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高校入学2日目から、転生魔王がうざい  作者: 林海
第二章 冒険の始まり

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第23話 聖剣タップファーカイトの謎 2


 私、いやいや竹の物差しを構えた。

 なんか、目盛りがついているのが激しく嫌だ。そして、きちんとした柄があって、握りやすいというのももっと嫌だ。


 私は独りでこの部屋にいる。

 部屋の外にはたくさんの人たちがいて、聖剣タップファーカイトを解析しようとスタンバイしている。

 パーティーの他のメンバーは、武闘家が私と同じく能力解析、戦士と賢者は講義を受けている。


「では勇者、実験の前に1つ言っておこう」

 ケイディの声がスピーカーから響く。

「なによ?」

「君の国には、じゃんけんというのがあるんだよな?」

「それがなに?」

「左を見ろ」

 そう言われて、素直に私はそちらを見る。


 壁面にはディスプレイが埋め込まれていて、そこには手の3D画像が映し出されていた。

「この手とじゃんけんしろ」

 ……なんだっていうのよ。


 私、竹の物差しを左手だけで持って、右手をその手の3D画像に向けた。

「じゃんけんぽん」

 ディスプレイはグー。私はチョキ。負けじゃん。


「じゃんけんぽん」

 私はグー。ディスプレイはパー。また負けじゃん。

 くやしい。


「じゃんけんぽん」

 私はチョキ。ディスプレイはグー。またまた負けじゃん。なんなんだよ。


「じゃんけんぽん」

 私はパー。ディスプレイはチョキ。またまたまた負けじゃん。ムカつく。


「じゃんけん……」

「1000回やっても勝てないぞ」

「なんでよ?」

「勇者の右手の腱の動きを画像解析し、その手の形が作り出される前にディスプレイに対抗の手が映されている。だから、絶対に勝てない」

「……イカサマじゃん」

 私の抗議を、ケイディは無視した。


挿絵(By みてみん)


「……勇者。君が聖剣タップファーカイトで対象以外のものを斬ろうとしたら、高圧電流のパラライザーが君を襲う。君は目的を達することなく気絶する。我々にはその技術がある。それを実演して見せたまでだ。

 以後、十分に気をつけたまえ」

 ……ムカつく。


「聖剣タップファーカイトもだけど、それを現出させる私の能力は調べなくていいの?」

「じゃんけんに勝てなかったではないか」

「天誅!」

 私、そう叫ぶ。

 でも身体はまったく動かさなかったし、高圧電流のパラライザーが発射されることもなかった。


「……今のは、我々を試したのか?」

「仲間から引き離されると、私は常識人になるの」

「……そうだったな」

「つまり、アンタは不要なことを心配しているのよ、ケイディ」

「すまない」

「じゃ、なにを斬るの?」

「これだ」

 ケイディの声と同時に、しずしずと床からど太いH鋼の柱が現れた。


「ふーん。じゃ、行くわよ」

「できる限り、ゆっくり斬ってくれ」

「はーい」

 私は物差しを握ると、ごくごくゆっくりとH鋼の柱に当てた。


 そのうえで、聖剣タップファーカイトを現出させる。

 もう2回めだからね、こういう使い方。前は学校の裏山だった。2回目は軍隊の秘密基地ってどういうことなんだろうね。


 ゆっくりと竹の物差しを振り切ると、H鋼の柱、がったーんって大きな音を立てて上半分が落ちた。

「おお」とか「うーん」とか「 I'm shook!」とか「unbelievable!」とか「No way!」とか、スピーカー聞こえてきた。

 ま、こんなもんでしょ。

ちょっとだけ本領発揮w


そして、本日はイラスト付き。

花月夜れん@kagetuya_ren さまからです。

感謝なのです。

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