表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校入学2日目から、転生魔王がうざい  作者: 林海
第二章 冒険の始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/184

第17話 戦士の武器


「加工しろと言われても、どれほどのものかで回答は変わる」

 ケイディが橙香に答える。

「刃の形状を変えるとなると、ベルトサンダーで削ることになるが、熱で焼きが戻ってしまうぞ。ここは軍事基地だから最低限の工具は揃っているが、刃物の焼入れまでは……」

 さらにそうケイディが言いつのるのに、橙香はあっさりと答えた。


「変えたいのは柄。刃の方も言いたいことはたくさんあるけど、我慢するから」

「……具体的にはどうしたいんだ?」

 ケイディの問いに、橙香はすらすらと答える。

 ってか、橙香、アンタ、いつの間に、誰?


「これでも刀身が短い。私たちは人間と戦うわけじゃない。それなりに大きく ぶ厚く、重く、長くないと。これは、そのすべてが足らない。刀身には加護も欲しいけど、でもそれはもう仕方ないから、長く頑丈でそれなりに重い柄が欲しい。せめて私の身長くらいは」

「……君のその身体で持てそうなものを用意したのだ。武器とは戦う時間よりも持って歩く時間の方が長い。君はそれを持ち歩けるのか?」

 うん、そうだよね。

 私は身体の中から聖剣タップファーカイトが現れるだけだから重くないけど、橙香は武器を持ち歩かないといけないんだ。


「ケイディ。

 私は戦士よ。少なくともこの手の武器な関して、私にモノを言うのは烏滸がましいわ。重ければ重いように持つ。それだけのこと」

「では、アルミの棒で……」

「チタン合金にして」

「……チタンか!?」

 ケイディの声が裏返った。


「チタンってそんなにすごいの?」

 私が我慢できずに横から口を出したら、賢者の結城先生が極めて短く説明してくれた。

「重さはアルミの2倍、鉄の3分の2。衝撃強度に優れ、引っ張り強度は鉄の3倍。熱と魔素を通さず、価格は20倍」

「20倍!?」

 私の声も10倍ぐらいには大きくなった。びっくりして。


「勇者、アンタ、驚くのは値段(ソコ)なの?」

「……いや、別に」

 ごにょごにょ。

 私は口の中で反論を飲み込んだ。だって、すごく私がケチみたいだし、でも反論したらきっともっと馬鹿にされる気がしたんだ。


「滑らないように、全面に綾目のローレット加工して。刀身の付け根には小さくても重いも鍔を。これがないと、突いたときに魔王の血で濡れた柄が滑って、刀身を握っちゃうから。反対側には、鋼鉄のキャップを。こちらでも戦うから」

「……そこまでするなら、刀身も長いものを取り寄せようか?

 もう10cmほど長いのもあるはずだ。あと、マチェテは内反りのものもあるが……」

「長さはそれにして。だけど内反りのものはダメ。刀身を振り抜けないと連撃ができない。魔王は、絶対に一太刀では死なない」

「あ、おおう」

 ケイディが、なんか完全に呑まれている。橙香、強い。さすがは私の友だち。


「あとは、強度が高く、しなやかな革を。持ち歩くための装備は自作するから」

「わかった。革以外の材料も指示してくれ。用意する」

 おやおや。ケイディ、アンタ橙香に完全降伏ですか?

 うん、こうなったら、私も要求を出すぞ。


「ケイディ、私にも美味しい親子丼を用意しなさい」

「Shut up!!!」

 ……なんでよ?

次は武闘家だ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ