だ。

 だから、未知の魔素というものが残した観測可能な実験結果が新しい科学のとば口になった、では済まない話。核以上の兵器が作れる技術の基礎理論なんだから。


 んなもんで、ノーベル賞が簡単に貰えるほどの論文がいくらでも書けるのに、世界を破滅させかねないとして軍事機密の壁が立ちふさがる。こうなると、研究担当の科学者たちを抑え込むのが大変になるらしい。なんかさ、核の研究のときもいろいろあったんだって。


 戦士と武闘家の人間離れした戦闘力もこの基地をざわめかしたけど、賢者と元魔王はそれを超える衝撃をもたらしていた。

 そして、もちろん私の聖剣タップファーカイトもね。これは魔素がエネルギーの根源じゃないから、さらに大変なことになっているらしい。

「そんな同時に、いくつもの未知現象の基礎理論の構築なんかできるか!!」って、喜び混じりのヤケクソな悲鳴が湧いているって。


 まだ記憶の戻っていない私、この辺の話を聞かされながらもワケがわからなくて、頭の中、「?」でいっぱいになっていた。でもね、コレはわかる。

 ケイディ、きっとアンタは軍の中で偉くなるわ。

 でも、それは私たちがここへ来て、その実力の片鱗を見せてあげたおかげなのよ。

 感謝するのよ。ずーっと、ずーーーっと、感謝し続けるのよ。

記憶の戻っていない勇者の説明は、やっぱりしどろもどろw

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