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高校入学2日目から、転生魔王がうざい  作者: 林海
第二章 冒険の始まり

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第18話 武闘家の装備


「防具は後回しにするとして……。

 次は武闘家、君に必要なものはなんだ?

 我々には思いつけるものがなく、こんなナックルダスターぐらいしか用意できなかったが……」

 ケイディは、スパゲティの量を計るような鉄の輪っかの集まりをつまみ上げてみせる。


 それを見て、宇尾くんは笑った。

「誤解があるようだ。戦士が重装歩兵なのに対し、武闘家は軽歩兵だぞ」

 とたんに、ケイディの表情が明るくなった。

「なるほど、そういうことか。日本のゲームの世界の武闘家のイメージに囚われすぎていた。散兵による一撃離脱、スピード重視の後方撹乱、特殊即応部隊だな」

 ……1人で納得して、なにを言っているんだ、ケイディは?


 だけど宇尾くんは喜んでうんうんと頷いて言う。

「だから、身一つで戦う技を身につけてもいるんだ」

「なるほど。完全に理解した。では、装備もそれに応じたものが良いな。それが現代戦におけるものでも?」

「問題ない。拳銃ぐらいなら使うスキルはある」

 ……なんでいきなり宇尾くんとケイディ、そんな仲良くなっているのよ。


「えーーーっ、武闘家なのに銃とかずっこいじゃん!」

 私がそう不満の声を上げたら、宇尾くんとケイディ、露骨に冷たい視線を私に向けた。

「勇者は現代戦には対応できないらしい」

「……科学の進歩についてこれないヤツ」

 な、なによ。

 私はね、いわゆる世間様のイメージってものが大切だと思って、アンタたちのことを思って言ってあげてんのよっ!


「勇者は放っておいて、装備を決めてしまおう。

 そういうことであれば、デルタフォースの装備一式を用意するが、それでいいか?」

「それでいいのだが、1つだけ問題がある。火器がほぼ使えないことだ。魔界では弾薬の補給がまったくできない。弾を撒き散らすような戦闘は間違ってもできないし、前世の旅での遭遇戦頻度を考えると突撃銃が有効なのは最初の数戦のみだろう。ならば、メンテ負担の少ない最軽量の拳銃に、1つでも多くの弾を持った方が格闘に織り交ぜて敵を確実に倒す技となる」

「グロッグを『てつのつめ』にするとはなぁ」

「マズルガードは忘れないでくれ」

「もちろん、わかっているよ。言われるまでもない」

 アンタら、キモい。男2人で何を内々に理解し合っているのよ。


「……おーい、あんたらがなにを言っているか、私には全然わからないんですけれど。こう、もっと優しく、わかりやすくしてくれてもいいんじゃない?」

「勇者、うるさい」

「勇者、うるさい」

 なによ、男2人で共闘して、か弱い私をいじめるだなんて。


「1ヶ月の潜入戦として考えるなら、最低限の食料だけでも相当の重量だ。突撃銃の弾薬を切り捨てるという君の判断を尊重しよう」

「あと、せっかく用意してくれたんだ。さっきのナックルダスター、持っていくよ」

「気を使わなくてもいいのに」

「弾の節約になるからな」

「そうだな、ありがとう」

 ……なんで橙香に続いて、宇尾くんまでケイディと仲がいいんだ。

 なんで勇者の私が疎外感をおぼえなきゃいかんのだ?


 だけど……。次は賢者だ。

 ……賢者は魔法を使う。

 ケイディの国の軍隊は魔法は使わない。つまり、魔法用の装備なんかないはずだ。

 ふっふっふ、ここまでだ、ケイディ。

もちろん最後には勇者の装備も……。

でも、先が思いやられる……。

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